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4th album 「欲求不満」



テーマ

前回のアルバムと収録されている楽曲を作り始めた時期は
大体同じ時期で、やはりコロナ渦に入ってから作成しました。

タイトル通り、テーマは欲求不満。
前回のアルバムは遠距離や旅などをテーマにしつつもラブソングがテーマの曲が多かったので、
今回は逆にラブソングと呼ばれるようなテーマの曲は一曲もないです。

人生の中で感じる欲求といった部分を表現しました。
本当に個人的な欲求不満から出てきた題材をできるだけ、他の人も感じているのでは?とか
共感してくれるかな?という感じで
なんとか公に出す形にできたので

正直、楽曲を作ることによる
自分自身の解決やカウンセリング、
ストレス解消みたいな部分にかなり深く紐づいた楽曲たちです。

まだアルバムの全体の形が見れるまでは、
「いや、これ完成するところまでモチベーション的にも作業的にもたどり着くのかなぁ?」
と結構ゴールが見えなくなった感じもありましたが、

あんまり前回のアルバムから間を空けたくない
という想いもあったので
全体像が見え始めてからは、
なんとかリリースできる形にできたかなとも
思いますし、
自分の心情的にも公開してもいいかなと思えるようになりました。


音楽性について

前回が全編英語詞のアルバムだったので、今回は全て日本語楽曲です。

前回のアルバムが
好きな洋楽のリバイバルにチャレンジした
側面もあり、あえてJ-POPぽい進行とか構成とか避けていましたが、

今回はそうゆうところは気にせず自由に作りました。

どちらかというと楽曲のテーマ優先で作成したので、
ジャンルや音の方向性について
強いこだわりはないのですが、
楽曲途中で心情を吐露したものが多いので、
ナイーブや内向的になりすぎて
アルバム全体が暗くなるのもやだなぁと想い
できるだけ、ビート感のあるポップな雰囲気を目指しました。

では、ここから楽曲解説です。

忘れていい


欲求:「何もかも忘れたい」

色々と欲求が爆発して、もう何にも考えたくない
忘れていいんだよと自分に言いかせるような楽曲です。

アルバムの最初なんで
欲求不満なんだけど、一回クリアして
聴き始めてくださいねというような
意味合いでも一曲目にしました。

イントロでロケット発射のSEと
ジャケット画像が表しているように
今にも欲求が爆発しそうな様子を表現しました。

今夜だけは軽快なリズムに合わせて
嫌なことや面倒なこと
忘れて音に身を委ねたいという思いで
ダンスポップにしました。

音的なこだわりとしては
・サビとAメロの転調がJ-POPぽいね
・サビはビートは効いてるんですけど、ベースは
動かずに管楽器で和音を奏でてみました
→ちょっと普通のダンスポップとは違うノリな感じで独特で良いかな
と感じてます。

あの日に戻りたい


欲求:「あの日に戻りたい、後悔してる」

人生で後悔していること誰しもありますよね。

なんであの時あんな行動を取ったんだ
なんであんなこと言ったんだ

とか...

そうゆうのって、過去は変えられないから
今をどう生きるかが大事なので
後悔する必要のないことだと思うし、
精神衛生上も後悔だけをすることはあんまり
良いことではないのかもしれません。

でもやっぱり夜寝る時とか、ふと思い出したり...

どうしようもないんだけど、戻れたらなぁとか
懐古するような気持ちを表現しました。

楽曲のモチーフとしては実は洋楽で
マイケルジャクソンの
アルバムHistory以降の楽曲の感じ
をイメージしました。

音少なめでシンセが効いててクールなんだけど、なんかコード進行とか
全体の雰囲気は心情に訴えかけてくるような感じ

ラップというかウィスパーで囁くパートも入れてみました。

夜にしっとりとたそがれたい時とかに聞いてもらえればと思います。

自己実現の戦い


欲求:「自己実現できない、今の自分を受け入れられない」

自分の理想と現実があって
そこに向かうために=自己実現するために
努力すると思うんですけど、

自分がなりたいと思っているという姿が
本当にやりたいことなのかわからなくなることありません?

