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今日も青はブルー(0711)#339

 箱に入れる。箱を開ける。

 何を書こうか迷っていた時に、不意に視界の隅にある、なんてことのない「箱」というものに興味がいった。

 Wikiで調べても、歴史までは出てこない。日本の箱の起源は中国であり、おそらくは大陸発祥だろうということだが、これが西洋、中東、東洋、どこ発祥なのかははっきりしていないらしい。

 そのままだと腐ったり朽ちたりするし、神秘性から見えないようにするため、など、箱詰めする、という論理は何となく納得がいく。しかし、それは箱の遥かなる歴史があるからそう思うのであって、はじめて箱が生まれた時は大転換であったに違いない。

 箱はパンドラの箱に象徴されるように、良いもの、悪いもの、何が入っているかわからない。そんなもの、無い方が良かったのか。いやむしろ神話とは逆で、元々世界にあった数々の境界線のない物を、箱に入れることによって差別化していったのかもしれない。

 選挙を見ながら、そんなことに思考は巡った。

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