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大きな衝撃と新しい景色を見据えて

今シーズンもお疲れ様でした、蒼い鳥です。

先日、チャナティップが残留を明言したため、コンサドーレに所属する外国籍選手6名全員の残留報道がなされたということになります。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191204-12030766-nksports-socc

https://hochi.news/amp/articles/20191030-OHT1T50205.html

https://t.co/xOLsbRFG9D?amp=1

これでコンサドーレの来年度のメンバー編成の予想がかなりしやすくなりました。
特に兵役関係で移籍の可能性が高かったミンテ、ソンユンの残留と、海外移籍の可能性があったチャナの残留はかなり大きい。

そこで、来年のコンサドーレのメンバー編成を妄想してみようと思います。

ここでは、ミシャ曰く「大きな衝撃」を与えると言った来シーズンはもちろん、野々村社長の「(ドームが完全に使えるようになる)2021年度に結実させる」という言を元に、先2シーズンを見据えた編成のお話になります。


あくまでも妄想ですので、そこはご配慮ください。




GK

菅野孝憲(京都より期限移籍中)
ク ソンユン
阿波加俊太
中野小次郎(法政大より2021年度加入)


先2シーズンを考える上で、GKが1番の悩み所となることは間違いないと思います。

とりあえず着手すべきは、菅野の完全移籍でしょう。
所属元の京都は今シーズン、清水と加藤の2人がポジションを争っていました。3番手にはU20代表の若原がいます。
現在35歳の菅野が必ずしも京都に必要な戦力かと聞かれると疑問符が浮かびます。

一方、札幌にとってはもちろん必要な戦力です。
ルヴァンはもちろん、リーグ戦でも彼の戦う姿勢は多くのメンバーにポジティブな影響を及ぼしているはずです。
そもそも京都が菅野に残り何年契約を残しているのかは分かりませんが、完全移籍への移行は札幌にとって新戦力の獲得よりも大きな補強です。
報道も出たことなのである程度安心ですが。


さて、問題はここからです。

報道がありましたが、ソンユンは来シーズンも残留。
しかし、来シーズンいっぱいでの退団が既定路線です。(兵役の都合上、30歳までに2年間兵士として就役しなければならない。)

この「契約年を残り1年残し、来年で退団することが見込まれる正GK」の扱いが難しい。
法政大・中野の2021シーズンからの加入が内定しているため、このままの陣容であっても2021シーズンにはGKが3人いることになります。
ただ、2021シーズンには37歳になる菅野、J1での出場経験のない阿波加、大卒ルーキーの中野とその実態はあまり望ましくない。
来シーズン、ずっとソンユンをスタメンに据えるにしても、その次のシーズンには未経験2人とベテランGKという陣容はACLを狙うチームとして正直物足りません。もちろん大化けする可能性もある訳ですが。

ここで取りうる選択肢はいくつかありますが、中でも有力なものを挙げると、
①来シーズン阿波加や特別指定となる(はずの)中野を重点的に起用する
②今シーズンGKを放出し、経験ある若手正守護神候補を獲得する
③今の陣容に加えて、経験ある若手正守護神候補を獲得する
④このままいく(2021シーズンでの獲得も見据える)
といった所でしょうか。

①の場合、
彼らの主戦場はルヴァンと天皇杯になるでしょう。
しかし現状、スタメン争いはソンユンの優勢が確実、第2GKも菅野のまま行くと思います。
ただ、ミシャの起用傾向を見ていると①のような起用はしないと思うんですよね。

②の場合、
放出となるのは阿波加でしょう。
元々ポテンシャルがある選手なだけに放出するのは惜しいですが、それ故に第3GKとして燻っているのは勿体ない。
本人も札幌に多分の愛着があるとは思いますが、出場機会の大切さも重々承知しているはず。
J2ならば十分にできるはずです。
この選択をしうる可能性もあると思います。

③の場合、
これが個人的な希望というか、かなり現実的な路線だと思います。
野々村社長の言にある、現有戦力の維持ができる上に若手の確保もできます。
この場合獲得候補となるのは、
高丘(鳥栖)、アン ジュンス(鹿児島、セレッソより期限付き移籍中)といったあたりだと思います。
どちらも獲得難易度は高いと思いますが。

