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こびりついた焦げ目のように取れない思考…

憎悪とか、嫉妬とか、妬みとか、そういう類の思考は頭にこびりついて中々取れません…

DBTのマインドフルネスでは、そんな感情も『テフロン加工のフライパン』のごとくつるんと流せるようになろうとします。

たしかに、禅問答でも『思考は入って来るまま、出て行くままに』です。本来、思考や感情は長続きするものではないはずです。

それなのに、こんなこと考えちゃダメとか、あいつが許せないとか、そのことから離れられません。

実は、思考ってヤツは、抗えば抗うほど、長引いて、ごびりつきます。

例えば、こんな具合に。

「ストレスが溜まる…あいつのせいだ。あのクソ上司のせいだ。いつも私だけがハズレを引いている。同僚A子のフォローをしてるのはいつも私だってのに。男は顔で対応を変える。女は男に媚びたもん勝ちだ。仕事中に普通ボディタッチとかするか?職場だぞ?上司も上司だよ。ヘラヘラしやがって。気持ち悪いんだよ。吐きそうになる。お前らのその意味のわからない時間にも給料が払われているという現実…あぁ〜イライラする。なんで私ばっかり仕事しなきゃいけないんだ。そういえば、あの上司のヘラヘラ顔…前に付き合ってた奴の顔と似てるんだよな。目尻にシワが寄ってる奴にロクな奴はいない。そういえば、あの女のストッキング30デニールだろ。80を履け。いや100以上にするべきだ。30デニール以下の女にロクな奴はいない。そうだ、いたいた。バイトが一緒だったB子のストッキングも30デニールだった。なんなんだよまったく… 誰も私のことなんて分かってくれないんだ。いっつも私だけがハズレを引いてる…」

こびりついて焦げとして残るのは必然です。

DBTのマインドフルネスでテフロン加工を施すとどうなるか?

「ストレスが溜まる…あいつのせいだ。あの上司のせいだ。って今、考えている。この感情は何だろう?嫌悪感かな?同僚A子と上司のやり取りの映像が浮かんだ。ちゃんと仕事しろよって考えている。この感情は嫌悪感か?いや嫉妬だな。みぞおちに痛みを感じている。呼吸に戻ろう。吸って 吐いて 吸って 吐いて…」

どうだろう?
抗わずに『入って来るまま、出て行くままに』
つるんと流せただろうか?

ストレスには『タイプ別行動パターン』というものがあって、最初の例のような人は『タイプA行動パターン』といわれています。

イライラが募ると、コルチゾールっていうストレスホルモンが副腎というお腹らへんの臓器から分泌してきます。身体を覚醒させて臨戦に備えるイメージです。
そして、脳ではノルアドレナリンが分泌し、戦うか逃げるかの臨戦判断を迫ります。
さらに臨戦に備えてアドレナリンを分泌すると身体の覚醒が完了します。
面白いことに闘いに備えて血液中にも変化が起こるそうです。血小板が増えて血液を凝固し、仮に出血しても直ぐに血を止める準備をしてくれるそうです。

つまり、タイプA行動パターンの人は、常時、血が固まっているってことだから、血栓ができやすいってことになります。

そして、このタイプの人は心筋梗塞で亡くなるリスクがきわめて高いそうです。

本来、思考は『入って来るまま、出て行くままに』にが基本です。

下手に抗うから病むのでしょうね…
気をつけよう。

以上、どうぞよろしくお願いします。

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