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"Have a nice day!"

学生時代、初海外で行ったヨーロッパの思い出話。

飛行機下りたら現地時間で夜遅めにホテル着だったので、泥のように眠りこけた。
起きてぼんやりした頭で朝食を食べにホテル内のレストランへ行った。

空いていた席が長机の中途半端なスペースだったので、近くの席で先に食べてるお姉さんに

(おはようございます。ここ空いてますか?)と聞いて、空いてるとのことなので、自分は席に着いて注文した。 

近くの席のお姉さんは先に食べ終わり、こちらに目配せをして、にっこりして"Have a nice day!"と言ってから立ち去った。
自分は一呼吸遅れ、"You too."と返した。

それだけのことだったのだが。

当時の自分は、謎に感激した。

特段顔見知りでもない、外国人の子供(にしか見えない人)にも「良い一日を!」と言う文化に、良い意味でカルチャーショックを覚えた。

日常会話で特に親密じゃない人に向かって、「良い一日を!」と言うシチュエーションは、今のところ日本で生活してたら無い気がする。

文化や風習に優劣も善し悪しも無いし、歴史や文化が織り成すものだと思っている。

それとは全く別ベクトルの、個人的な好みとして、相手のその日の幸せを願う言葉が日常会話のフレーズに組み込まれているのがとても素敵だと思う。

ところで、日本語の「こんにちは」の語源は諸説あるらしいんだけど、以下の説を個人的に信じている。

昔、太陽は「今日様(こんにちさま)」と呼ばれていた時代があって。日中に誰かに会った時、「太陽があなたを無事に守ってくれますように」という思いを込めて「こんにちは」と言うようになった説。

こんにちは、
Have a nice day.

ルーティンの言葉にひっそり想いを込めたら、世界を丸ごと愛してしまいそうで素敵。







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