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上手く行くか?筒香嘉智

2024年シーズンの横浜は新人の石上泰輝、そして同じく新人で父もプロ野球選手にあたる度会隆輝がレギュラーの一角を占めて戦っている一方、今永昇太、T・バウアー、エスコバーの不在を痛感する内容で4月18日現在で4位。中でもディフェンス面の不安は大きく失策、防御率はリーグワーストだ。

そんな中、一つのビッグニュースが舞い込んだ。主砲で活躍した筒香嘉智のベイスターズ入りである。2016年に2冠を獲得するなど10年間で205本塁打と活躍の後20年にMLB栄転したが、かねてからの弱点であるファストボール難が災いし、メジャー3年間で18本塁打、打率.197と不完全燃焼に終わっている。

筒香の日本球界復帰に当たり、スポーツニッポンでは巨人入りを報じたが結果的には古巣たる横浜を選び、18日夕刻に横浜スタジアムで入団会見が行われた。
いちファンとして申し上げるのであれば、スポニチのいい加減な報道に憤るとともに、米国から戻った功労者をきちんと確保できたことはチームの沽券に関わる。筒香の弱点として広く知られている「ファストボールを打てない」点は一抹の不安こそあるが、それ以上に筒香を取り逃がすことでチームの看板に傷がつく事態を避けられた安堵は大きい。

91年生まれの筒香は既に30代の齢に入っており「ベテラン」と呼んでいい年齢である。ベテランとして上手く行く人もいるが、散々な結果になる選手もいる。成否の関鍵は一つだけ、「人柄」である。
40過ぎにしてノーヒットノーランを達成した山本昌のような晩成型の選手も勿論存在する。それ以上に日々の練習の質または量で「プロとはなんぞや」という姿を背中で語り、世間の批判をカラダを張って受け止め弾除けとなる。チームの成績がそのままベテランとしての値打ちとして判断されるようになるだろう。
個人的に推薦するなら現在日ハムの監督を務めている新庄剛志を推す。メジャーから日ハムに入り「札幌ドームを満員にする」と高らかに公言したが最初は打つ手が閃かず悩んだという。福岡で試合した時にカエルの被り物をして守備に入ると真似をするファンが出てきたことを灯に、ゴレンジャー、ダースベイダーと「新庄劇場」と呼ばれる仰天企画を次々投入。セリーグ、もっと言うなら巨人ありきだったNPBにおいてパシフィックの地位を著しく引き上げたばかりか、2006年に優勝ならびに日本一の美酒に浸った。
誰とは言わないが、徒党を組んで自分のための縄張りを張り、夜の街に繰り出して後輩をオモチャにしたり吞み潰させたりする先輩など論外だ。
筒香はどちらか。いちファンの見地ながら「ベテランは人柄」と思えてならない。

「筒香が入って横浜は強くなった」となるかどうかはおのずとわかる。
幼少以来のファンとして願いは一つだけ。ベイスターズの優勝を見たい。

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