フリースタイルモンスター感想後編(ネタバレあり)

ニドラアサシン

早口で聴き取り辛かった。そういう勢いもナシではないと思うが

IDの正当に上手いラップで勝った。

個人的にも久しぶりだし普通に上手い強いラップを見たかったしね。

杉本青空

ティーチャー初の芸人あがりのラッパーらしいですが

透き通ったいい声でしっかりしてて聞き取りやすいしさわやかだし言ってることも普通によかったし

全然いけるかんじだった。

対するforkは試合後に「芸人が好きだから馴れ合いの雰囲気を出したくなかった」

と語ってる通り

結構突き放したバチバチムードラップ。

そういうのが見たかった。

負けはしたが杉本も全然よかった。

パワーウェーブ

レゲエベースだからかジャンボマーチを思わせる声量のいいダミ声で

ラップも普通に上手くて安定した感じがあり、やばいのではと感じた。

DOTAMAがいきなり負けてしまうほどに。忖度なし。

輪入道に対しても最初押してたが

2ラウンド目で輪入道のエンジンがかかり敗退。

スクリュー

笑顔で殺すというのは面白いが

DOTAMAに対してリーマン歴で張ろうとしたり

声の高さで負けたり、裏目に出た感。

ドタマも早口がかかってきて貫禄をみせた。

3ラウンドとかにもつれこむと挑戦者が後半言う事なくなって息切れしてる感てちょくちょくあるよな。

そこでモンスターとの地力の差が出ると良いと思う。

梵頭

ドラッグ逮捕歴ありと貫禄のある風体で自ら地上波では呼べない、と言う通り威圧感高い。

そういえばUZIとかが司会できてるのも地上波じゃないからか・・うぇいよー。

そしたらいきなり「隠れモンスター」と称して知らないラッパーが対戦者に出てきた。

が、挑戦者とモンスターが逆みたいな雰囲気に感じられミスマッチな気もした、1発クリティカル。

なぜ出てきた。

2戦目、エンジンのかかってる輪入道と。

お互い称えあう系の流れに。

2ラウンド目のビートがムーディでその色がさらに強く、

ジャッジは毎ラウンド割れた。そりゃ判断難しいわ。

バトルというより音源寄りというか掛け合いを見せられてる感じになるのは

わかるときもあるんだが、バトルを期待してる身としてはモヤっとすることもあるが

お互いディスれない間柄とかだとこうなってしまいがちだし、

もしかしたらこういう心が動く系のほうが、大衆にウケるのかも。

ラップバトルを伝統芸能として残すカギを少し見出す(言い過ぎ)

3ラウンドで挑戦者のネタが尽きる流れで輪入道の勝ち。でよかったと思う。

CIMA

声もラップも力強く聞きやすい、安定してると感じた。

IDと真っ向勝負して勝利。クリティカルなほどの差は感じなかった。

「次の試合が見たい」という意識も少なからずはたらいてると思われ。

2戦目FORK、

FORk節は健在なんだけどもう一押しの以前のキレが出てればここで刺せたとも思うが

CIMAの魅力の方が上だった感。

3戦目また隠れモンスターのSkaine

なぜか「CIMAとは負け越して辛い」とまで言わせてるのを出させたのか謎で、

またクリティカルで負けてしまいCIMAを調子づかせる。

若いSカイネに華の舞台で経験を積ませるためもあるのかもだが。

4戦めやっと呂布カルマ出た、

怖いしアクリル板から顔出すとか煽るが

それ以上にCIMAがめっちゃ韻踏むし上手かった

呂布だろうとクリティカルで倒す

ラスボス般若

とりあえず般若の名前だけでもあって後ろにズシンといてくれるだけで箔が付くと思ってたので

まさか引きずり出されるとは。

変わらない黒パンイチスタイルで維持された肉体を隠さず出てきてすごい。

CIMAのバトルも安定してるが般若へのリスペクト寄りの流れになり、

なかなかバトルをしない般若なのにまだバイブスあがってく凄さに

CIMAは燃え尽きた(審査員と同じような感想)

正直般若にかっこよく勝って終わってほしかったとのでいい勝利だった。

総評

かつてのフリースタイルダンジョンそのままの出来で大満足

2年近くたってるのに(来てくれた)いつものメンツの雰囲気が変わってないって

結構すごいことなのかもしかして。

R指定とかもうフリースタイルとかやってくれない所まで行ってしまったろうしなぁ。

ラップバトルはとても難しい競技ですが、毎週は厳しいけど

シーズンで数回シリーズものならじゅうぶん継続たりうるのでは。


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