サックスのプロの方や経験者にこっそり教えてもらった話(リード編)

ネットでみたプロの奏者の傾向だったり、偶然知り合ったプロの方にお茶しながら教えてもらった話で、初心者の皆さん(もちろん私にも!)役に立つ話を。私ももちろん参考にしてます。今回はアルトサックスのリード編。

リードは色んな種類があります。
通常は葦(ケーン)が主流ですが、実は竹とか、最近は葦のリードの価格高騰にともなってコスパの良い樹脂リードなんかも注目されていたりします。
今回は樹脂や竹はともかく、基本的な葦のリードのお話を。

とりあえず青箱買っとけ!

青箱というのは、バンドレンのトラディショナルのことですね。

何故か写真は3番ですが(笑)、多くの方が異口同音におっしゃるのは、とにかくまずはクラシック系のやり方で扱いに慣れてからポップスやジャズ系やるのがいいとのこと。
で、最初に2.5(通称「2半」)買っておいて、なんか軽いなぁと思ったら3番買えばいいよ、って人が多いですね。
私もお茶したサックスに詳しい人に「これからやるんですけどね」って言ったら、「まず四の五の言わず青箱だね」ってしれっと言われましたw

ファイルドとアンファイルドの違い

「もうちょっとわかってきたらでいいと思うよ」とは言われましたが、ちょっと自分でもいろいろ調べてみました。
実はリードにはファイルドとアンファイルドというのがあります。

慣れてきたら「緑箱」や「赤箱」、レゼルヴやセレクトジャズ など、メーカーやものにこだわらずいろんなリードを試すべし

ここはマウスピースとの相性も有るのですが、最初は別投稿でもお話したようにセルマーから始めて、なれてきてそろそろポップスとかジャズ系とかやってみたいなー、というときにマウスピースやリガチャーとセットでリードも考えると良いと思います。
大体日本でのリードの大手のメーカーはバンドレンかダダリオウッドウインズですが、その中でも意外に種類があります。
一般的にはバンドレンの「JAVA Green(いわゆる緑箱)」や、「JAVA Red(いわゆる赤箱)」がいわれますが、ダダリオウッドウインズだと「オーガニックレゼルブ」や、「オーガニックセレクトジャズ」あたりになりますね。硬さを示す数値も、実は同一基準ではなくて、ちゃんと対照表が有るので、それを参考にするのがいいでしょう。

オーガニックセレクトジャズには「ファイルド」と「アンファイルド」があって、ファイルドのほうがまとまった明るい音、アンファイルドのほうがダークで落ち着きのある音、になるそうです。

※ちなみにバンドレントラディショナル(青箱)と(ここでは紹介はあまりしてませんが)バンドレンV.12はファイルド、JAVAは(緑箱、赤箱ともに)アンファイルドになります。オーガニックレゼルブはファイルド、セレクトジャズはどちらもあります。

合うマウスピースがそれぞれ違うと言われていますが(一般的にオットーリンク、メイヤー、セルマー系はファイルド、デュコフやビーチラー、ガーデラやベルグラーセンとかのちょっと上級者向けのマウスピースだとアンファイルドといわれている)、そうでなければいけないというわけではなくて、その逆の組み合わせもあるそうなので、色々組み合わせて試すのもありですね。

プロの方は楽曲やマウスピースで選んでいる方が多いそうです。

そこでいいリードの種類が見つかればいいかなと思います。
葦系(ケーン)のリードだと「育てる」「自分で作り上げる」リードが多いので、ばらつきがある分ノウハウを蓄積しやすく、リードに関する理解を深めることができる利点があります(これ結構重要って言う方もお見えになります:まぁさすがに1箱10枚購入して全部✕ってのはさすがにないでしょうが、◎が無いのはちょくちょくあるみたいです)。
ダダリオウッドウインズの場合も同様で、結構ばらつきはあるそうですが、音色が双方ともに違うそうで、それは製品でも違うそうなので。。

※そうなるといわゆる「リード沼」状態になったりしますけど(笑

どちらにも利点欠点がありますので、それを踏まえていろいろ試すと良いと思います。
音の好みは人それぞれですし、吹き方も完全に同じはないはずです。
また吹いたときのフィーリングの感じ方も人それぞれなので、そこは自分で吹いてみないとわかりませんからね。

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