「物理的」な穴狙い戦略
Introduction
全国の高配当好きの皆様。今日もカドからアウトの絡みを想像して、赤文字を夢見ていることと存じます。
ですが、やはり競艇は偶発的要素が多く、枠の物理にあえなく撃沈したり、凹んだのに何故か残ってしまった3号艇に苦しめられたり、絶好の展開なのに何もしない黄色にイライラさせられたりと、日々苦労なさっていることでしょう。
これは穴狙いでなくてもそうです。ほぼイン逃げからしか買わない私でも、ヒモ選択で同じような理不尽を被っています。どうやっても追走できそうなのに沈んでいく黒、握ればいいのに捲り差して自滅する赤、素直に回ればいいのに謎の旋回を見せるダッシュ勢……もう理解しがたいことばかりです。
愚痴はこのくらいにして、当記事でご紹介する戦略を一言でお伝えします。
「物理的」に発生しやすいのに盲点になっている穴を狙う、というものです。
私は普段、インから中配当の妙味を狙って、的中率25%程度の運用をしています。獲得合成平均は4倍前後。このスタイルだと、長期的な大負けの可能性は著しく低いですが、長期的な大勝ちのためにはレートを上げるしかありません。
そこで「バーベル戦略」という方法を少し広げた意味で考えた上で、それを用いています。
投資的な意味でのバーベル戦略を深く掘り下げることはしません。気になる方は「バーベル戦略 ブラックスワン」などで検索するとたくさん出てくるので参照してみてください。この記事ではバーベル戦略を単純に「ハイリスク・ハイリターンの穴狙い」に資金の10%程度を分散ベットするという意味で用います。
的中期待値は概算10~15%程度ですが、獲得合成の目安は10倍前後を見込んでいる穴狙いです。本来10倍前後の買い目を組むと「10%も出現しない」という結果に終わることが多いのですが(5-14などはその典型です)、私が採用しているパターンは物理的に出やすいという絶対的な方針から、意外なほどによく出現するのです。
それでも10%。ハイリスクであることには変わりありません。たまたま月に5本引ければ、ローリスク資産(インから中配当)の不運を帳消しにしてくれる。そんなイメージで運用しています。
その穴狙いがなぜ成立するのか、どのようなレースで成立するのか、そしてどのような点に注意すればよいのか。それを当記事で詳しく解説します。
引用内に登場したナシーム・ニコラス・タレブは、この戦略を「ロック・スターと10%浮気する」という秀逸な言葉で表現しました。
この記事が、皆様の「ロック・スター」になってくれることを祈って。
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