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免許証失効と車が運転できないということ

そもそもこの前運転したのって、8年前の蔵王旅行。
その前はさらに前?16年前のイギリス。

20年のうちに2回しか運転してないんじゃないの?

えっ、免許証いる?


手元には、期限が切れた免許証が一枚。


田舎の実家では、一人一台、車を持つのが当たり前である。
というか、車がないことには、コンビニすら徒歩30分である。

小学生、中学生の頃は、頑張って山道を通学し、
高校生になって、自転車通学が解禁になり、40分かけて自転車をこぎ
大学生になって、原付免許をとって、駅まで原付で行ってそこから電車通学。

社会人になっても、片道50分自転車で通勤していた


そして、ある程度お金が貯まったところで、満を持して?自動車学校に通うことになる。



うちの家族は誰も車の免許を持っていなかった。
車は贅沢品であり高級品だったので、
父はカブで通勤して、母は、スクーターに乗っていた。


正直、田舎では不便極まりなかった。
実家は、山の上にあるし、自転車で立ち漕ぎしても登れない坂だし。


私が熱で寝込んで、タクシーも呼べない時は、スクーターの後ろでぐったりしながら、病院に行ったこともあり。


私が、免許をとって、贅沢なことに1300ccのセダンを買ったことで、
父が自動車学校に通い始めた。

その時、父は50半ばくらい、つまりは今の私とほぼ同じ歳ではなかっただろうか。

免許が取れたのが嬉しく、車の運転が楽しかったのか、
すぐに車を購入して走り回っていた



ほどなくして、私は上京して、車に乗らなくなった。
乗らなくなった車は、父が乗り、父が乗っていた車は、今度は免許をとった妹が乗り始めた。

ガレージは少なくとも2台車が置く場所がいるね、って言ってた。


私の上京は、ダンボール10箱くらいで、家具もベッドもカーテンもなく、
フローリングに布団を敷いて、ダンボール箱を机にして、生活していた。

そんなおり、父が、車に乗って上京してきた。
カーナビもまだない。本を買って色々調べて
初めて東名高速を乗った、とか言ってた。

田舎から十何時間の車の旅。


レンタカーすればいいやん、なのかもだけど、多分、それだけの長距離の運転をしてみたかったのかもしれない。
父の冒険である。

その車で、横浜駅の髙島屋とかに突撃して、駐車場入れるまでにすごい人とすごい車で、田舎者的には右往左往したことを覚えている。



昨年、父が亡くなる前に、その話をした。

あの時、本当にありがとう、

あの時、机や、ベッドや、3段ボックスを買ってもらって、生活をある程度整えられることができて、本当に良かったと。


車はいろんなものやいろんな時間を運んでいる。


車が運転できないということについて、
これからも運転しないのか?運転したいのか?



運転しない方が、事故などのリスクは減らせる。

昔と今では変わっている時代。
そして、今住んでいるのは、公共交通機関が発達した都市。

今後もこの都市に住むなら、車はいらないだろう。


そして、車の形も変わりつつある。
次の時代は誰もわからない。


なら、今の自分の判断でいくしかないのかもしれない。


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