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春の応援まつり

3月下旬から4月上旬にかけて、私はそれはもう支援とか応援に駆り立てられていた。
このコロナ禍でミニシアターやライブハウスが存続の危機に瀕し、数々のクラウドファンディングが立ち上がっている。それを見過ごすまいと終日Twitterをチェックして、「俺がやらねば誰がやる!」「今、私に出来ること!」とネットで金を使いまくっていた。私は、燃えていた!

そして「おかしいなあ何でだろうなあ」と思いながら何度もLINE Payをチャージしたり、クレジットカードの請求金額を二度見したりした。
それでも支援プロジェクトは延々と立ち上がり続ける。そして4月末、私は「みんなは無理だからね!」と叫んで投資窓口のシャッターを下ろした。こういう人、結構多いのでは…。

これ違うよなあ。それぞれの場所の話なのに、早いもん勝ちで競争みたいになってしまってるのはおかしい。
なんて悶々としつつ、お金が湯水のように湧き出る訳でも無いので、当然ながらちゃんと考えながら使わなきゃいけない。支援したらしたで削れるし、しなくても後ろめたさがあって、どの道削れる。何なのよ〜

と、思ってた5月初旬あたりで続々と支援グッズが届き始めた。

関西のローカルシネマの支援プロジェクト「Save our local cinemas」

同封されたポストカードに各映画館のコメントが印刷されていて「その気持ちが一番嬉しいです」との言葉が不意打ちで泣けた。シンプルに「気持ちが届いた」と思った。

京都の「UrBANGUILD」の支援グッズ

大阪の「Shangri-la」の前売りドリンクチケット

この2つのライブハウスはオープニングイベントに行ったなあ。UrBANGUILDはLIGHTNING BOLTが急に来日中止になって、Shangri-Laはズボンズ見に行って対バンがリミエキで、まさかあのギターの人が上司になるとは思いもせんかったなあ…そういえば、両方さとこと行ったよね。よく2人でライブ行ったな…遊んでるようで大事な時期だった。

友達のきのしーとミヤZが企画したイベント「Hold on me!@江ノ島オッパーラ」のTシャツ

Tシャツの売上をオッパーラに渡すとのこと。これはすぐ届けてくれたのでGWの夏日に間に合った!
東京から大阪に帰って、正直もう行かないかなと思ってたオッパーラ。やっぱりまた何とかして行きたいなと思い直した。オッパーラから見る朝日はいつも特別で、夜通し遊んだボロボロの体に一層沁みる。

金は湯水のように湧き出ないけど、思い出は湧き出るようで。

多感な時期(私の十代はマジでパッパラパーだったので青春も思春期も実質二十代にある。二十代も大概でしたけど…)に、「この思い出持って墓に入りてえわ」という良い思い出を大量にくれた場所が、大量にある。
でも人にその感謝を伝えることは出来ても、場所に伝えることはなかなか出来ない。支援プロジェクトに参加して、コメントを添えて、お金を使うのは、私にとってもすごく良いことなのかもしれない。

と、そっと支援窓口のシャッターを上げるのでした。まあ4月のカードの請求は5月末に来るからまた閉ざすかもしれないけどね!
ちなみに、クラウドファンディングはよほど欲しい物が無い限りはリターンあるやつを選んでます。その方が対等な気がするし、物を見る度に思い出せる。

色々落ち着いたら、これ見よがしにTシャツ着てお店に行こう。私はそういう分かりやすいタイプの人間なんだ。

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こちらは全然関係ない台湾で撮った「ジェイムスブレイクじゃん!」と盛り上がった写真です。記事のTOPに入れる写真が無かったので…

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