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今日は日曜ですが私はお仕事です。たくさん適当に録画予約をして家を出ました。

NHKでは毎年恒例、アッキーが東北を訪れていました。そのあと、今日は3.11なので東北のその後の番組をたくさんやるよ、的な告知していました。ARで震災前の景色を再現するって言ってたのが気になったけど、番組表では分からなかったので全部録っておいた。この忙しさで全部観れるのだろうか…

毎年やってる(気がする)震災のリアルタイムで当時の津波の映像を流す、背中に冷や汗が流れる番組はどこの局だったか。分からないからこれも適当に録っておいた。説明文に「坂上忍が涙」って書いてるやつもあったけど、普通に、おっさんの涙見たくない。そっと外しておいた。

もう7年。私の激情からも、もう7年。2011年の私の心はそれはもう大変で、生きてきて一番ドラマチックで、それがあるから今があって。

計画停電や、デマや、町に溢れる不安と不信感。毎週誰かがデモに行っていた。スーパーからは謎にトイレットペーパーが消え、一緒に住んでた友達の三重の実家から送ってもらった。牛乳は飲まない方がいいと言われた。
少なからず傷ついた東京に居たという経験がなければ、私は今よりすっからかんな人間だったと思う。大げさだけど「考えて生きなきゃそのうち野垂れ死ぬ」とマジで思った。貧乏だったし、振られたし、生きる上での危機感が凄かった。

それでもやっぱり記憶というのは薄れてきていて、それは生きるために絶対に必要な事なんだけど、今の私を作った2011年3月11日の事は覚えておきたいと思う。

あの、キャンディショップでバイトしていて、倉庫でイケメン社員と、段ボールいっぱいの飴に生き埋めになりかけた14時46分の事を。
あれ?言葉にすると天国っぽいな?
でも生きてて良かった。優しい人と結婚できたから。家族の笑顔が見れたから。そんな些細で偉大な幸せが、震災によって原発事故によって奪われた人がいること。
この日だけは思いたい。忘れてはいけない。

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