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ネコーヒー:エスプレッソ #13杯目

 路上に猫はどうあるべきか。人間が交配して造り出した狡猾な捕食者である猫、生態系への影響を考えれば屋外で生きるべきではないのだろう。

 しかし“自然”が消え失せた都市で、エンジン音の遠いこの場所で生きていくことは認められてもいいのではないか。

 いや、猫が生きていくことに人間の許可など必要ない。人間は勝手に破壊し、管理しているつもりになっているだけだ。

 そして私はその傍らに跪き拝謁を求める。

 彼女はいかにも眠たげであったが不機嫌ではなかったらしい、私に接触を許してくれた。

 さらにあられもない姿まで。

 彼女はいかにも野良らしく煤けた毛並みをしていたが、痩せてはおらず怪我もない。
 何より幸せそうに寝ていた。

 人工物である人間と都市、そして雨と土埃とコンクリートの隙間から伸びる雑草、その狭間を生きる猫。人工物と自然の間で生きる猫は媒介者、その猫に私は赦しを求めたいのかもしれない。

 またね。


今日の英語:Meditation

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