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夢を持ち続け 、日々精進

SHC(Sports Human Capital)というJリーグのビジネススクールに通っていて、先日無事に受講を終えることができました。

“クラブの経営人材を育成する”という目的でJリーグの村井チェアマンが立ち上げたSHC。これまで足りていなかったビジネスの視点から、日本のサッカー界やスポーツ界を改革する。

大きな収穫のある、充実した期間でした。

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ひとつは、『夢』を持てたこと。

もうひとつは『経営の視点』でビジネスを捉えたこと。

世界中で最も競技人口が多くて、老若男女問わず愛されるサッカーは、日本が抱える課題を一気に解決できる可能性を秘めている。

"スポーツツーリズム"として国内外から誘致すれば、地方のシャッター商店街に若い人が溢れて地域経済が活性化するかもしれない。

"教育"として子供達が、勝利を掴むために努力することの意味や我慢の必要性を学ぶかもしれない。

"高齢化社会"の中で、クラブがフィットネスを開いたり、応援する地元のチームが勝ち上がることでお年寄りが夢や生きがいを持って健康になるかもしれない。

普段は離れて暮らす家族が週末にスタジアムに集まり家族団欒を、いつも隣のシートは〇〇家、みたいに希薄になったご近所付き合いも新しいコミュニティとして復活するかもしれない。

サッカーを通じて、社会に貢献したい。
地域の人たちを幸せな気持ち、笑顔にしたい。
スポーツビジネスは自分の取り組んだ結果が、直接的に人の感情を揺さぶる、より実感値の高い仕事だと思う。(勝敗があるから幸せと不幸どちらも提供すると言われるけど)

SHCに思い切って飛び込んだことで、少年時代に描いてたプロになるという夢が叶わなかった自分の中で、もう一度大好きなサッカーを通じて熱くなれる『夢』を持てたのがよかった。

休日を潰してインプットし議論して、ビジネスのバックグラウンドは全然違うけど同じ志を持ち、未来を熱く語れる仲間と人脈ができたこともすごく嬉しかった。

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ただ、夢は膨らむけど、実際の現場はそうも言ってられない現実も理解できた。

組織の環境や個々のビジネススキル、属人化する仕事、金銭面など。さらに昇降格によって売上が左右されたり、蓋然性が低いクラブ経営。

ビジネスとして成長させるなら、アメリカのMLSのようにエンタメ性の高いショービジネスとして捉える方向性もある。

だけどやっぱり本質は強化を軸にして強いサッカー、おもしろいサッカーがみせられるチームづくりだったり、、、地元に貢献し、愛着度の高いチームづくりだったり色んな可能性があり過ぎて逆に難しいなと。

選択と集中は大切。
バランスよく全部できると良いけど、今の市場環境やクラブの特性を内的外的要因から分析して意思決定をする必要がある。

今回、クラブの社長に提案した事業プレゼンでは、スタジアムを満員にする「集客戦略」として提案したけど、考えるべきは手法ではなくて、”どうあるべきか”という理念やクレド、その浸透のさせ方かもしれない。

次の25年先かもしれないし、50年先かもしれないけど、「サッカーが文化として地域に根差し、Jクラブが日常の中に自然とある」状態を目指して最適な方法を取捨選択する必要がある。

普段はデジタルのマーケティングプランニングをしているけど、SHCで経営者の基軸を意識して学ぶことで、より事業全体、経営として広く考える良い訓練になったと思う。

スポーツの領域でもデジタル推進は急務とされているけど、デジタルがあるから解決できるというのではない。一つひとつの施策や対応を地道に行い、明確なKPIを設けて検証してはじめて意味を成す。

デジタル活用はその一助に過ぎなくて、スタジアムに来るサポーターの1分1秒をプライスレスにするために、オンラインオフライン関係なく何ができるかを考える必要がある。


25周年、社会に開かれたJリーグに対して、まず自分にできることは何か。

今いる領域での専門性を磨きながら、突然やってくるその時に備えて、経営の視点で様々な情報をインプットする。

Boasorte...

よろしくお願いします🙇‍♂️