なんか環境とか、思想とかの余計なフィルターがかかってそう見えてたり
一番目標としている姿は、
実は自分の中でいつの間にか諦めてて
あくまで自分が今目指しているのは、
「今の自分の環境で可能な譲歩した目標」
だったりして

でも、人生そうゆう迷いがあって振り返ると
努力することをやめて、タイムロス
でも、間違った道に何にも考えて進むと
引き返すことになって、タイムロス

いや、もう自己実現って意味わからないやん!?

考えすぎなのかな?とも思いつつ現代社会だと
みんな感じてたりするのかなと思って楽曲にしてみました。

結構カオスな悩みや心情を表したかったので
オルタナティブなロックな感じの雰囲気で

コード進行も違和感を感じるようだけど
意外とメロディと相性が良くてしっくり来たり。

曲全体を通してベースラインが圧迫感があるのと
ドラム2台構成で荒ぶる感じがあるところが好きです。

嘲笑


欲求:「人にバカにされて悔しい、人をバカにしたくなる」

これどうなのかなぁ。
あんまり表現しない方がいいのかなぁ

世の中に差別とかあると思うんです。
そうゆうのを受けるときの心情は
「バカにされて悔しい」
「周りが羨ましい」
など色々あると思うんですよね。

それと同時にそれをする側
「なんかわからないけど気持ち悪い」
「興味、関心があるの裏返し」
とかの感情

特に無知なことによって
異なる価値観を受け入れられないのは
恥ずべきことだと思うんです。

でもなんか自分の中に同族嫌悪というか
人と同じ部分があるから認めたくない
→ある意味自己防衛だと思うんですけど

という衝動から人を見下したり
虐げるような感情があるような気がします。

そうゆう衝動って、
公に出してはいけないんですけど、
それを自分の中で無視することで
解決するわけではなく
受け入れた上で、どう対処だったり変えていくべきかって
考えるのが大事なのかなと

言葉よりも楽曲聞いていただいた方が
うまく表現できてる気がしてきました笑

雰囲気はダンスポップ。
作曲段階ではベース、ピアノ伴奏、メロディ
という最小セットで
できてしまったものなので、
結構アレンジ苦労しました。

ギターのカッティングの他に
細かいシンセの装飾を入れてグルーヴ感出したり、
ドラムのフレーズに、ビートでキック足したりとか

イントロとアウトロが落ち着いて少しオサレで気に入っています。

It's All Right


作成時の記事はこちら

前曲から似た雰囲気で並べられてよかったなぁと思います。
当時の記事でも書いていますが、中学くらいの時に作った曲なので
今作ろうと思うような楽曲とは結構違いますね。

アレンジもそこまで当時の感じと変わらずに
やっぱりエレクトーンで演奏していた感覚が楽曲にも残っているような気がします。

忘れるとこでしたが

欲求:「自分自身を安心させたい、納得させたい」

Life Is Never Gonna Stopping Now



欲求:「人生楽しく生きたい」

人生嫌なことや色々なことはあるけど、時間は止まらずに
進んでいくよねって曲です。

ラテン系のビート感が強いアップテンポな楽曲。
サビのフレーズがキャッチーで耳に残る感じです。

この曲もラップというか、そんなパート入れてみました。
16部音符でずっと話す感じ、最近の楽曲だと珍しい感じもしません?

アルバムの中で明るい曲かと思いきや
ラストの
「Life is the fantasy, Life is the fake」
と畳み掛ける感じが
ちょっとデモとか大衆のパワーを感じさせて
少し不気味な雰囲気も感じていただけるかなと思います。

