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47_「わたしヤコブは、これらの言葉について少し話したい。…主は、そのエルサレムにいた人々がすでに殺され、また囚われの身となって連れ去られたことを、わたしに示された。しかしながら、主は、彼らが再び帰って来ることをわたしに示してくださった…」(2ニーファイ6:8-9)

ヤコブは、ここで、エルサレムにいるユダヤ人は主に背を向けたために、ある者は殺され、またある者は囚われの身になって連れ去られたことを主によって示された、と記録しています。これは、リーハイやエレミヤ,またほかの預言者たちが預言していたことですが、実際に、紀元前 587年頃に起こったバビロニア王国のエルサレムの征服、そして、多くのユダヤ人が連れ去られたバビロン捕囚として成就しています。しかし、ヤコブが主によって示された通り、その後、バビロニア王国に連れ去られたユダヤ人の子孫たちは,最終的には、クロス王がユダヤ人のエルサレムへの帰還を許し、エルサレムに戻ることができます。この預言はおよそ紀元前 537 年に成就しました。

預言者たちがイスラエルの歴史について書いているのを読むと、つくづく、わたしは、イスラエルの民のようだなぁと感じます。ちょっと高慢になって、主を忘れて自己中心の生活をし、さまざまな苦難や悲惨な状況に遭遇して苦しんでいると、主が手を差し伸べてくださって、悔い改めの道に導いてくださる、そして、主の贖いの力をいただいて元気になる…このサイクルを何度経験しただろうと思います。聖典では「悲劇のサイクル」(詳しくはヒラマン書で。)と呼ばれていますが、個人の視点で考えれば「改心」のプロセスであり、大きな視点で考えれば、「イスラエルの散乱と集合」のプロセスということができます。

悲劇のサイクル

ニーファイやヤコブがイザヤの言葉を引用して「主のもとに戻ってくる」ことの大切さを書いていますが、イスラエルの散乱と集合は、イエス様の福音の主要テーマの一つです。現代の私たちの時代でも、教会員には、特別な使命と働きが期待されていて、ラッセル・M・ネルソン大管長をはじめとして、預言者の皆さんの説教で取り上げられています。以前、ネルソン大管長が「イスラエルの集合」について話されたお話を時系列で、ご紹介いたしましたが、今日はネルソン大管長が提案されたわたしたちにできる「イスラエルの集合」のための支援の方法をご紹介いたします。
 
・家族歴史活動を行う。
・死者のためのバプテスマを行う。
・福音と自分の標準を伝える。
・神殿で聖約を交わす準備をする。
・問題を抱えている友人や家族を誠実に支える。
・神殿・家族歴史の業を行おうと努力している人たちのために奉仕し助ける。
 
ネルソン大管長は、この方法を提示される前に、重要で基本的な指示を与えられました。青少年向きの勧告ですが、わたしたちすべての年齢の人々に当てはまることです。

「皆さんは…個人的な啓示を受ける方法を自分で学〔んでください〕。このこと以上に,皆さんの生活に大きな違いをもたらすものはありません。」

(ラッセル・M・ネルソン「シオンのつわもの」2018年6月3日,
青少年対象のワールドワイド・ディボーショナル)


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