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キャパオーバーと暇

6月と7月を我武者羅に、残業したり休みの日も勉強したりで「やるぞ!俺はやるぞ!」と気張ってたらある時急に心が「ファックオフ」モードになった。

電車でオードリーのオールナイトニッポンを聞いていたら若林が「キャパオーバーな時は嫌われるのが怖くなる」と話していて、「これ今の私だ」と気付いた時だった。
そこからじわじわと乗り物酔いと強烈な眠気がやってきて、最寄りの駅からは白目を剥きながら歩いて帰る。キャパオーバーは、キャパオーバーの渦中にいるとなかなか自分では気付けない。

ガムシャラの次はムシャクシャで、何とか帰路について家で怒りと悲しみのダイナマイトを爆破させる。
といっても「チクショーアホー」「キャパオーバーだよーバーロー」とか言ってソファに伏せたりちょっと泣いたりする程度で、夫に「かわいそうに…」と憐れんでもらったらちょっと落ち着いた。ありがとう。私がブラピだったらファイトクラブ行けるんだけどね…。

※ 余談ですが、「ムシャクシャする!ファイトクラブ行きたい!」って言ってた友達が数年後にオリジナルブランドの石鹸を作ってたのは笑った。数年越しに無意識で回収してた。

あーキャパオーバー。
これぞまさにキャパオーバー。
一通り感情を爆発させた後に宙を見つめながら呟いて、アイス食べながら有吉の壁の録画見てひとしきり笑ったら落ち着いたけど、このままではいらんねえな。
今思えば、今年下半期のしいたけ占いが未だかつてないほど刺さったのもキャパオーバーのサインだったのかもしれない。

ここ最近の我武者羅を鑑みると矛先はやっぱり仕事で、「今頑張らなくてどうする!」「今でしょ!」と心に林修と松岡修造を住まわせて(嫌なルームシェア)、ミニ彼らのせいでハイになって視野が狭くなってた感がある。ミニアニマル浜口もたまに遊びに気がする。

ちょっと意識が外に外に行き過ぎてたから、もっと自分に目を向ける時間、自分と対話する時間を作って、意識を体の中に戻す作業が必要だな。


と思った矢先にコロナ罹患で4日間寝込んだ。心身に負荷をかけると本当に免疫って落ちるんですね。なるほどですね。
夫にも秒で感染。この日記は夫に謝らなきゃいけないことで溢れてるね…今度美味しいもの食べようね…。

4日間、寝たり起きたり、動画見るしかやることねえべと思って今更「イカゲーム」を見始めたり、「ちいかわ」を一気見したり、来月の冨樫展に向けて「HUNTER×HUNTER」を読み直したり、「ハンチョウ」を読んで癒されたり、寝たり、起きたり…

そんな感じの4日間を過ごしていたら、体力激落ち、脳の処理スピード激落ち、膝を曲げると痛い、白髪も増量、浦島太郎でした。
体が通常運転に戻ったのは罹患から9日目。膝はまだ痛い。白髪はブリーチで誤魔化す。

でも暇っていうのはほどほどに必要なようで、4日間の強制シャットダウンのおかげで罹患前より元気になったと思う。

「無理すれば何とかなる」じゃなくて「無理したら病気になる」を学んだので、残業もほどほどに、仕事終わりに散歩したり、掃除をする余裕もでてきた。
今書いてて思ったけど、ぼーっとするのはどうしてこんなに難しいのか。熱でも出ないと出来ないのか。

※ 余談ですが、「暇」という漢字の成り立ちは『崖から原石を取り出している状況を表している』という一説があるそうです。暇って大事。暇って必要。

自分の状態や衝動や欲求をいち早くキャッチできるように、定期的に何もしないただの連休を作らねばなと思いました。


8月・9月の標語は「自分に目を向ける」に決めたので、ここ最近のことを俯瞰で見るためと、今の気分を知るための、久々の日記でした。思うままに書き出したら気持ちや考えが整理できた気がする。

図らずも、今月は会社でMVV(ミッション、バリュー、ビジョン)を話し合う会があり、仕事に対しての自分の在り方も確認できた。
今月でちょうど入社8年が経過したけれど、今やっと輪郭がはっきりしてきた感もある。

仕事とは別に、ここ数年で強烈に惹かれている分野があるので、もっとそこに足を突っ込みたい。自分の体を使って、行きたい場所、見たいもの、生の体験をしたい。
この欲求を今無視したら人生がちょっとつまらなくなりそうな気がする。

自分を分解して、部品をしげしげと見つめて、それぞれの役割を確認して、汚れたり壊れたりしている部分はメンテナンスして、元の位置に戻す。
今月と来月はそこを意識して暮らしたい。今度は忙しさで有耶無耶にしないようにしなくては。

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