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15_「・・・天使はわたしたちにこのように語ると、立ち去った。天使が立ち去ってから、レーマンとレムエルはまたもつぶやき始め(た)・・・。」(1ニーファイ3:30-31)

レーマンとレムエルは、エルサレムに戻ってラバンの真鍮の版を手に入れるプロセスで、さまざまな困難な経験をしてがっかりしてつぶやいたり、諦めそうになったり、時には、弟に暴言を吐いたり、暴力を振るったりします。しかし、その度にいろんな主の御手によって守られ、霊的な助けを受けました。しかし、すぐにまたつぶやき、ネガティブな言動をとってしまいました。

七十人のジェームズ・B・マルティノ長老は、このような状況について次のように語っておられます。

「人生は誰にとっても容易ではありません。わたしたちは試され,試みられるために地上にいます。人生で経験することにどう対応するかが証に大きく影響することがよくあります。レーマンとレムエルがどんな態度をとったか考えてみてください。父から難しいことを頼まれると,つぶやきました。真鍮の版を取りに行きましたが,それに失敗すると,諦めてしまいました。…悪いことをしたと言って悲しみ、赦しを請うたこともありました。彼らは祈り、赦しを受けました。しかし、その後またつぶやくようになり、祈ることを拒んだと聖典には記録されています。」

(『リアホナ』2015年11月号, p.58)

そして、それはレーマンやレムエルだけではなく、毎日の生活の中で同じような経験をする人々にも起こりうることだとマルティノ長老は次のように続けておられます。

「…否定できない霊的な経験をしていながら,ある霊的な習慣がないために神が自分に語りかけてくださったときのことを忘れてしまっている人を,わたしは何人も知っています」

(『リアホナ』2015年11月号, p.59)

霊的な経験をしてもすぐに忘れてしまう人々が持っていない「ある霊的な習慣」とは何でしょうか?マルティノ長老は次の5つの事柄を指摘しておられます。 

❶従順であり続けると決心する
❷試練は信仰を築くという事実を覚えておく
❸神の御心を知るために注意深く聖文を研究する
❹啓示を受けるために断食して祈る
❺いつも心を主に向けて頼る

「個人の信仰を育てるこの習慣がなかったことが,レーマンとレムエルが誘惑に負けてつぶやき,疑いを抱いたおもな理由でした。」

(ジェームズ・B・マルティノ『リアホナ』2015年11月号, p.60)

*わたしはこの「霊的な習慣」を持っているだろうかと考えてみましょう。


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