ティール組織の目的

「What would be most meaningful thing I can do right now.」

英語が得意なわけでは無いので正しく聞き取れているかはわかりません。
これは、 ティールジャーニーキャンパス (以下、TJC)に参加した際、最初のセッションでティール組織の著者 フレデリック・ラルー さんが本を書く前に気づいたと話してくれた問いです。
「今、私にとって何をやることが一番意味のあることだろうか?」

TJCに参加した理由

僕はティール組織の考えは結構好き。理由は、チームメンバーが、それぞれの個性を生かし、ゴールに向かって走っている状態が好きだから。
個人の資質で言えば、個別化(Individualization)が一番強く、個々人の強みを生かす事が好きだから。
今回は、ティールな状態のイメージをもっと膨らませたかったため、運営サポーターとしてTJCに参加させてもらいました。

進化する目的(Evolutionary Purpose)とは

TJC最初のセッションはフレデリックさんによる、彼がティール組織の本で伝えたかった、進化する目的について、彼の歴史と一緒に聞く事ができました。

進化する目的とは何か?

よく勘違いしているのは、組織の目的をしっかり決め、目的を変える事なく、目的に向かって進み続ける事。いわゆる自分たち、またはプロダクトが進化するための目的。
そうでは無く、目的をアップグレードしながら進む。この様に目的を進化させる事がティール組織として伝えたかった内容。

仮説検証型アジャイルやスクラムも同じですね。最初の目的は、仮説を立てた上で決め、ユーザからのフィードバックを元に、方針がずれていないか見直します。

ただ、ティール組織の場合は、組織を一つの生命体と捉えるので、組織の現状や段階から、どのように生きたがっているか声を聞き、その組織やプロダクトがどう生きたがっているか、組織を育てる目線で考えるという事。

この考えはとても面白いと思いました。

歴史を振り返る重要性

歴史は、今の自分を強くさせる大切なツールです。
過去何があって、どのように旗を振ってきたか、どのような能力を身につけたかを振り返る事で、今の自分が持っているスキルや、何をしてきて何をしていきたいのか見直す事ができます。

フレデリックさんの話だと、目的があなたを選んだとしたら、人生を振り返ると目的があなたに語っていることが見えてくる。
過去の痛みが、今の自分を強くさせているはず。

目的を無理に探すのでは無く、過去に何をやってきたのか振り返る事で、目的が自分を見つけてくれるとのこと。

確かに、自分の歴史を振り返る事で、自分が何をしたかったのか、何が得意なのか、何が苦手なのか見えてきます。
これらが整理されると、自然と目的も見つかるのかもしれません。

組織も同じで、どのような経緯でその組織が生まれたのか、組織が成長している中、どのようなイベントが起きて、どのような選択をしてきたのか振り返る事で、組織がこの後どのようになっていくべきなのか目的が見つかるかもしれません。

今回のセッションについて

今回のセッションは、受け取り方はそれぞれに任せるとのことでした。
人によっては理解するのは難しいかもしれませんが、個人的には、心を整理して、時に考え方を変えることで、気付かなかったことに気付けるのではないかと思いました。


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