湾岸ミッドナイト読んでる(21/09/22)

今日あったこと

・諸々調整の結果有給取れて無事に4連休入り。
・「湾岸ミッドナイト」の無料公開に昨晩気づいてから空いた時間大半読んでいた。

本文

・漫画。

・湾岸ミッドナイト。「悪魔のZと呼ばれる古いZが出てくる」「使っちゃダメなあの金を使っちゃう人が出てくる」「クルマ好きによく引用されている含蓄深いシーンが多い」「ゲームの方のBGMを古代祐三がやっている」ぐらいしか知らなかったんですが、いざ読んでみたら結構面白い。

・楽しめている要因として、父親はじめ身近に車好きが多かったり自分自身にメカ興味があったりで、世代にしては車知ってる/好感がある方だから、というのが多分にある。
・車の評価とかメカの話などを結構時間を使って語ってくるので、興味ない人からしたら魅力半減どころか8割減ぐらいの勢いなのでは。逆にいわゆるエンスーな人々から未だ支持されている理由もわかろうというもの。

・クルマへの凄まじい熱量が迸る一方で、どこか寂寥感というか乾いた空気が漂っているのがまた魅力的。自分たちの行っている首都高レースが世間一般では無価値で言い訳のできない違法行為であって、自分の命を危険に晒して、金と時間を浪費したあげく将来には何も残らないかもしれない。そういう部分を繰り返し確認した上で、「それでも」踏み込んでしまう、破滅的でどこか狂った人々の物語だなあと。

・レギュラーの主要登場人物は端から迷いなく狂っているので、「スピードへの思いを燻ぶらせながらも一応マトモに生活していたゲストキャラが、なにかの拍子にレギュラー陣の狂気にアテられて道を踏み外し、色々な物を犠牲にしながらマシンを作り上げて悪魔のZ(とブラックバード)に挑んでしまう」というパターンが多い。交通事故じみている。
・とりわけ有名な「あの金使っちゃダメか」の人こと平本は一回盛大にやらかした後の更生中にあの展開なので本当にヒドい。もっとも直前に北見に看破されている通り本人の根っこの狂気が原因なので、責任割合はアレですが。

・全体で見るとバトルシーンの割合はさほど多くなく、マシンの準備や調整、人物同士の交流に多くの割合が割かれている。
・その中で登場人物のスピードへの哲学や技術者としてのプライドがこれでもかと描写されるので、読んでいるだけでその熱気にアテられる。過去の因縁や車の技術的解説、実車の歴史や立ち位置などを上手く絡めて表現してくるので説得力がすごいし、最後のバトルでは積み上げた要素をしっかりと昇華してくれるという信頼感も高く、安心して読める。

・読み進めていくと正直エピソードごとに「これはあのパターン入ったな」と思う瞬間も多く、良くも悪くも長期連載作としてのフォーマットが確立された作り。
・しかし話の展開が読めてさえしっかり面白いんだから、登場人物の過去や背景事情の組み立てと絡ませ、自動車知識ネタの語らせ方がいかに抜群かってことだよナ。

・クルマ漫画を読んだことで長く燻っていた「Forza Horizon4やりたい欲」が再燃してしまったので、サービス自体のお試しがてらXbox game passに加入してしまった。
・今の所不満なく遊べていていい感じですが、しかしシリーズの通例的に(曲・車のライセンス問題らしい)数年経つとDL販売終わっちゃうんですよねこのシリーズ。この場合当然GamePassからも消えるだろうから、気に入ったらその前にセールなど見計らって単体購入しとかないとなーと思います。ゲームのサブスクサービスの可能性と限界が見える感じがしますね。

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