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【不思議な夢】母が夢で見たあの世の風景

15年ほど前に母が見た不思議な夢の話。

寝る前に母から詳しい話を聞いてきた。

今でも鮮明に記憶に残っていると語ってくれた。

夢の中の母は気付いた時には真っ暗闇の中をエレベーターに乗せられているような感覚を覚えていた。

ひたすら上に登っているような感じだった。

ただ、視界が真っ暗なために怖いとか不安とかネガティブな感情ばかり頭に浮かんできたらしい。

どこへ連れていかれるんだろうか?

考えても仕方ないことだが、未知の体験は不安がつきものだ。

エレベーターのようなものの動きが止まり、目の前に広がっていたのは今まで感じたことがないほどの明るい場所だった。

どこかの建物の中にいるのか、それに近い空間の中にいるのかは不明だ。

ここがどこかよく分からないが、何となくあちら側の世界ではないかと直感した。

あの世と呼ばれる場所だ。

視界の左側には大理石でできた階段があった。

それは下へ降りていく階段だった。

ゴージャスな作りだが、何となく嫌な雰囲気だった。

何故かここを降りてはいけないと感じた母は階段を無視することにした。

廊下をまっすぐに歩いて行くと、誰かの姿を確認することになる。

その姿が段々明確になるにつれて、とても懐かしい人物であると理解した。

少し前に亡くなった母方の祖父がそこに居たのだ。

その場所を箒で掃除をしていたそうだ。

ひたすら無言で掃除を続けている祖父の姿を見て母は驚いた。

「何をしているの!?」と話しかけたのだが、祖父は全くの無反応だった。

話しかけても自分が見えてないのか返事がない、これ以上はどうしようもないので先に進むことにした。

祖父のすぐ後ろには大きなドアが存在していた。

そのドアを開けた方がいいような気がしたので躊躇なく開けてみた。

ガチャリ・・・。

向こう側には広々としたオレンジ色の背景が広がっていた。

何とも綺麗で心が奪われそうなオレンジ色だった。

部屋の中央には大きなソファが置かれていたが、誰も座っていなかった。

しばらくすると、どこからともなく声が聞こえてきた。

「そこにお座り下さい」という案内のような声が聞こえた。

「私はそこに座ることは出来ない」と拒否をしてしまった。

そこに座ってはいけないと感じたらしい、理由は分からないが。

姿は見えないものの、ソファの前にはたくさんの人が集まっていた。

大勢の見えない人「早くこちらに来て!」

母「私はまだそちらに行くことは出来ない!」

姿の見えない謎の集団の誘いを断った瞬間に目が覚めた。

あまりにも不思議な内容だったことで、15年経った今でも鮮明に覚えているそうだ。

あたり一面のオレンジ色、一体どんな不思議な世界なのだろう。

私も一度くらいはあの世の夢を見てみたいものだ。

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