ONE AND ONLY

群衆の中に紛れたら
孤独を忘れることができる
長いモノに巻かれたら
いつのまにか流されている

そんなものはなりたくなかった
そんなものは自分ではない

僕は昔からおかしな子だと
ずっと言われ続けていた
だがそれは今でも変わらない

右に倣えとばかりに
やりたくないことをやらされた
自分の意思など奪われていた

自由になりたかったけど
自由とは名ばかりで
自由だと思っていたら
それ見たことかと舞い戻された

大人になって十数年経って
自分が発達障害であることを知る
これまでつらかったのには理由があったのだと
そのときは少しだけ胸をなで下ろした

だけどそこには寂しさがあった
「みんなちがってみんないい」って言うけど
どこか違えば弾かれて
心も身体も泣いている

人は右に行きすぎて 左に行くわたしはひとり
どんなに大きな声で言ったとしても
右に行く群衆にかき消されていく
そうして孤独になっていくけれど
それは自分が考える自由の中で出した答えだ
考えながらゆっくりと歩いていく

その先々で人に逢う
いつしか人が増えていく
それでいいのだと肩を叩かれ
少しだけ胸を張れていく
人はそうやって繰り返す

群衆の中に紛れて孤独を忘れることが
間違いなことに気づくのがたとえ遅くても
長いモノに巻かれてたらいつのまにか流されていくのだと
気づいた今こそ自分の自由がようやく築ける

おかしな奴だと言われ続けても
生きていて良かったと思うよ
その中で自分はこうありたいと
築いてきて良かったと思うよ

右に倣ってばかりで他人に任せて
自分の意思が言えなくなるより
たとえ孤独でも自分の意思を持つほうが
なんぼかマシだ

自分の意思で 自分の言葉を
自分の想いを 伝えてゆけ
孤独だと思っていたその先に 必ず人がいる
孤独だと思っていたその先に 必ず人がいる

生きろ

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