美味しく生きるレシピ by ごうすけ

先日、千葉県のいすみ市にあるパーマカルチャー道場に行って、若者向けのNVC合宿に参加してきた。

愛と希望に溢れた三日間だったように思うし、そこでの体験についてはいずれ書き残したいと思う。

さて今日は、そのパーマカルチャー道場の壁に貼ってある張り紙を見たときにインスピレーションをもらったのでそれについて書く。

ここには人生を豊かにする秘訣が書かれているような気がしたのだ。


資本という言葉が使われているけれど、その言葉を聴いてパッとイメージできるのはなんだろうか。

僕の場合は何かをつくるために必要な「お金」だった。

ちなみに資本という言葉をググると下記のような説明がでてきて、僕が資本という言葉からイメージしていたものに近い。

事業をするのに必要な基金。もとで。生産の三要素(=土地・資本・労働)の一つ。新たな営利のために使う、過去の労働の生産物。また、利子・利益を得るために使う貨幣類。 「―を投ずる」

ところがこの表には8つの資本が書かれている。
これらの資本はいったい何のために存在するものなのか。

この表について説明を受けたわけではないので僕の個人的な解釈だけど、これらは「豊かさを生み出すための資本」だと思う。

というのもこれらの資本がバランスよく内在する人は幸せだろうなと思うからだ。そしてそういう個人が集う街や国は平和で豊かだろうなと思う。

逆に言えば今このバランスは個人の中でも、社会でも大きく崩れてしまっている。

そもそも人生を豊かにする資本が、8つもあると認識していない人も多いんじゃないか。

豊かな人生を送るために金融資本や物的資本が必要だということは耳にタコができるほど聞かされてきた。

だけど、そもそも空気や水や土といった生命資本については、そこにあることが当たり前すぎてスルーしていたり、祈りや信仰といった精神的資本や歌や物語といった文化的資本は、その豊かさを感じてはいるものの、お金や時間といった差し迫ったものの後回しにされている感が否めない。

そんな偏った生き方をカレーライスに例えるなら、レトルトパックのルー(金融資本)をごはん(物的資本)にかけたものを急ぎ足で食べ続けているようなものかもしれない。

当たり前だけどそんなものを毎日食べ続けていたら飽きるし、身体を壊す。

ルーをスパイスから調合したり、採れたての野菜を使ったり、季節の具材を楽しんだり、隠し味をいれたり、いろんな試行錯誤をして創るカレーライスを食卓に並べ、家族や仲間と食べる幸せは誰もが想像できる。

毎日カレーだと飽きるけど(笑)、そんな風に生きる日が人生で何日あるか、ということが豊かさを考えるときに大切なことかもしれない。

僕は自分に問いかけてみる。

僕の人生に歌はあるだろうか?祈りはあるだろうか?知恵を授かっているだろうか?ワクワクするようなアイデアはあるだろうか?生活に安心はあるだろうか?空気や水や土に感謝できているだろうか?愛する人たちがいるだろうか?

8つの資本をバランスよく調合して、人生のレシピを創ってみよう。毎日、美味しく生きるためのレシピを。

ーごうすけ



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