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真実は小節より奇なり「罪の声」「全裸監督」

オフに読んだ「罪の声」そしてぶっ通しで見た「全裸監督」この2作があまりに凄いのでまとめて記載します。

まず塩田武士「罪の声」。これはグリコ・森永事件をモチーフにした凄い名作です。

グリコ・森永事件って、子供の頃うっすら覚えているのですが、青酸カリの入ったお菓子が関西中にばらまかれた(と犯人からマスコミに声明があった)事件で、関西に住んでいた自分としても良く考えると他人事ではなかったな・・・と改めて(当時子供だったので事の重大さを分かっていませんでしたが)
日本最大の未解決事件として今も語り継がれる事件を、本当に事件の真実はこうだったのではないか・・・とリアルに思わせる凄い作品です。

(小栗旬と星野源主演で、2020年に映画化もされますが)

ただ、作者が当時の新聞全てに目を通したと言うぐらい、物凄いリアリティを追及した作品である事はもちろん、それだでないこの本の面白さはその切り口。事件そのものを追いかけるだけではなく、犯行声明に使われた子供の声。その子供が大人になって今どうしているのか?という新しい観点で改めて事件をを描き、本当に最後は涙、涙で引き込まれるのです。

問題は主人公が二人いて。今どっちの話をしているのか前半戦大混乱の中読み進めないといけないので大変なのですが、後半は本当に真実に近づいていくにあたり、ヒューマンドラマも濃くなっていってグッと引き込まれます。
当時の事件を再度思い出す意味でも、オススメの一冊です

(ネタバレですが、作者のインタビューはこちら。本当に凄いプロ作家です)


そしてオフに本当に滅多にテレビを見ない私ですが、珍しくNetflixで番組を見続けました。それが「全裸監督

なんちゅうタイトルだ。とお思いでしょうが、伝説のAV監督、村西とおるをモチーフに描かれた、昭和のAV王の生い立ちから、生き様をリアルに描いた作品で。
村西とおるが、まぁ凄いのでしょうが、まさに真実は小説より奇なりの如く。とんでもなくストーリーが面白い。
そして山田孝之の演技力、表現力に天晴・乾杯しかありません。前から天才ですがもう天才を通り越して、村西とおるが憑依したと世の中じゅう大絶賛なのです。

絶対地上波では流せない、Netflixならではの放送規制ギリギリの作品で当然いやらしいシーンも沢山出てきますので公共の場で見る事はオススメできませんが、私は家出たあと、続きが見たくてタクシーに乗りながらもずっと熱狂して見続けました。

とにかくストーリーは先ほど言ったようにめちゃくちゃ面白いのですが、村西とおるが、74店舗もの書店拡大を実現し、その後ビデオ事業に展開していく時代の先を見通し続けた事業の戦略性や、スタッフへの信頼、チーム作り、競合との差別化戦略等、本当に経営者として刺激と気づき溢れる作品なのです。まずその観点でめちゃくちゃ面白い。
そしてアーティストとして考えた時も、どれだけコアで熱狂的なファンを作り上げるか?という観点で、村西とおる、そして黒木香さんのオンリーワンかつセルフプロデュースの力が心から勉強になるのです。(黒木香役に抜擢された佐原恵美さんの演技も抜群です)

という事でやっぱり、経営するにしろ、音楽するにしろ、アウトプットもさることながら、インプットが本当に重要で。
あまりテレビを見ない私ですが、テレビの良くない所はその時間にテレビの前にいないと見れないという拘束性があるのと、毎週見ないといけなくて面倒。という点だったのがNetflixはテレビより全然面白い番組を、とにかく連続して最後まで観れる。という。これなら良いかも。という事で、今後寸暇を惜しんでインプットを増やしたいなと思いました。
オススメあれば是非ご紹介ください。

という事でそんなインプットも沢山うけ、BlueHairsとしてのアウトプットを頑張らないといけない時期に入ってきていますが、そんなBlueHairsのツアー初日が近付いてきていますよ!チケットお早目にどうぞ!


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