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振り返りとこれから(+α 創設-2019年シーズンも)

今年2020年2月7日(金)

僕たちはミラノの地に立っていた。世界一になるためだ。

自信もあった、実力も問題はない、あとは気持ちと試合の流れ次第だ、そう思っていた。

結果は4勝3分8敗 5位/6位でグループリーグ敗退。これが現実、と無惨にも突き放された。慢心、過信、いや一つの実力だったと回顧するーー

皆さんこんにちは、スタッフの平出です!
今回は年末ということもあり執筆させて頂いています。

今年も残すところあと数時間ということで、今年を振り返ります。

やはり今年2月ミラノで行われたFIFA主催の公式eスポーツ大会eクラブワールドカップ(以下eクラブW杯)だなと思い新年良いスタートを切るためにもレッツゴー!

※書いていたらあれもこれも書きたいとなり創設から順を追っての執筆になっています。 だいぶカットしてますが、良ければご覧ください。

目次
1. 競技シーンとの出会い -つぁくと選手
2. 社会的な意義と役割 -eスポーツチームとして
3. 何を目指して戦うのか? -プロとしての活動
4. アジアチャンピオン -アグ選手
5. 最後に -これから

1.競技シーンとの出会い -つぁくと選手

FIFAシリーズを使用した新たなバーチャルサッカーに出会い、この分野の経験値としては未熟な僕でしたがチーム創設以来、様々な局面を2年経験させて頂き今では人よりも詳しくなったのかと思います。

身体を使った運動=スポーツというイメージが強い日本では今でこそ時代の後押しもあり、少しずつではありますが認知され始めています。(反対意見は日本だけではないですが、日本は比較的強めの傾向にあると感じている。)

ですが、始めは僕もどちらかと言うと仕事として関わる前は疑問というかどんな世界なのだろうかと考える人間のうちの一人でした。

ただ「努力することの大切さを知り、何かを成し遂げ続けようとする選手たち」の本質は同じで、実際の試合現場に行くとわかるのですが、あの心拍数の上り具合は一般的な公式戦のそれと全く同じ感覚だと思います。

つぁくと選手で印象的なのはチーム創設1年目に実施されたJリーグ主催のeスポーツ大会 FIFA19 グローバルシリーズ eJリーグで決勝トーナメントに勝ち進み準決勝名古屋グランパス戦での、最後の1秒まで諦めない姿でした。

映像は試合が中心なのであまり写っていませんが深呼吸しながらあと現実時間で残り7秒くらいで1点を取り行こうと1度も躊躇せずにシステムや戦術を変更する姿が見ていて泣きそうになりました。(というか心動かされて試合終了後ホロリしてました。)

2. 社会的な意義と役割 -eスポーツチームとして

競技シーンもそうですが、サッカーゲームの分野では珍しかった教育分野の先駆けとしてeサッカークリニックも実施し、子供達が一生懸命にFIFAというツールを使ってコミュニケーションする様子を見て、「これは将来の社会的な役割としても育つ。」と一つずつ確信に変わったことも僕がこの事業に魅力を感じる要因として大きく影響しています。

日本ではまだ有名になりきっていないFIFAシリーズというサッカーゲームかもしれませんが、今年10月の新作の発売月には2020年の世界で一番売れたゲーム機のソフトとして1位を獲得するなどグローバルに楽しまれています。

そして、これが面白いことに欧州→南米→北米→中東/アフリカ→アジアの順番に強いと言ってもよく、トラディショナルサッカーと近しい状況にあることも興味深いかと思います。(細かいことを言うとサーバーの問題、一部選手などは例外が有りますが!例えばeW杯2018の優勝者はサウジアラビア!🇸🇦)

3. 何を目指して戦うのか? -プロとしての活動

世界中の選手たちは年に一度行われるeワールドカップ(以下eW杯)出場、優勝を目指して日々練習や各種トレーニングに励みます。

冒頭で話しているeクラブW杯はサッカーで言うFIFAが主催しているクラブW杯のバーチャルスポーツ版です。世界一のeサッカープレイヤーを決めるのがeW杯ならば、世界一のeサッカークラブを決めるのがeクラブW杯となります。(2018年と2020年にアジアからBlue United eFCが唯一出場)

