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動画はストーリーテリング?映像編集に求められるスキルとは

お久しぶりです。

最近、ガジェット好きを自認してきたからFukuharaです。

カメラやその周辺機器ってハマると抜け出せないですよね。


…雑談はさておき、今回は映像編集に求められるスキルセットについて話すことにします。


突然ですが、映像編集はクリエイティブの総合格闘技だと思っています



1本の動画を完成させる為には、様々な思考やスキルが必要とされます。

ここが映像編集の難しいところであると同時に、自分が一番魅力的に思う点に他なりません。

まずは大きく因数分解します。


企画×素材集め×編集×演出


この4つに分解できると思っています。

1つずつ照準を当てて、お話します。



①企画


全てはここから始まる。


簡潔にお伝えすると、

・ターゲットの立場を理解(何が課題か)
・「どうなってもらいたいか」を思考
・どんなストーリーを届ければいいかを設計

です。これに尽きます。


この工程で動画の良さが8割ぐらい決まります。


動画を届けたい対象は誰で、その人はどんな人で。

その人にどうなってもらいたいか(目的)、そうする為にはどのような価値を動画で提供できるかを徹底的に思考します。


こちらは、大学の卒業式当日の夜のパーティー(慶應用語で園遊会と言います)に流した動画です。

この動画には、下記のストーリーを込めていました。


誰に?:4年間、楽しいことも苦しいことも共に経験した大学サークル同期

どうなってもらいたいか?:卒業式当日の夜、大学生活の想い出を振り返り、感動してもらいたい。この動画を一生の想い出にしてもらいたい。

その為にどうすればいいか?:「色褪せることのない写真」を強固なコンセプトに置き、スライドショーを作成する。


この部分を徹底的に固めてから、動画作りを開始します。

この段階で行なった、一連のストーリーが後の『素材集め』『編集』『演出』全体に影響を強く及ぼすでしょう。

(例だと、コンセプトを基に物質としての写真がベースの演出、”Photograph”という名前の曲を選出をしました)



②素材集め

2つ目は、素材集めパートです。

良い映像を作るには、良い素材が必要不可欠なのです。

素材は次の3つに分けられます。


a.一次素材(自分のカメラで撮ったり、友達からもらったりした写真や動画)
b.二次素材(ネットから拾ってきた風景などの素材や、動画ソフトのプラグイン)
c.音源(アーティストの曲や、著作権フリーの曲)


a.一次素材

これに関しては、手元にあるiPhoneなどのスマホが主な入手源になるでしょう。自分で撮影したり、周りの友人が撮影した素材です。

このパートの質を高めるには、機材×技術双方の向上が必要です。


写真に関しては、想像もつきやすいと思いますが、映像撮影にどのような機材を用いればいいのでしょうか?

iPhoneがいいのか、ビデオカメラがいいのか、ミラーレス一眼機がいいのか…

かなりミラーレス一眼機が優れていますが、撮る動画によってはiPhoneも全然立ち向かえます。

最近、自分なりにかなりリサーチを進めた分野になるので、後日noteに書いてみようと思います。


b.二次素材

自分や友達では用意できない、ネットで拾ってくる素材を指します。

このパートは、チャネルを広く持つことが必要不可欠になります。

Youtubeやニコニ・コモンズ等のフリー素材サイトから、ClipGrabや5Kplayerなどの動画ダウンロードソフトを使って仕入れる流れになります。

また、有料の素材サイトに登録すると映像の幅がかなり広がります。

個人的にオススメのサイトを2つだけ紹介しておきます。

①Story blocks video

②Motion array

どちらも年間2万円ほどの費用がかかりますが、ここで手に入る素材の質は最高峰です。AfterEffectsのプラグインも多く取り揃えています。


c.音源

動画に使う曲です。

動画の曲で、動画の印象が90%方向付けられる大事な行程です。かなり慎重に曲を選びます。

自分が大事にしている感覚としては、


届けたいターゲットにとって『その曲=その動画』


となるようなイメージを作ることです。

つまり、使用する曲で他の何かの印象がかなり深いもの(例:前前前世→君の名は)など、オマージュ作品を作る以外は避けた方がいいでしょう。

また、ネットで公開するなら著作権フリーの音源も選択肢に上がってくると思うので、オススメのサイトを紹介しておきます。

こちら両サイト共に、無料で質の高い曲が揃っています。



③編集

素材が揃えば、やっと編集です。

編集作業は、製作者の頭の中を具現化していく作業です。

常に、企画のコンセプト・ターゲット目線を忘れることなく忠実に作業を進めていきましょう。

ここがぶれてしまうと、自己満足の動画が出来上がってしまうことが多々あります。

編集に使う機材、ソフトに関しては過去にまとめましたのでそちらを参照していただければと思います。



④演出

さて、③の段階で動画自体は完成したかもしれません。

しかし、映像作品は相手に見てもらって初めて作品として完成するのです。

これは一種のUX設計だと勝手に思っています。

相手の映像体験をより上質なものにするために、どのような媒体(YouTube?スクリーン?)、どのようなシチュエーション(会場、タイムスケジュールなど)で動画を見てもらうのかまでをしっかり設計しましょう。

(この部分は、皆さんが作りたい動画によってかなり変動すると思いますので割愛します)



ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

映像編集は、企画から素材集め、編集、演出まで一貫したストーリーテリングが出来るかどうかで良い作品ができます。

どれも欠かす事は出来ません。

この4つのパートを個別に高められて初めて、素敵な映像クリエイターになれると考えます。


次回は、素材集めの中でも『撮影』に関してお話が出来ればと思います。

それでは。

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