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好きなアルバムジャケット10選/洋楽編


SING2は何回みても良い。良すぎる。

邦楽編はこちら。

今回はその洋楽バージョン。ロック主義脳になりかけてるのでほぼロック。


Wish You Were Here / Pink Floyd

1975年発表の9thアルバム

アルバム・ジャケットといえば、のヒプノシスによるデザイン(『狂気』『原子心母』など殆どのジャケットは彼らによるもの)。

プログレってよりアートチックなジャンルだから、ジャケットにも芸術性が増してくると思う。

映画のワンシーンを切り取ったかのようなインパクトのある写真と、サウンドの情緒と見事にマッチしている。

バックグラウンドを知ると、火だるまの男がシド・バレットに見えてくる…。


Rubber Soul / The Beatles

1965年発表の6thアルバム
「Drive My Car」「In My Life」など

『ヘルプ!』の匂いを残しつつ、本作からサイケやドラッグの雰囲気が漂いはじめ、そして『リボルバー』で(良い意味で)とんでもないことになる訳だが。

結果的に、その過渡期(なのに洗練度は異常)を写真の"歪み"によって絶妙に表されている。

初期から辿っていって「ん?いつもと何か違うぞ」となるのが『ラバー・ソウル』。

まるでLSDの幻覚の中に、ビートルズの実験世界に、これから吸い込まれていくような…。

ちなみに歪む前のがこちら。

これはこれでカッコ良いけどね。


War / U2


先にU2のデビュー作『Boy』のジャケットから。

その3年後。

1983年発表の3rdアルバム
「Sunday Bloody Sunday」「New Year's Day」など

U2の、社会問題を取り上げるスタイルは今作から始まったといえる。

その決意というか、強いメッセージを感じさせる少年の睨むような目つき。

ここまでドキッとさせるジャケットはなかなか無い。『Boy』からのこれだと尚更。


The Bends / Radiohead

1995年発表の2ndアルバム
「High and Dry」「Fake Plastic Trees」など

救命訓練用の人形が使われていて(私も似たようなの高校で見たことある)、一度見たら忘れられないインパクト。

だけど口が開いてて、目もなんか気持ちよさそうに閉じているように見える。

トム・ヨークはこの"逝ってる"表情を気に入ってジャケットに採用したのだ(というか人形もトムに似てる?)。

個人的には苦しみから出る叫びみたいで、レディヘにピッタリな表情だと感じている。


Rage Against The Machine / Rage Against The Machine

1992年発表の1stアルバム
「Killing in the Name」「Know Your Emeny」など

一目見たら何となくどんな音が聴こえてくるか想像できるジャケ。

元はベトナム僧侶の政治反発による焼身自○らしく、レイジの社会批判的な姿勢が伝わる。

切り貼りしたみたいな文字表記も謎に緊張感があって良い。


John Lennon/Plastic Ono Band / John Lennon

1970年発表の1stアルバム
「Mother」「Love」「God」など

ジョンのソロからも一枚選んでしまった。

特別なインパクトはないんだけど、

ジョンが精神の癒しを求めていた時期の今作にとって、自然に囲まれてヨーコとリラックスしているこの風景はベストな選択だと思う。

原初療法と音楽による希望の光を見つめているようにも見えて、個人的ロマンチックジャケ。


Isn't Anything / My Bloody Valentine

1988年発表の1stアルバム

『ラブレス』が取り沙汰されがちだが、こちらの1stも良盤だし割と聴きやすい(そもそも3枚しかアルバム出してないけど)。

『ラブレス』然り、シューゲイザーの轟音の感じがジャケに表れてて良い。

視界を音に掻き消される瞬間みたいな白飛びがポイント。


The Car / Arctic Monkeys

2022年発表の7thアルバム

シンプル。

タイトル通り車がぽつんと1台あるだけ、でもよく見ると激しいタイヤの痕が…。

それを踏まえると、この静かな空間に違和感とストーリー性が生じてくる。

ジャケ写も"解釈"を与える芸術の一つである。


Black Holes and Revelations / Muse

2006年発表の4thアルバム
「Starlight」「Supermassive Black Hole」など

ミューズ版『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』である。

何もかもがシュール。
ここはどこ?お前は誰?状態。

ハゲおじ4人を向かい合わせに座らせるだけでちょっとカッコ良く感じるのは何なん。


When We All Fall Asleep, Where Do We Go? / Billie Eilish

2019年発表の1stアルバム
「bad guy」「bury a friend」など

ずっと眠そうなアルバムなのに何故こんなにも覇気を感じるのだろうか。

ベッド含め白と黒だけの配色、笑ってるけど白目のビリー、アルバム全体の雰囲気を何となく掴んでいると思う。

とにかく言えるのは、只者じゃない感。



番外編じゃないけど、マイコーの『Bad』の元ジャケでも貼って終わりにします。

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