「酸素飽和度低下」を考える

SpO2低下はまず気道確保を第一に行う
①気道閉塞の場合
頭部後屈顎先拳上法→経鼻or経口エアウェイ

②呼吸が適切にできていない場合(あえぎ呼吸や下顎呼吸など)
バッグバルブマスク(酸素がなくても換気できる)or
ジャクソンリリース(酸素がないと換気できないがPEEPがかけられる)を使用
上記でダメならば気管挿管を考慮する。

CO2ナルコーシス
所見:慢性肺疾患、手足が温かい、縮瞳、意識レベル低下
低酸素は良くないので必要最低限の酸素投与は行う
低流量酸素療法:鼻カヌラ、酸素マスク、リザーバーマスク
高流量酸素療法:ベンチュリーマスク、ネーザルハイフロー

SpO2低下時には動脈血液ガスをチェック(pH,paO2,PaCO2,A-aDO2)
動脈血液ガスを提出時は酸素投与条件を明記しておく。

1型呼吸不全 PaCO2<=45mmHg
2型呼吸不全 PaCO2>45mmHg

SpO2低下は発症様式、胸痛、痰詰まりで緊急性を判断
気道閉塞(痰詰まり、喘息、COPD)、心不全(心筋梗塞)、肺炎、気胸、肺動脈塞栓症を見逃さない

症状に応じて以下の検査を行う。
動脈血液ガス、血液検査(炎症反応、心筋逸脱酵素、Dダイマー、BNP)、胸部単純X線、心電図・心エコー、胸部造影CT等

肺塞栓
Modified Well`s Criteria

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