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4コマ漫画の裏側のおはなし

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#エンジニア

「休出」か「徹夜」か?という昔のお話

「働き方改革」と叫ばれるようになって、エンジニアの働く環境はよくなったのでしょうか? 「エンジニア」と言っても、いろんなカテゴリのエンジニアがいるので、全てを大きな主語では語れませんが、ここで、私が語るエンジニアは、私の経験から語っていて、そしてその経験を漫画にしています。 ちょっと面白くするために、時々大げさな表現にしていたりしますが。。。 2000年あたり?今から19年くらい前ですね。 ちょっとITバブルがきてて弾ける前くらいの頃、業務委託契約で、とある大きなSI

休み明けは別人になっている話

「忘れる」って能力は、ほんと時には素晴らしい人間の能力ではあるのだけど。 休み明けにかぎっていうと、私、何やっていましたっけ・・・・? って思い出すのに、半日以上かかったりする、ゴールデンウィーク明けは、みなさんどうでしょうか? とはいえ、リフレッシュしたことだし、仕切り直して、今日からがんばっていきましょう。 * このマガジンでは、こんな感じで、今まで東洋経済オンラインで連載していた4コマ漫画の背景を書いています。

お客からの注文は決まってないけど、お代は決まっているレストランの話。

とあるレストランがあります。 フォアグラを注文しても、焼鳥のレバーを注文しても構いません。 おかわり?自由です。ご飯と味噌汁だけじゃなくても大丈夫。 ステーキの焼き加減だってご注文通りに。 さて、ここのレストラン、お代はいくらでしょう? 5万円? 5000円? 500円? 500円でフォアグラと、ステーキをおかわりされまくるお客さんで溢れたら、どんだけ努力しても、赤字です。5000円だって辛い。 じゃあ、5万円? おかわりもしない、普通の定食くらいしか食べ

人月見積もりは、あって無きが如し、というおはなし。

・10人月かかる見積もりを出したのに、5人月しか確保されていなかった。 ・どう頑張っても、後1ヶ月でリリースとか間に合いません!って泣きついたら、新人ばかり5人をアサインされて仕事がより回らなくなった。 ・100人ぐらいプロジェクトに関わっているんだけど、いつになったら終わるのかすら、わからないプロジェクトがある。 など、エンジニアであれば、そんな経験をされたことはないでしょうか。 いやきっと、もっと悲惨な経験があるという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

ガムシャラの方向性が違っていたかもと、思い返す年末年始のお話。

大晦日も緊急招集された。そもそも、10月ごろからほぼ休みがなかった。 とある炎上プロジェクトの千秋楽のお話。 とある利用料金の請求書を1/6までに届けなきゃいけないのに、その処理が失敗する、おわらない、終わりそうにない、そんな時だった。 大晦日に、山奥のデータセンターまで出向いて、そこでターミナルを立ち上げて、 「いいか、今からいうコマンドをそのターミナルに打って、出てきた表示をいうんだ! select ホニャララ from ・・・」 と、上司に言われるがままに、操

僕はMS-DOSなんだ!って言われた話。

うちのダンナくん、プログラムは早いが、料理を作るのに時間がかかる。 そいでも、作ってくれるのはありがたいので、ジッと待っていたりします。 でも、料理の都度、疲れ果てているので、なんでそんなにお疲れなのか聞いてみたことがあります。 まずお味噌汁を作るでしょ、そのあと、野菜切るでしょ、そして煮物作るでしょ、そしてまた野菜切るでしょ、炒めるでしょ・・・ オヨヨ。全部なんで、順次処理なんですか・・・ 並列処理っしょ!! と言いたところで、 「ぼくはMS-DOSなんだ!」

あふれるファイルサーバーとコストのお話。

「ぼへさん!ファイルサーバーにアクセスできません!!」 って、そもそも、それファイルサーバーではなくてNASだからね・・・って、そんなことを細かく説明したところで始まらない。 「仕事にならないからなんとかしてください!!」 って言われても、 仕事になるような設備投資をちゃんとしてください>経営者(怒 というのを毎回反芻しながら、ハイハイと対応するわけです。 そして、見つける謎のディレクトリ構造みんな、データが捨てられないんです。 前の担当者が残していたから、それ

横浜みなとみらいでカウントダウンしたお話。

会社でカウントダウン! いえーい、Happy New Year! とかいう騒ぎじゃなくて、納期に間に合ってなくて、プロジェクトが炎上パーティ状態で迎えた大晦日でした。 オフィスはみなとみらいの洒落たタワーに入っていたので、カウントダウンからの花火を「見下ろす」ことができました(うれしくない) 私が参加したプロジェクトは、すでに10月くらいから暗雲が立ち込めていて、間違いなく正月は出勤になるなあという予測通り、会社でお正月を迎えました。 11月くらいから、毎日が終電か

ベトナムのベンチャー会社にお邪魔した時のお話。

会社をやめた。 けど、次のアテも何もなかった3年前。 今、ベトナムに来てごらんよ、おもしろいよ、という一言に誘われて、それを頼りに、そのまま日本を飛び立ってしまった私。 活気と混沌と。 バラックが並ぶ横には億ションがそびえ立つ。いつぞや訪ねた上海のようだった。 そして早朝から地鳴りがするようなバイクと車の音で目が覚めます 国が音をたてて成長している・・・・そんな感じをおぼえました。 そして、お世話してくれた人から、ベトナムでオフショアベンチャーを立ち上げた社長さ