離れたくない


欲求:「自分の好きな環境や愛している人と離れたくない」

前にどこかでも書いたかもしれないですけど、
なんか年取るにつれて、
人との別れとか場所との別れに関して
感受性が強くなって辛くなることが多くなりました。

でも、別れがあるからこそ
大切なものや大事さに気づくわけで

ただやっぱり、寂しいなぁとかそうゆう気持ちってありますよね。

自分の場合、そうゆう感情を表に出さないので余計に耐えられないのかもしれません。
でもこの楽曲で表現できたかなと思います。

バラード調なんですが、リズムはトラップ
音数は少ないですけど、印象に残るようなアレンジにしてみました。

ちょうどこの楽曲からこのアルバムの後半戦って感覚です。

除け者クリスマス



作成時の記事はこちら

欲求:「仲間に入れなくて寂しい、けど孤独が恋しい」

改めて、この曲はイントロからずっとビートが好きです。
なんか打楽器だけでもクリスマスぽい感じがする。

一年のイベントの中で
クリスマスは人々が共通認識で感じる
音楽の特徴ってなんか確立されてますよね。

不思議だなぁと思います。

注目


作成時の記事はこちら

欲求:「注目されたい」

このアルバムのリード曲のイメージです。
一番色んな人に共通する欲求かなぁと思いますし、

楽曲的にも自分らしさが反映されていてとても気に入ってます。
「注目されたいんだけど,,,〇〇とか」
あまのじゃくな感じとか

年末の雰囲気が昔から好きなので、
そのワクワク感が詰まっている所とか

ラストサビのちょっとセンチメンタルな感じとか

サウナ温泉音頭


欲求:「サウナ行きたい、温泉行きたい」

初めから、サウナと温泉をテーマにした楽曲を作りたいと思っていました。
そうするとジャンルとしては音頭かなぁということで

いや、、、初めて作りました。

なんか和のスケールとか、日本ぽい曲は作るので
作曲自体はすぐ出来たんですけど、
編曲どうする?と

なんか初めから本当に音頭ぽい
感じで作ろうとは思っていなく、
昔聞いたポケモン音頭とか、
音頭のリズムなんだけど、
スクラッチとか入っちゃってるような
はちゃめちゃな感じにしたかったです。

現代人のストレス解消や欲求不満解消に
とても密接に関係してると思うんですよね。
サウナと温泉って

個人的にも結構行きます。

そこで温泉行ったときに感じたこととか、
サウナとかで熱波師の方が
話されていたことを歌詞にしてみました。

3番あるんですけど、一つの番の中でサウナと温泉の内容両方入れています。

2番3番でブラスや尺八入ったりわかりやすい楽器の変化があるところも聴いていて楽しめるかなと思います。

あー雪見露天風呂行きたい。

春琴


欲求:「たそがれたい、時を過ごしたい」

アルバムの後半は、
ただ特定の欲求についてをテーマというよりは
少し達観というか、マクロ的な視点楽曲になっていきます。

前曲から思いっきり和の雰囲気を引き継いでいます。

無常というか、全ての欲を仙人が遠くから見舞って
琴の音と共に奏でているイメージです。

アルバムを通してこの曲くらいになると、
気持ちの整理だったり、落ち着いた心情になっていただいていたら良いなぁと思っています。



欲求:「自分を愛したい、自己を受け入れたい」

作成時の記事はこちら

狼煙

欲求:「自分を奮い立たせたい、前に進みたい」


作成時の記事はこちら

作成からしばらく経ちましたが、
今でも自分の尻を叩くというか
鼓舞してくれる大事な曲です。

Masterし直して聴きやすくなったところも
個人的に感じているので、
音楽配信サイトでリリースできるのがとても嬉しい楽曲です。

東京オリンピックからまだそんなに経っていないのが不思議に感じますが、
記事を作成している現在(2/9)冬季オリンピックも始まってますね。

やっぱりアスリートは素直に尊敬というか、
そういった感情を抱きますね。

終わりに

作成の動機が
自分の個人的な欲求から来ているので、
皆さんに聴いていただける
楽曲のクオリティなのか?

共感していただける人がいるような
メッセージなのか?

という部分は正直、
前作のアルバムに比べると不安なところがあります。

ただ、その心情や想いを
アルバムという形に昇華出来たこと自体に
意味があると思っていますし、
一人でも楽曲を聴いて、心に何かを感じていただける方いれば
いいなぁと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。


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