④の場合、
多分これが1番可能性あると思います。
まぁ個人的にはあまりおすすめはしたくないのですが。
④の場合のオプションで、来シーズンは現戦力を維持し、2021シーズンでGKを入れ替えるという手もあります。
ただし、こればかりは移籍市場に流れる選手次第でもあるので分からない部分です。

ソンユンの後釜問題はこの先札幌が避けては通れない問題です。
対処の仕方次第では低迷の危険すらあるので堅実な対処をしてもらいたいところ。

今のフロントなら大丈夫だと思います。



DF


石川直樹
進藤亮介
福森晃斗
濱大耀
キム ミンテ
田中駿汰(大阪体育大より加入)
中村桐耶

こちらは前提として、ミンテが2021シーズンも居るとします。兵役をどうするのかは知りません。

まずは福森、進藤の残留が優先でしょう。
福森も進藤も他のチームで使うにはクセが強すぎるので、比較的他チームにリストアップされていないんじゃないかと思っていますが…。

そして田中の獲得は素晴らしい。ガンバとの獲得競争を見事制したのは、ここ数シーズンの成長の賜物でしょう。

石川はJ1での出場試合数が、2018年の21試合から
今年は5試合のみ。しかし、残留を決断してくれたことは大きい。ベテランの経験と能力はチームにとってプラスに作用するはずです。

悩みどころは濱と中村です。
濱に関して言えば、可能であるならばJ2やJ3のクラブにレンタルした方がいいと思います。試合に出ることは大きな成長につながるはずです。
中村は今シーズンHonda FCにレンタル移籍しましたが、Hondaでは第3CB扱い、評価は微妙なところではないでしょうか。
石川、濱、中村共に貴重な戦力ですが、今シーズンでの移籍も可能性としてはあり得ると思います。

DFで少なくともあと1人は新戦力が欲しいところ。
3バックに親しんだ若手である、山形の熊本を推します。
大卒2年目にしてすでにJ2で72試合に出場、能力も札幌向きだと思います。
山形は残念ながら来シーズンもJ2、ぜひ検討していただきたい。
あとは山口の菊池。ファイタータイプのCBで、大卒1年目にしてポジションを守りきりました。
霜田監督の下で研鑽を積んだというのも評価ポイントです。



ボランチ


深井一希
宮澤裕樹
荒野拓馬
金子拓郎(日本大より加入)
高嶺朋樹(筑波大より加入)

すべきことは現有戦力の死守でしょう。
荒野も深井も若いので狙ってくるチームがあると思いますが、とにかく死守です。

金子、高嶺共にルヴァンで見た印象ではかなりハイレベルです。
金子について、前を向いた時のクオリティが高い。元々前の選手ではあるのでシャドーでの起用もあると思います。
高嶺も素晴らしい。金子ほど攻撃が得意ではない印象ですが、バランスが取れていて即戦力クラスです。

今シーズンは深井、宮澤、荒野でボランチを回していましたが、この3人を金子と高嶺が脅かす可能性は十分にあると思います。
少なくとも先2シーズンは不安要素のないメンバーですね。



WB


菅大輝
ルーカス フェルナンデス
駒井義成
白井康介
中野嘉大
早坂良太

駒井が1シーズン丸ごと怪我だったのが状況を大きく動かしたと思います。

今シーズン最も伸びたのは白井でしょう。
正直前半戦の出来はそこそこで、ルーカスの方が良かったと思います。
しかしスタメンを掴み出した中盤戦以降、右サイドは彼の独壇場になりました。
Jリーグ全体を見渡しても、トップレベルのドリブラーであることは間違いありません。

ルーカスもフルミネンシの名に恥じないハイレベルなテクニックを披露してくれました。
シャドーでも使われましたが、決定力がやや不足していた感とその広いエリアでのテクニックを鑑みるとWBが彼の適正ポジションだと思います。
ブラジル人アタッカーにありがちな「守備をしない」選手とは違い、かなり頑張ってくれていたと思います。
完全移籍交渉が順調とのこと。これは朗報です。

