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理想的な作業配信場所が見つからないというお話

以前00:00(フォーゼロスタジオ)という作業配信サービスをお借りしていた、というnoteの記事を書きましたが、その00:00さんが2023年4月28日(金)をもってサービスを終了するとの発表がありました。

紹介した身分なので何かしら記事として書いておくべきかなー、ということで筆を執りました。今日はそんな記事です。

作業配信は作業のモチベーションアップに寄与するメリットを持つ、と以前の記事でもご紹介していました。

……といいつつも、00:00さんはいつからかあまり利用しないようになっていました。この機会ですし、どういう気持ちの変遷があったのか、今日はそれを書き残しておこうと思います。

前回の記事はこちらです。

作業配信のメリット自体は損なわれていない

まず、今でも作業配信自体は続けており、メリット自体は損なわれていないと自分が思っているということです。

メリットはありました。
・画面に余計なものを映さない、音を入れないということに腐心するためその分作業に集中できる
・配信という行為を習慣化させることで、計画的に作業を進められる
・作業を終えた後にタイムラプスを見て進捗を見直せ、達成感が得られる
・誰かが見ているともうちょっとがんばろう、というモチベーションが湧く
という感じです。
特に習慣化して動画編集できることが大きかったですね。

出典:以前の自分

集中するまでが遅いタイプなので取っかかりを作るために作業配信をして外部圧力をかける、というのは効果的に思っています。

この記事は動画投稿とは関係しないので表だっては取り上げませんが、最近は自分が運営しているDiscordの動画投稿者向け作業配信サーバーを利用しています。
(記事の最後にすこしだけ紹介しておきます)

00:00さんを継続して利用したい気持ちもあったのですが、足が遠のいてしまう原因がいくつかあったように思えます。

作業している方を見かけない

作業をしているのが早朝な点を加味しても、一日に利用される方があまりいません。一日に利用されるのは十数人いるかいないか、という感じでした。

4/18に覗いてみたときの画像

過去の投稿履歴をさかのぼっても活動する人が少ないことは継続利用に不安を覚えました。配信しても来る人はいないんだろうなぁ、という諦めにつながりました。

ここで挙げたいのは

  • 人が覗きに来るか

  • 覗きに来る人が最初からいないか

の違いです。最初からゼロであれば、まぁ一人でやるのとそう変わらないよねという思想になりました。それが先述した作業配信サーバーを自分で作ることにつながったのですが。

方針転換後に感じた同調圧力

00:00さんは去年の中頃にサービスコンセプトの見直しと有料であるプレミアムプランの追加がありました。

運営方針転換の内容としては「クリエイターのためのオンラインコワーキングスペース」とされたようです。

この度、00:00 Studioはサービスコンセプトを変更し、以後「クリエイターのためのオンラインコワーキングスペース」として運営していくこととなりました。
~中略~
この新たな方針に沿って社内で慎重に議論を重ねた結果「ファンからの差し入れなどによるビジネスモデル」ではなく、「クリエイターの創作活動を支援する機能」を強化することで、サービスを成長させていくことを決定しました。

サービス​​コンセプト見直しと一部機能の有料化についてのお知らせ|00:00 Studio|note

とありました。

利用開始当初は「ひとりのクリエイターと複数のファンからの支援」という図式だったのが「クリエイターが創作活動に専念できる場とクリエイター同士との交流」といった図式に転換が行われたようです。

私は無料プランのまま利用をしていたのですが、無料プランだと機能制限がかかり、今まで使えていた配信動画のアーカイブ機能やタイムラプスが利用できなくなりました。

ともあれ、それ自体は大きく体験を損なうものではなかったです。作業後の楽しみがすこし減ったくらい。

ただ、このときの方針転換による改修内容はあんまり良い体験になりませんでした。

サービスコンセプトの見直し以降、誰かが作業をはじめると自分の配信コメント上に

「○○さんが作業を開始しました!」[応援する]

といったコメントが送信され、ボタンを押すと相手のタイムラインにスタンプが送られる、といった仕様に変更されました。

この機能が「この場にいる人は仲間だよ!」みたいな同調圧力を感じてしまいました。

私は手軽に作業配信ができるというところにメリットを感じていたのであり、サイト自体にべつに仲間意識も帰属意識も持ってはいなかったのですよね。

ほかにも今は提供を終了したロビー機能など、〇〇さんが配信を開始しました! 的なヘッダーのインフォ表示だったり、同様な意図を感じる機能がいくつかありました。

配信画面は静かで良かったのになぁなんて思ったり。

今後の作業配信について

とはいえ、がんばって作業をしている方々をみれば触発を受けられましたし、手軽に作業を配信できるという00:00さんの価値はほかに類を見ませんでした。作業配信ということにメリットをかんじられるようになったのもこちらのサービスのおかげです。

00:00さんのトップ画面

00:00さん内でトークソフトを使用して動画編集をしていたのはほとんど私くらいでした。それもあり、興味を持って覗きに来ていただけたこともいくつかありました。

そして代わりに他の人の作業模様を覗いてみて創作活動というのは地味でコツコツとした集積なんだよなぁと改めて思い至りました。

そもそも、なぜ動画投稿者なのにべつの配信アカウントを持ちたいのかというと、ことトークソフトの動画に至っては投稿者自身のリアリティは公にしないほうが良い、と考えているためです。
動画は観たいけどその投稿者本人には興味がない、ということは往々にしてあります。ちなみに私がそうです。

そんなポリシーなため、動画投稿用のアカウントと作業をする場所は切り分けておきたい、という考え方なのでした。

今後の作業配信の場をどうするか、というところですが、悩んでます。

Twitchアカウントを編集作業の配信用途で使うために用意してみたのですが、一度配信情報を切り替えると元に戻すのにすべて手直しが必要なので気軽に利用するには向きませんでした。

プロフィール画面に行くと圧を感じます
(現在はごくまれにゲーム配信をするときに使ってます)

今後類似したサービスが出ないかなぁとたまに探したりしていますが、いいのがありませんね。

作業配信ができる場所に困ったときに考えたのは「ただ配信できる場」だけでなく「同じ投稿者同士での交流」が第一にあってほしいな、ということでした。

結局、他人がどういった動画編集をしているかというのが一番気になったんですよね。あまり他の人と編集のことを話すこともありませんでしたし。そういったこともあって動画投稿者同士での作業配信場所を作るキッカケになりました。

いまだにYMM4の情報が少ないので使用ユーザー同士の交流にもなればいいなぁという気持ちもありました。

サーバーを公開していないのと、私自身がメンバー募集をかけていないで、現在の参加は所属している方からの紹介という形にしています。あまり大きくはしたくないだけ(運営が面倒なだけ)なんですけどね。
ということもあってトークソフト系の動画投稿者のみに参加も絞っています。ゆっくり系なら探すといろんなサーバーありましたし。

というわけで、00:00さんからそれ以降の私の作業配信の変遷でした。
他ジャンルの方とも話ができた、という配信場所は貴重でしたし似たサービスがまた立ち上がるのなら覗いてみたいですね。

なんだかんだ、他人の話を聞いたりするのも好きなのでmocriのような作業通話などでもいいのかもなーという気もします。

まぁ、あんまり人が集まると、それはそれでその場所から逃げたくなるんですが……面倒くさいやつですね!!

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