「ハンドメイドは高い!」と言われたときに、高いからこそ納得して貰える未来につながる話

「ハンドメイド高いって言われる」
永遠のテーマですよね。
それに尻込みして値段をつける段階で悩む過程、私もわかります。わかります。

周りと足並み揃えてみたり、テキストに書いてある算出方法で値段をつけても、自分が思うより高い値段をつけると罪悪感があるし、同時に「この値段でこのクオリティなの?」と心無い言葉を投げつけられる可能性もあがります。

お客様の目以上に同じようにハンドメイドしている人や同業者の目というものに気圧されて萎縮してしまう人もいますよね。

同じように物つくりをしているのに、
「あーこれ、〇〇で売ってるパーツでしょ」
「え、これで〇円?高っ!」
「私ならもっと〇〇するのに(できるのに)」
など、私が言われた言葉だけではなく、同じようなイベントで出会った作家さんが言われた言葉など、同業者に思いやりのない言葉を悪気なく人、この業界には結構多いです。

上に挙げた言葉を投げかけられて傷ついた、とイベントで仲良くなって打ち明けてくれた作家さんは、その後ひっそりと作家を辞めてしまわれました。

同業者を心無い言葉で潰すの本当にやめようね?

無駄な一言を悪気なく発する人ハンドメイドしてる人には結構な割合いるから。

人の売り場で訊いてもない自分語りや無駄にマウントとる行為、本当みっともないからね?

私怨も入りちょっと熱くないっちゃいましたが(そういう場面に結構遭遇するんですよね、イベントに出ると)

高い値段をつけるのに自信がないなら、自信が出るまでクオリティを高める努力をするのは大事です。

見た目じゃわからないこだわりがあれば、「高い」と言われても
「〇〇だから」
と答えられる。

・劣化しにくいステンレスの金具を使っているから
・全てネジバネ式のイヤリングにしてシリコンキャッチをつけているから
・アレルギー対応の金具にこだわっているから
・重さにこだわって素材を選んでいるから
・劣化しにくい高価な資材を選び抜いて使っているから
・自分の目で見て直接選んでパーツを選んでいるから
・封入しているパーツにスワロフスキーなど一定の品質の物しか使っていないから
・市場には出回っていない品薄な資材を探して使っているから
・オーダーメイドのモールドを発注してパーツを形成しているから
・ネックレスチェーンは自分の作るものが一番きれいに見える長さで調整して作っているから

一目見ただけでは

・どんな金具を使っているのか
・どんなレジン液を使っているのか
・どんなビーズを使っているのか
・どんなチェーンを使っているのか
・どれくらいの重さか
・アレルギー対応か

わからない部分って実は沢山あります。
全部伝えようとしても文章だとどうしても漏れてしまうこともある。
イベントでちらっと見てくださったお客様は他でもない「この人から買う理由」がまだありません。
なので、イベントではこういう目に見えないこだわりを
直接自分でアピールできるチャンスです。

・この人は一定の品質の物を作っているんだ
・この人のデザインのこだわりはこんな雰囲気なんだ、
・こんな人が作っているんだ
・ここ以外ではこんなところで販売しているのか

色んな情報を直接自分の口で説明できるチャンスの場でもあるんですよね。
なので、多少お金がかかったとしてもイベントに出ることは売り上げ以上に情報を伝える場所、情報を得る場所として決して高い出費だとは私は思いません。

同時に自分の商品の価値をまっすぐに伝えられる場でもあるので、高い値段でもその値段に価値を感じて購入してくださる方も多かったです。

イベントに来る人は「何かを求めて」お金を払って遠くから時間をかけてきている人が多いので「買うものを探しに」来ている方たちです。

「自分にとって価値のあるもの」を納得して購入する、その「納得」に繋がる情報を伝えられれば、イベントがきっかけでファンになってくれる方、知ってくれる方はきっといるし、種をまく作業をしているのだと思えば売り上げがすべてじゃない、と少し前向きになれるんじゃないでしょうか?

実際私は6月のイベントでTwitterのフォロワーさんがじわじわと増えて、最終的に400人くらいイベント効果で増えました。

また、イベントに出ることはディスプレイの勉強にもなります。

売れてる作家さんや有名作家さんのブースはやはり雰囲気があって素敵です。

反対に、ネットで見て目を惹かれたのにブースが近寄りがたくって寄りにくいブースもあったり、

作品を作ることと売り場を作るセンスはまた別物だと私はイベントに出る度に思います。

そんな私も前回の内容を踏まえて、
・より見やすい
・よりコンパクトな
・より高さのある
ディスプレイにしようとあれこれ頭を悩ませています。




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