登録はFWですが、菅もここで触れます。
菅にとって今年の一番大きな出来事はコパ・アメリカ招集でしょう。
初のA代表選出、出場は叶いませんでしたが得られたものは大きかったのではないでしょうか。
来年の東京五輪での活躍も期待されます。
移籍はないでしょう。

一方、中野や早坂にとって悔しいシーズンだったのではないでしょうか。
中野はボランチや右WBでの起用も見られましたが、希望ポジションの左WBでは定位置争いで後塵を排しました。
個人的には左足でクロスを上げられるようになって欲しいと思いました。
早坂はかなりフレキシブルに起用されました。
ここまで器用な選手は少なくかなり希少で、どのチームにも欲しい選手です。
両選手とも残ってくれるとは思います。

欲を言えばWBに1人欲しい。
特に思いつくのは仙台の永戸ではないでしょうか。
福森とやや被るところはありますが、キック精度以外の能力も平均以上に高い選手です。
攻撃に守備に活躍できると思います。
他にも大宮の奥抜はどうでしょう。
2トップの一角ないしシャドーとして今シーズン5得点を挙げた選手。しかし、元々のポジションはウイングで、20歳という若さも魅力です。



シャドー


チャナティップ
檀崎竜孔
アンデルソン ロペス
岩崎悠人

武蔵はFWで取り上げます。

ロペスとチャナの残留は非常に大きい。
特に今年もチャナ不在時の戦いが不安定で、その解答が見つからなかったことを踏まえるとチャナの残留は新選手の獲得よりも大きな補強でしょう。

一方、岩崎にとって苦いシーズンだったのではないでしょうか。
ルーキーイヤーの檀崎はともかく、岩崎はリーグ戦先発出場試合なし・得点0とほぼノーインパクトでした。
ルヴァンでは安定して出場機会を得ていましたがこちらも得点0。磐田戦のPK失敗も大きく響きました。
ただ、個人的にはもう1シーズンは少なくともチャレンジして欲しい。東京五輪もあり出場機会が欲しいとは思いますが、チャナ不在時のウルトラCになり得る能力を持っているだけに積極的なアピールを続けてもらいたいと思います。

金子や武蔵もシャドーができるため、シャドーの選手獲得はそれほど優先度が高くないのかなと思っています。
ただ、チャナやロペスが2021シーズンも居る保証はない。と考えると、新戦力の獲得もあり得るでしょう。
個人的には松本の杉本を推したいと思います。
狭いエリアでもプレーできる能力はシャドー向きですね。
松本の降格もあり、違約金はかかるはずですが獲得の可能性はあると思います。

ダビド・シルバ…くるんですかね…?



FW


ジェイ
鈴木武蔵
藤村怜

来シーズンも居てくれるとはいえ、37歳のジェイの後釜の確保は必須です

ただ、彼のサイズを考慮するとその候補はそう多くない。
湘南の山崎金沢の垣田(鹿島からレンタル移籍中)はその候補だと思います。
山崎は2シャドーというストロングポイントを活かすのにもってこいの人材だと思います。日本人でここまでのサイズをもつFWがほぼ居ないことを考えると狙い目の選手ではないでしょうか。
垣田も187cmと恵まれた体躯を持っています。金沢でも安定して得点をあげており、若いので獲得対象として候補に挙げやすいのではないでしょうか。

武蔵は残留だと思います。海外からのオファーでもない限り移籍する理由はないでしょう。来シーズンこそは得点王をとって欲しいですね。
藤村はシャドーやボランチの方が適正かも知れませんが、取り上げました。濱同様、出場機会を求めるべきでしょう。J2、J3のクラブで飛躍してからでも遅くはないと思います。




最後に


いかがでしたでしょうか。

先2シーズンを見据えた上で勝手な予想を並べ立てました。

フロントの陣容構築力はJリーグでもトップクラスで、ほとんど穴が見当たりません。

しかし、予想外の出来事は起こりうる。

突然チャナがドイツに行くかもしれない。
若手選手が突発的に成長するかもしれない。
選手がシーズン絶望の怪我を負うかもしれない。

そういったときにどう対処するか。

チームの総力が求められている今日ですが、札幌の躍進はまだまだこれからです。