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【イースターアドベント⑦】土曜日:霊界での働き

この日の出来事は、四福音書には記録されていませんが、後に、ペテロが次のように記しています。

「キリストも、あなたがたを神に近づけようとして、自らは義なるかたであるのに、不義なる人々のために、ひとたび罪のゆえに死なれた。ただし、肉においては殺されたが、霊においては生かされたのである。こうして、彼は獄に捕われている霊どものところに下って行き、宣べ伝えることをされた。」

(新約聖書・ペテロの第1の手紙3:18-19)

十字架に掛かられてから復活までイエス様の肉体が墓に横たえられていた間に、イエス様は、霊界を訪れられ、そこで霊たちに福音が宣べ伝える業の扉をお開けになられ、すべての人々への救いの道を備えられました。
 
ブリガム・ヤング大管長は次のように述べておられます。

「イエスは救いの福音の鍵を携えて獄屋にいる霊たちに宣べ伝えた最初の御方です。これらの鍵はイエスが霊界へ行かれたその日その時に与えられました。イエスはそれらの鍵で獄屋にいる霊たちのために救いの扉を開かれたのです。」

(『歴代大管長の教え-ブリガム・ヤング』p.306)

そして、1918年、ジョセフ・F・スミス大管長の受けられた示現によって、イエス様の霊界への訪れの様子や目的がもっと明確に知らされました。(教義と聖約138章参照)
 
イエス様は、霊界の義しい霊たちを訪れられ、霊界において福音の伝道が効果的に行われるように霊たちを組織されたのです。ですから、現在、霊界において活発に福音が宣べ伝えられており、この地上で福音を知る機会のなかった多くの霊たちは、救いの計画をしり、復活の準備をしています。ただ、その霊たちがほんとうの意味で救いを受けるためには、この地上でのわたしたちの助けが必要です。わたしたちが、先祖を探究し、名前を見つけて、先祖のための儀式を行なえるように備える必要があります。
 
スペンサー・W・キンボール大管長は、霊界にいて福音の儀式を受けたいと望む数多くの人がどんな思いで待ち望んでいるかについて、次のように教えておられます。

「霊界は、わたしたちが代理として地上で儀式を執り行うのを待ち望む霊であふれています。……わたしたちの中には、1分、1時間、1日、1週間、あるいは1年間、何かを待ち焦がれた経験のある人がいることでしょう。皆さんは、わたしたちの先祖がどんな思いでいるか想像できるでしょうか。先祖は、数十年、数百年間、自分たちのために神殿の業が行われるのを心待ちにしているのです。」

(「永遠の事柄-危険を冒してはいないだろうか」『聖徒の道』1977年5月号, p.248)

ラッセル・M・ネルソン大管長は、そのようなわたしたちを「さらにすばらしい調和と愛が皆さんの家庭にもたらされますように…永遠の家族関係を大切にしたいという望みが深まるように祝福…」してくださっています。(2018年年次総大会・日曜午後の部説教)

 ロナルド・A・ラズバンド長老は次のように教えられています。

「神殿に参入することで、神会と永遠の福音についての理解が深まり、真理に従って生活して真理を教える決意を強め、主なる救い主イエス・キリストの模範に従う意欲を高めることができます。」

(「主に推薦される」『リアホナ』2020年11月号,p.23)

ウェンディー・W・ネルソン姉妹も次のように語っておられます。

「わたしは証します。皆さんの生活が現在どれほど素晴らしくても、あるいは、厳しく悲惨であっても、神殿・家族歴史活動に携われば、それは良くなります。…わたしは証します。先祖を助けることに真剣に取り組んでいる姿を主に示すとき、天は開かれ、必要なものが全て与えられることでしょう。」

(ルーツテック2017・家族歴史大会)

幸い沖縄の地には、神殿が建てられ、週末には毎週、神殿に参入して神聖な聖約を更新することができます。また、先祖のための儀式を行ったり、奉仕者として、参入して来られる方々のお手伝いをしたりすることもできます。わたしたちの心と思い、行動をイエス様に向け、先祖を探究し、名前を見つけて、先祖のための儀式が行なえるように、積極的に神殿・家族歴史活動に参画したいものです。

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