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次工程はお客様

派遣社員生活が長いので「雇っていただいている」という気持ちが強く、お時給に見合った成果が挙げられているかを常に気にする性分だ。

昔、篠原涼子さん主演の「ハケンの品格」というドラマがあったが彼女こそ真の派遣社員だと思う。毎回「お時給を頂いているので」というセリフは時間内に仕事をきちんとこなしている人にしか言えないセリフだ。

なので依頼された業務に対しては100%より120%で渡すようにしている。
「言われた通りにやればよい」という意見もあるが、依頼者が何を求めているのかを把握し、相手がよりスムーズに仕事が進められるように考える。

この考え方は20代の頃に契約社員として働いていた会社での教えに基づいている。その会社での教えは「次工程はお客様」というものだった。

自分の仕事の次には必ず誰かが関わる。その誰かが例え同じチームの人間だったとしても、相手はお客様だと思う事で失礼の無いように細心の注意を払い仕事を渡す。そうする事でお互いに気持ちよく仕事が出来る仕組みが構築されていた。

その職場では業務毎に3チームで分かれて作業をしていたが、ある時から毎週チーム毎に業務を入れ替えて担当するようした。学校でよくある掃除当番の掃除場所が変更になるようなものだ。

それにより全ての業務を把握出来た事は大きく、別チームに仕事を渡す際にも「こうした方がやりやすいだろうな」と思うようになった。この制度が出来る前は「こうされると困るんだよな」とか「何回も注意しているのに」などとチーム同士での諍いがあったが、それが無事に解消された。そんな経験もあり、今でも仕事をする際には前後に関わる人がどんな業務をしているのかを教えてもらうようにしている。

前職でも最初は教えられた通りに作業を回していたが時折「あれ?」と感じる事があり、次の作業の担当者に「こちらからの依頼に対して困る事は無いですか?」と聞いた。
すると「自分たちの業務量に対して依頼が無茶ぶりで対応が難しい」と言われた。この時にお客様(次の担当者)を困らせているということは大変な事だと思い、相手の要望を聞き出来る限りの対応をするようにした事で「あれ?」が解消された。

あとは今日出来る事は今日やる。もちろん残業してまでという訳ではない。
そもそも残業は好きではない。
それと依頼された業務の優先順位を常に考えること。

そしてコミュニケーションは必須だ。他部署間とのやり取りを円滑に進める為にも欠かせない。かといって過度な馴れ合いは不要だと思う。
「人間関係も給料のうち」はあながち間違いではない。

「会社には友達作りで来ている訳ではない」というスタンスも分からないではない。だが完全無視より最低限の挨拶にプラスで他愛もない世間話が出来る方が良いにこしたことはない。

これが私のポリシーかな。


#仕事のポリシー

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