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夫の誕生日に「犬山城攻めツアー」をプレゼントした話。

※緊急事態宣言が発出される前の話です。

夫は私より10歳年下だ。この7月に、夫は40歳の誕生日を迎えた。
34歳で24歳の夫と結婚したときは、まわりから「若いダンナさん!いいなぁ」などと言われて多少いい気になっていたが、30歳、40歳と年齢を重ねていけば、いくら年が離れていたところで、悲しいかな、ただのオッサンである。

とはいえ、40歳という節目。何か特別なお祝いをしてあげたいと思い、「犬山城攻めツアー」を企画してプレゼントしてあげた。

夫は城が好きだ。男性に多いと思うが、歴史、特に戦国時代が好きで、よくそういうゲームもやっていた。(信長の野望?)
実は私もわりと城が好きで(それは建築物として)、若い頃からどこかへ行くたびに城があれば足を延ばしていた。夫とキャンプを始めてからも日本全国いろんなところへ行くので、よく城めぐりをしている。

ちなみに、ご存知の方も多いと思うが、いたるところに城はあっても、天守が現存しているのは、わずか12城だ。
(※現存天守とは、江戸時代までに建てられたもののうち、修復されながら現在まで残っている天守のこと)

◎弘前城 【青森県】
◎松本城 【長野県】
◎丸岡城 【福井県】
◎犬山城 【愛知県】
◎彦根城 【滋賀県】
◎姫路城 【兵庫県】
◎松江城 【島根県】
◎備中松山城 【岡山県】
◎丸亀城 【香川県】
◎松山城 【愛媛県】
◎宇和島城 【愛媛県】
◎高知城 【高知県】

戦国時代、特に関ヶ原の戦い後、全国各地に城と天守が築かれたが、江戸時代に入り、徳川幕府の「一国一城令」によってその多くが失われた。さらに、明治時代の「廃城令」、昭和の第二次世界大戦で、結局残ったのは先に挙げた12城のみになってしまったのだ。
(だいたい地域の人たちによって買い戻されたようです。私もそんなに詳しくないので、知りたい方は調べてくださいね)

前置きが長くなったが、夫といろいろ城めぐりをしているうちに、気づけば現存天守12城のうち一緒に行っていないのは犬山城備中松山城のみ(夫は弘前城も行っていない)となっていた。
夫がよく「犬山城行きたいなぁ」と言っていたので、よし!40歳の誕生日プレゼントはこれだ!と決めた。夫に伝えると狂喜乱舞で、それから当日まで毎日「うれしいなぁ、楽しみやなぁ」とニコニコしていた。

そして、当日。
新幹線で京都から名古屋まで行き、名鉄に乗り換えて30分程度で犬山駅に到着。家から2時間かからない。

犬山城の楽しみ方の一つが「犬山城下町」を歩くことだ。古い町並みを活かした通りにはおいしいお店がたくさんあって、食べ歩きを楽しめる。

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もういかにも私たちが好みそうな「昭和横丁」を見つけ、地ビールとソーセージで乾杯!

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それから、焼き牡蠣(これで1000円!安い!)と日本酒も2杯。
なんだ、この幸せは……! まだ昼12時過ぎだぞ!

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だいたい「ナントカ横丁」と名のつく場所は、人をダメにする(笑)。このままだと目的の犬山城に辿り着かないまま酔っ払いになりそうだったので、名残惜しそうな夫を引っ張って横丁を出た。

30℃を軽く超える真夏の昼間、お酒の入った老体に鞭打って、犬山城を目指す。城好きの友人に「城に行ったら足軽の気持ちで天守を目指すこと。どうやって攻めるか考えないと」と言われていたが、今回はちょっとそんな余裕がなかった。

汗だくになり、息を切らしながらも、なんとか辿り着いた!! 思っていたよりこじんまりとしてかわいらしいお城だ。

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現存天守12城以外にもいろいろな天守にのぼってきたが、犬山城の天守から見る風景って、もしかして最高じゃないだろうか。木曽川が素晴らしい。四方を眺めながら、夫と「どこから攻めるか」という話をして盛り上がった。

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念願の犬山城を堪能したあとは、「灯屋 迎帆楼」という温泉宿にチェックイン。これが私からのメインプレゼントだ。10年に一度くらい、こんな贅沢もありだろう。ましてやこのご時世、ずっとどこにも旅行できていないのだから。

全部屋に半露天風呂の温泉が付いていて、なんと!温泉から犬山城を眺められる。

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部屋がメゾネットタイプなので2階があり、そのテラスからもちらっと木曽川と犬山城が見えた。

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夕食、朝食もとてもおいしく、最高の宿だった。(写真は夕食の一部)

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【宿の良かったところ】
◎部屋から犬山城が見えるというロケーション
◎温泉の泉質がいい(お湯がやわらかくて、肌がつるつるになる)
◎料理長のセンスがいい(おいしいだけでなく、ちょっとしたこだわりを感じる)
◎部屋食でなく、食事用の個室が用意されている
◎宿とは思えないほど日本酒とワインが充実(←これポイント高い!)
◎アメニティの質がいい
◎部屋のドリンクの種類が多い(私の好きなマリアージュフレールの「マルコポーロ」まであった!)
◎ロビーにフリーのドリンクがあり、夜は樽のワインも自由に飲める
◎スタッフの接客が最高!みんな感じが良い

夜、テラスから眺める犬山城も幻想的だった。

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もちろん夫は大満足で、温泉も5、6回入っていたし、ずっと笑っていた。良い誕生日になったなぁと私もうれしくなった。

そして、翌日。帰る前にまた地ビールと昭和横丁(笑)。

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こんなフォトジェニックなお団子も売っていた。かわいい~♪

酒飲み夫婦の旅は、常に酒ありき。
残すは備中松山城のみ。当分、また県を越えての移動が難しくなったが、次の城攻めができる日を楽しみに、今から計画しておこう。

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