見出し画像

「家のハンバーグ」の最高峰。白ごはんがすすむ味!

今日は4か月ぶりのCT検査&血液検査だった。結果は1週間後。

CT検査は予約制で時間が守られるので、あっという間に終わる。
一方、血液検査は時間まで決められていないし受ける人も多いので、今日は60人待ちだった。会計も同様にかなり待たされる。

今日は特に病院が混雑していた。こんなにたくさんの人が何らかの病気を抱えているんだなぁと思うと、なんだか不思議な気がした。私もその一人なんだけど。

病院を出たのが11時半だったのでお昼ごはんを食べて帰ることにした。
というか、いつも検査の後に必ず寄るお店がある。今日もそれを楽しみにしていた。検査で心身ともに疲れていても、ここのランチを食べると元気になるのだ。

病院のすぐ近くにある洋食屋さんなのだが、ジャズが流れていて、内装もシック。夜だったらダイニングバーみたいな感じなのかなと思う。
数年前に最初に入ったのは、なんとなく目についたからだったが、一度でこのお店のハンバーグの虜になってしまい、以来、病院に来るたびにここでランチをするようになった。

このお店のハンバーグの説明をする時、私はいつもこう言う。
「自分で作るハンバーグの系統の最高峰やねん」
世の中で美味しいと言われているハンバーグって、デミグラスソースがどうとか、牛肉100%で肉汁がどうとか、あるいは煮込んだりチーズインしたりで、「家のハンバーグ」とは異なるこだわりがある。
それはそれでおいしいが、私が本当に好きなのは、自分で作る「家のハンバーグ」なのだ。

合い挽き肉に、刻んでバターで炒めた玉ねぎ、卵、パン粉、牛乳、塩コショウを混ぜて。
ソースはウスターとケチャップ、バターと少量の練り辛子を煮詰めたもの。
昭和の家庭料理のハンバーグ。大事なのは「白ごはんに合うこと」。決してパンではない。

子供の頃、母が作ってくれていたハンバーグと同じ味を、私も再現している。ノスタルジーもあるのか、どうしても自分が作るハンバーグが一番旨いと思ってしまう。
たまに外でハンバーグを食べると、それなりにおいしいが、何か物足りなかったり、余計だったりする。
鉄板でアツアツ、というのもいただけない。
熱すぎるものと辛すぎるものは味がよくわからなくなるから、あまり好きではないのだ。

こんな感じで、ずっと「家のハンバーグ」と「外食のハンバーグ」は別物と思っていた。
だから、この店のハンバーグを食べた時は衝撃を受けた。
「家のハンバーグやん!!」
それもその最高峰。
ハンバーグにいろんな派閥があるとしたら、私の家のハンバーグと同じ派閥なんだけど、その頂点。ずっとずっとおいしい。
もちろん、材料や焼き方などは違うのだろうが、それでも私の好きな味。白ごはんがすすむ味!!

ハンバーグ&オムレツ
(スープ、サラダ、ライス付)
1200円(税込)
※ご時世か、最近ちょっと値上がりした

ナイフとフォークではなくお箸で、さらに白ごはんもお皿じゃなくてお茶碗で出てくることからも、店主はハンバーグに対する気持ちが私と同じなんだろうなと思う。
鉄板じゃなく、お皿だしね。

うちのハンバーグよりも少し胡椒が効いていて、それがスパイシーでまた旨い。
なんということもない付け合わせのサラダも、胡麻ドレッシングがかかっていて、これも我が家みたい。だけど、トマトは皮がむかれていて、いつもしっかり冷えているから、すごくおいしいのだ。

今日もしっかり堪能した。相変わらず旨かった。
検査の疲れも吹き飛んだ。

ちなみに、このお店は「ふわとろオムライス」もおいしいので、ハンバーグとオムライス、どっちにしようかと悩む時もある。
ある時、メニューをよく見てみたら「ハンバーグオムライス」というものがあることに気づき、「これにしたら両方食べられるやん!」と喜び勇んで注文したのだが、食べて後悔した。
あんなにこだわっていた「白ごはん」がないからだ。やっぱりこのハンバーグには白ごはんが必要なのだ。オムライスではダメだ。
食べながらそれに気づき、欲に目がくらんで白ごはんの存在をないがしろにした自分を恥じた。もちろんそれ以来、「ハンバーグオムライス」は注文していない。

たかがハンバーグ、されどハンバーグ。
やっぱりおいしいものって、人を元気にしてくれるよね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?