身体のスペシャリストが大事にしていること

先日、理学療法士さん達と交流をもつ機会がありました。そのときの会話を通じて感じたことを書きます。

自分は、理学療法士というと、イコール人体のスペシャリストを想像します。身体に対する専門知識の深さから、一般人とは全く違う次元で身体を捉え、無数の可能性から思索を張り巡らせ、その知識のネットワークを活用して細部にまで分析を行ない、原因を特定して治療をする人たち、という印象がどうしてもあります。

実際に彼らの知識・技術の得意分野の話は正直難しいと感じてしまいます。
ただ、話をしていて、自分が想像しているのと違う部分に彼らのフォーカスがあることに気づきました。
それは、コミュニケーションの取り方です。
実際に効果を発揮させるために、知識によって特定した原因に対して技術を施すだけでなく、それに対して、コミュニケーションをどうやってとって納得してもらうのか?
納得・実感のポイントをどういったコミュニケーションで作るのか、というところが大事だという話をされていました。

例えば可動域を大きく制限されている患者さんのリハビリテーションでは、(動ける / 動けない)という認識を本人がどうやって持つのか次第で、成果が大きく変わることもあります。だから、前向きに取り組めるような声がけ、プラスを生む声がけ、がかなり重要だというようなことを言っていました。


だから実際に「自分は体を動かすことができるんだ」「自分にはその可能性があるんだ」という希望を持ってもらうことが実は既に大きな成果だったりするのだという話を聞いて、意外でした。

技術がベースにありつつも、結局はコミュニケーションが決め手になっている。
筋肉、骨格、神経etc...膨大な知識と技術の習得よりも、それをどういうスタイルで相手に使ってゆくのかが大事だと。僕の耳には、そういう風に聞こえました。

治療の現場は深刻な問題を抱える患者さんもいますし、成果の有無が命に関わることも十分考えられます。だからこそ、超慎重になりながらも、相手の話を引き出し、相手に響く(刺さる)フレーズを慎重に選ぶ。それで結果に差が出る。命が生きながらえる。
それは、ある意味、相手にプラスになってもらうために、どんな雰囲気でどんな言葉を使うのか?ということ。
参加していた他の方が、それを「言葉の足し算や引き算をする」という言い方をしていました。
つまり「古い価値観、余計な価値観」を取り除いたり、「新しい価値観・考え方」を相手の頭に刷り込んゆくということ。相手がそこに立って初めて成果が成果として認められる。。

理学療法士さん達に対してのイメージが、「技術屋」という側面から、いい意味で更新されるような、大きな発見でした。

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身体の雑談_01

ボディワークや施術、人の身体のこと、考えていること、世の中に貢献できる健康情報など、日々の思いを不定期に綴っていきます。
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