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春ねむり ワンマンライブ “ ひとりでねれるもん! vol.7 ”に行った

開演前

2度目の春ねむりさんにして今年のライブ初め。『ロックンロールは死なない』で衝撃を受け、以後彼女の音楽を深く聴き込むキッカケにもなった『春と修羅』の再現ライブということで、即決でチケットを取った。
彼女のバースデーライブということで、料金は2ドリンク分のみと逆では?というサービス精神。前回に引き続きお財布に優しい。セットリストが10曲ということもあるが、開演が20時過ぎなのも社畜に優しい。

会場は吉祥寺SHUFFLE。開演時間までに入場が間に合わず、春ねむりさんによるトークショーで繋ぐ一幕があった。曰くファークライ5はゴミゲーらしい。

ライブ

配信のアーカイブが残っているのでまずは見ましょう。

全体としては昨年9月にSPACE ODDで観た際と同じく、パフォーマーとしての意識の高いスタイルに感心するばかりだった。その中でも印象に残った楽曲についてだらだらと。

『鳴らして』『春と修羅』など、強火のシャウトを仕込んだ曲が多かったが、これは明確に『春火燎原』とその後のツアーで獲得した新たな魅力と感じた。特に『春と修羅』では、静寂の中から凍え震えるような声が立ち上がる瞬間の張り詰めた空気が凄まじく、ダントツで今回のベストシーン。ライブハウスの中で吹雪が見えるようだった。その後の絶叫もまさに鬼気迫る表情で、人ならざる者/精霊の怒りを聴くような圧巻の迫力だった。

特に目当てにしていた『ロストプラネット』、イントロの会場の熱の高まり方から(やっぱり皆好きなんだ…!)と感じられて良かった。キックのインパクトに合わせて身体を捩る振り付けが印象的でよく覚えている。

『せかいをとりかえしておくれ』はやっぱりアガる。踊れ!という煽りの通り、ステージを走り回る快活なパフォーマンスが素敵。続く『夜を泳いでた』は適度に熱を保ちつつ、ダンスナンバーとしてのポテンシャルを捉えやすくなってもいて、この2曲はかなり好きな流れだった。

紅白で見かけた、ロックンロールを過去にしたい大人達に対するdisをぶつけた後に『ロックンロールは死なない』で〆。全力で走り切った後、アウトロで「ロックンロールは死なないんだよ クソが!」と絶叫する姿にはやはりヒロイックなパワーを感じる。今回の実績解除案件。

『春と修羅』の再現ライブではあったが、確かに【春火燎原を作った春ねむり】のライブでもあって、その有機的な成長がすごく健全で良かったし、喜ばしくもあった。7月のリキッドルームも確保済みなので楽しみ。神聖かまってちゃんと春ねむりのツーマンは刺さる人に刺さりすぎる…。


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