FIFA eW杯で優勝した選手はFIFAが主催するザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ(2010-2016年までバロンドールとも呼ばれた)への参加が許され、いわゆるリオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウド、最近のスターで言うとキリアン・エムバペたちとグリーンカーペットを歩くことができます。

4. アジアチャンピオン -アグ選手

2月下旬ごろのイベント自粛、4月ごろの緊急事態宣言など日本でも猛威を振るったウイルスの影響もあり、ルーマニアで4月に実施予定の大会への進出を決めていましたが延期となり(後に中止)、活動を自粛せざるおえない状況に陥っていました。

(意外に思われる人もいるかもしれないですが、まだ現状のネット環境では5Gもほぼ存在しておらず大陸を跨いだ国際間の公式戦を行う環境に不安が残るため実施できませんでした。)

その後、通常ヨーロッパの主要国に集まって行われるeW杯2020の大会中止のアナウンスが6月ごろにされたと同時に発表された大陸間王者を決める戦いであるサマーカップシリーズが完全オンラインによる実施が決まりました。

2019-20シーズンの悔しさやこれまで競技シーンでは活動できなかったもどかしさを拭う大会として全てをぶつける思いで臨んだことを思い出します。

この大会では圧倒的に不利、下馬評でも負けるだろうという絶体絶命の状況に追い込まれた決勝戦で冒頭で話したシーズン序盤のFIFA eクラブW杯の経験が活きた試合となりました。

BLUeFCに所属するアグ選手はディフェンスラインを高くし前からのプレッシャーでボールを奪取、その後ドリブルや縦パスを積極的に使いながら2次、3次攻撃を行うのが得意なプレースタイルでしたが、自分の時間にならない時は忍耐強くサッカーをして試合と自分をよりコントロールできるようになっていたことが印象的です。

この戦術と考え方が当たり、もちろん彼の基礎技術とメンタルコントロールがあってこそですが、一緒に作戦を考えながら対戦相手たちと下馬評とは異なる互角以上の戦いができたと思っています。

引き分け狙いの戦術を選択することも大事だと思うと共に「常に相手が強くとも勝ちに行く姿勢は忘れない」、これは今後一つのチームテーマでもあるかもしれません。

↓ 7月 サマーカップ アジア決勝 vs Kashima Antlers eSports web Nasri選手

5. 最後に

冒頭で切り出したFIFA eクラブW杯の話題に戻すと、僕自身初めての感覚ばかりでオフザピッチ、つまり試合の前後でのサポートは改善すべき点が見つかったことが今年の収穫だったと思います。

ヨーロッパのチームを筆頭に分析官、メンタルサポート、戦術に対するコーチングスタッフなども存在しほぼ一人で役割を担わなければならなかった僕だけでは力不足だったことは否めません。(協力者は増えてきましたが、まだまだ協力者求む!)

初戦は世界ランキング1位に君臨したこともあるFCバーゼルeSports所属のニコラス選手という絶対王者との初陣。初戦に勝って勢いに乗りたかった僕たちは勝ちにいく戦術を選択、対する対戦相手は守備的でどちらかというと失点しないようにする戦い方でした。

結果として、敗戦しその後2試合も全敗してしまったため勝ちにいく戦術を選択して選手たちを送り出した自分を悔いたことも有りましたが今になって考えると、後にアジアチャンピオンになる布石としてこの経験が活きたことを考えると負けないように無難な試合を戦わせなくて良かったなとも思います、人間万事塞翁が馬ですね。

今シーズンはチーム運営も三年目を迎えます。
来年はどんな楽しい一年が待っているのか?
楽しみでならないですし、さらに躍動するシーズンとしたいと思います。

引き続きの選手、チームの応援どうぞ宜しくお願いいたします!

スタッフ 平出

追伸
ちなみにTwitterの更新は4日まで1日1(リ)ツイートになります。ご理解のほど宜しくお願いいたします。

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