2024年4月1日、エイプリルフール
インターネットを信じていますか？

20年前の僕ならば、インターネット上の文章は全てロボットのようなものが人間のふりをして書いていて、パソコンの前にいる人間が自分ただ一人であるとどこかで信じていたものと思います。
しかし時代は進み、インターネットは人間社会と近接するようになりました。スマホからインターネットを見つめる人間が自分ただ一人であると信じることは最早ないことでしょう。

しかしながら心の奥底のどこかで、インターネットの片隅にいる自分のことを見つめる人間は誰一人としていないものとも思っている部分があります。
僕はこれまでに、少なからずインターネット上に取るに足らない文章を書いてきました。今でも、現実で出会った人に自分がインターネット上で書いた文章の話をされると奇妙な気持ちを覚えます。
それは、自分がインターネット上に書いた文章を人間が読んでいることを想像をしていない心の有り様を示唆します。この文章もまた、インターネットを通した先の人間ではなく、インターネットという名の虚像に宛てて書かれています。

本題に戻ります。
本日は2024年4月1日、エイプリルフールです。
現実では驚くほど誰もわざわざ嘘を吐いていません。しかしインターネットは現実に近接しながらも、どこか浮き足立って見えるものです。
厄介で冷ややかで多少なりに面白みのある使い古された1日。
このような日々がほどほどに長く続きますよう。

2024年度も何卒よろしくお願いいたします。