※本記事は2023年4月4日にpixiv FANBOXへ投稿した記事を一部修正したものです。

Prompt Editing …？

突然ですが webui 環境のあるみなさん
ビキニ着たウサギのイラストを生成しようとしてみてください。

「はいはい、ウサギにビキニね。え～っと animal, rabbit, bikini。生成！」

…

こうなりますね

bikini を外して animal, rabbit だけで生成するとウサギだけが召喚される（確率があがる）と思います

なんでこんなことになるのかと言うと bikini というワードが女性とか海とかそういう意味も持ってるからです
なんなら rabbit もバニーガールのせいで女性という意味を強く含みます

この相乗効果のせいで、
rabbit ＋ bikini ＝ビキニの女性（＋ウサギ要素）
とAI君が勘違いしてしまい、ビキニ着たウサギが出なくなってしまうのです！

困ったAI君をコントロールして、こちらの思ったものを生成させやすくするワザ
それが Prompt Editing です

Prompt Editing って何？

生成の途中でプロンプトを切り替えることができる機能です。
半分ぐらい A というプロンプトで生成して、残り半分は B というプロンプトで生成！みたいなことができます

たぶん何言ってんだコイツって思ってると思うので、ウサギにビキニ着せながら説明します

まず、Prompt Editing とは全く関係ない前提として、
rabbit, bikini ではまず成功しません。

bikini を着せるにはウサギが bikini を着やすい状況を作ってあげる必要があります。

なので、まずウサギを直立させます。

rabbit, standing
Negative prompt: EasyNegative
Steps: 20, Sampler: DPM++ SDE Karras, CFG scale: 7.5, Seed: 3106724743

ビキニ着せやすそうなウサギが召喚されました。

これにシンプルに bikini を追加すると？

rabbit, standing, bikini
Negative prompt: EasyNegative
Steps: 20, Sampler: DPM++ SDE Karras, CFG scale: 7.5, Seed: 3106724743

？？？

ウサギが消えました。bikini が強すぎて絵自体が変わってしまいましたね

ここで Prompt Editing を使い、
ウサギの形を作り、そのあとにビキニを着せるという方法をとります

rabbit, standing, [:(bikini:1.3):10]
Negative prompt: EasyNegative
Steps: 20, Sampler: DPM++ SDE Karras, CFG scale: 7.5, Seed: 3106724743

ね？簡単でしょう

Prompt Editing を使うとこのように柔軟な指定が可能になります。

だから [:(bikini:1.3):10] ってなんだよ

Prompt Editing は [A:B:切り替わるステップ数] という書き方をします

[:(bikini:1.3):10] は
A: なし
B: (bikini:1.3)
切り替わるステップ数: 10
ってことですね

つまり rabbit, standing, [:(bikini:1.3):10] は
1～9ステップ目: rabbit, standing,
10～20ステップ目: rabbit, standing, (bikini:1.3)
ということになります

↓ ステップ数ごとの変化
9ステップまでは bikini がないのでシンプルなウサギの立ち絵が生成され、
10ステップ目から bikini 要素を含めて生成されていき、
20ステップ目でかわいらしい bikini が無事爆誕しています

以上です。ありがとうございました。

Q&A

Prompt Editing ってビキニ着せる以外にどう使うの？

一説には、本来透けない服をスケスケにしたりするのに使えるらしいです
わたくしは詳しくないのでまったくわかりません

ウサギ召喚したあとに img2img すれば良くね？

完全にそれ

意味わかんない

ぶっちゃけ知らなくていいです