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関東旅行④ 川越市 小江戸蔵造りの町並み

関東旅行の最後は川越市の「小江戸蔵造りの町並み」を散策した。前夜は東松山市手前の道の駅「いちごの里よしみ」で仮眠、30分ほど移動して「JAいるま野農産物直売所」に隣接する川越市観光駐車場を利用した。駐車場から「小江戸川越一番街商店街 蔵造りの町並み」までは歩いて20分ほどかかる。初雁城(川越城)通りを経て、本町通りの「札の辻」交差点までまっすぐに進む。途中に公衆トイレもあり、体を温める(ウォーミングアップ)には丁度良い距離。

まめ屋

12月の晦日ということもあって休業の店が多く、また訪れた時間も早かったため土産品などの買物はできなかった。そもそも「行き当たりばったり」で、蔵造りの町並みについての詳細な情報などまったくリサーチせずに訪れているのでやむを得ない。

山崎美術館

山崎美術館は幕末から明治にかけて活躍した狩野派(江戸狩野派)の画家、橋本雅邦の作品を収蔵、展示している。公益財団法人であるが、この地で「龜屋」の屋号で製菓業を営む山崎家が管理運営しているようだ。絵は詳しくないが狩野派の名前ぐらいは聞いたことがある。

時の鐘

時の鐘は、江戸時代の寛永4年(1627)から同11年(1634)の間に川越城主酒井忠勝が、多賀町(いまの幸町)の現在の場所に建てたものが最初といわれている。最初に創建された江戸時代(寛永4年~11年)から、人々の生活に時を告げてきた川越のシンボル。大火や戦禍で幾度となく消失したと思われるが、現在の「時の鐘」は川越大火の翌年(明治26年=1893年)に再建されたもの。蔵造りの町並みの中でも、ここを目指す観光客は多い。

川越スカラ座

ぶらぶら歩いていると「太陽軒」の案内板が目についた。「やっている可能性は低いが小腹も空いたし何か食べようか」と軽い気持ちで訪れた。案の定、開店していなかったがなかなかモダンな建物だ。調べてみると現在の建物は昭和4年竣工とある。筆者の父親(故人)が生まれた年だ。その隣に「川越スカラ座」。元々は明治38年に寄席として開業したらしいが戦後は映画館となり、昭和38年に川越スカラ座に。紆余曲折合って現在はコミュニティシネマ(市民映画館)として営業を続けている。

小江戸川越一番街商店街 蔵造りの町並み

最後に、「菓子屋横丁」をひと回りして駐車場方面に戻る。途中、「川越城中ノ門堀跡」を右手に見て、川越城跡散策を思いつく。
門は閉ざされて堀跡を見ることは出来なかった。

川越城中ノ門堀跡の門

川越城には天守は無かったとされる。そのために建てられたのが三層建ての「富士見櫓」である。今は遺構として残るのみで、少し下りた所に浅間神社と御嶽神社、富士見稲荷神社がある。

富士見櫓入口
富士見櫓跡

最後の最後に川越城本丸御殿の前に辿り着いた。本丸御殿の大広間が現存するのは高知城とこの川越城本丸御殿のみ。豊臣秀吉の小田原征伐で落城、徳川家光以降に取り壊し、その後1848年に再建されたのが現在の川越城本丸御殿である。

見取図
川越城本丸御殿

歴史とロマンの街、川越を楽しむことが出来た。

関東旅行の往路の大半は高速道路を利用したが、水戸北インターチェンジで下りて以降は下道ばかりを利用している。この先は、いつも利用する上諏訪にホテルに投宿。年末ということもあって休業が多く、観光地や目的地で買い物は出来なかったが、その反面混雑はなく、ゆっくりと過ごし、しっかりと楽しむことが出来たのはよかった。時節柄、年々、大晦日から休業する飲食チェーン店が増えているのは仕方がないと思うが、旅先の昼食はコンビニ弁当中心になってしまうのが少し残念。

旅行日:2023年12月30日




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