ネコーヒー:ストレート #35杯目

 このところ朝になるとテトのご飯キャノンで起こされる。
 毎日というほどではないのだが、朝の6時や6時半といった私はまだ寝ていてもいい時間帯に起こされるのは辛いものがある。しかし猫に頼りにされているというのはそれだけでも嬉しい。のだが、その対応に格差があるという事実を知り愕然とした。
 テトが私を起こす時はベッドの縁に手をかけ私の顔めがけて「ニャーン!」を浴びせる。それも上から横からと、時間差でひとり十字砲火で容赦なく繰り出してくる。私はこのニャンニャン砲で叩き起こされるのだが、母はテトの囁き声で起こされたと言うのだ。今朝、枕元にたたずむテトの「ヒューゥ」という呼び声で起こされたと。
 この格差は何なのだ!
 確かに母の方が家にいる時間は長いし猫トイレの掃除もしている。テトたちにとって私より母の方が格上なのかもしれない。しかし私は帰宅すれば夕御飯、ディナー、夜食の3食を提供している。それなのに母はウィスパーボイス、私はご飯キャノンのクロスファイア。全く理不尽極まる。

 それでも猫に仕えるが我が喜び。今日も煮干しと鰹節を献上する。


今日の英語:Disparity

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