見出し画像

【メンタルに優しい資産形成】第四回「指数と投資先の考え方」

人間のメンタルは「得したこと」より「損したこと」の方が大きく影響すると言われます。そのため割高な株を買わないように「株式の指数」という考え方をしっておくと投資する際の目安になります。まずはこういう考え方があるという事を勉強しておきましょう。

※初めて私の記事を読む方へ
私は普通のサラリーマンで堅実な資産形成を得意としてます。FP2級の資格を持ち資産は8000万程度。若い時パニック症を患いましたが、メンタルヘルス資格によりセルフケアして対応中。メンタルが弱くても資産を増やせることを伝えたいです。

1.指数の概略

色々な指数があるがまずは基本的な以下の2つの指数を取り上げます。
①PER(株価収益率)
株価が1株当たりの純利益の何倍になっているのかを見る指標。
※PERが低い方が割安なので一般的に買いたい株式だと言える
例えば純利益が100億円で株式が1億株ある企業の場合は1株利益は100円。仮に株価が1000円だとすると1000円/100円=10なのでPER=10倍という計算になる。一般的に12~14倍くらいが平均的でそれより小さいと割安、それより大きいと割高と言われる

②PBR(株価純資産倍率)
株価が一株当たりの純資産の何倍になっているかを見る指標
PBRが1だと株価と持っている資産が同じという事。従ってPBRが高いと割高と言われPBRが低いと割安と言われる。
例えば資産が500億円で株式が1億株あるとすると1株の資産は500円なので、
株価1000円だとすると1000円/500円なのでPBRは2となる。
仮に1000円で投資してこの企業が倒産すると500円しか戻ってこない。例えば今回のケースで資産が2000億円あったらPBRは0.5となり1株の資産は2000円なので倒産しても投資した以上に戻ってくる。PBRが小さい方が有利な理由です。

他にもいろいろな指数がありますがまずは基礎としてこういう「割高」「割安」を測る目安があるという事を覚えておいて頂きたい。何も知らないで商品を買うと分からないまま値動きしますので、不安が大きくなります。
実際にはPERが高いけど値上がりする成長株もあるし、PBRが低いと倒産しかねない企業もありますが、ある程度勉強すれば極端に危険な株は見分けられるので知っておくだけで、安心感は格段に違います。

画像2

2.自分の仕事や趣味に関係する企業を探す

上記で記載した通り、PERとPBRを見るのは一つの指標だが、単に割安放置され忘れされれた企業ということもある。そこで有望な投資先を見つけるためにはある程度企業を絞って事業の内容などを確認することになる。
そこでお勧めなのが「自分の仕事や趣味に関係する企業」

まず自分の仕事に関係する企業はある程度業務内容に精通しているし、この事業が伸びそうとか逆にこれは厳しそうとかいう事もわかる。さらに仮に株を買わなくても「仕事に生きる情報」を数多く手にすることができる。まさに自分を成長させる一石二鳥の勉強になる。

次に趣味に関係する企業だが、これはまさに「好きこそものの上手なれ」ということで情報を探すこと自体が苦痛でなくなる。例えばゲーム好きがゲーム会社を調べると「こんなゲームがあるのか」とか「こんなサービスがあるのか」とか興味を惹かれる情報が沢山出てくる。その中からこれは自分も面白いからきっと成長するから投資をしようという事にもつながり、楽しみながら投資もできるというわけだ。

3.金利や再編に注意

①キャッシュが多い企業がこれからは有利
やはり大事なのはキャッシュが多い事。特にこれからは金利上昇局面なので事業をするたびに多くのお金を借りるとそれだけ負担がふえていく。最近米国株ではNASDAQ、日本株ではマザーズの下げが大きいのも金利の影響が大きいとお考えられる。これらの小さい成長企業はだいたい赤字を出して先行投資中の会社が多いからだ。しばらくはこういったクローズ株よりキャッシュの多いバリュー株が人気を集めるだろう。

②東証の再編で株主優待も減っている

株主優待を狙う人は基本的に長期保有で値下がりにも強い。基本的に株価の上下を気にする人が少ないからだ。そもそも機関投資家は何百億も買うのに数千円の優待貰っても嬉しくないし、株価で還元してくれる会社を選ぶのでそこにこだわらない。ただ注意点としては優待が改悪したりやめる企業もある。特に今度の東証再編では多くの企業が取りやめている。そのことを踏まえた上で投資をしてくことが大事

画像1

4.まとめ

今回のことをまとめると、
①指数を見て安値で高配当株を仕込む
②自分の仕事や趣味に関係する企業なら調べやすい
③東証再編で個人投資家に人気の株主優待などもかわっていく

細かい事を言えばチャートのMACDとかRSIとか様々な調査ポイントもあるのだが、全部やっていたらきりがないし、全部完璧な株など存在しないのでかえって不安になる。ある程度自分の思うところで決断するという良い意味での「いい加減さ」も特にメンタル弱い私などには大事なポイントだとおもっています。

また、昔は高配当で絶対利益が減らないと言われていたのが「東京電力」。コストに手数料を上乗せして各家庭から電力料金を取っていたのだから赤字になるはずないと考えられていた。しかし、2011年の震災でいまも賠償、廃炉費用の支払い続いており配当どころではない。つまり、どんな高配当株で安定企業であろうと絶対ではないという事だ。今もコロナや戦争など色々な想定外事象がおきている。投資にはそういうリスクと付き合いながら長く続けていくことが大切だということを覚えていてほしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?