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ガムシャラの方向性が違っていたかもと、思い返す年末年始のお話。


大晦日も緊急招集された。そもそも、10月ごろからほぼ休みがなかった。


とある炎上プロジェクトの千秋楽のお話。

とある利用料金の請求書を1/6までに届けなきゃいけないのに、その処理が失敗する、おわらない、終わりそうにない、そんな時だった。


大晦日に、山奥のデータセンターまで出向いて、そこでターミナルを立ち上げて、

「いいか、今からいうコマンドをそのターミナルに打って、出てきた表示をいうんだ! select ホニャララ from ・・・」

と、上司に言われるがままに、操作して、返答して、そのあとまたその山奥から、オフィスのある、みなとみらいまで戻る。

カウントダウンで花火を見たあと、一旦家には戻れたものの、呼び出しがきて、気づいたら、会議室のソファで寝てて、洗面所で顔洗って、歯磨きして、

「とりあえず、そこのログみててもらえる?」

と言われれば、とりあえず眺めるのだけど、何がどうなっていたらいいんだろうかと悩み、ググり・・・と言いたいとこだが、Googleもなく、またその人を頃合いをみて、捕まえて意図を聞きに言ったり・・・

という使いっ走りをやっていた。


そう、使いっ走り。

全くのプログラムもシステムも経験なしの私が、いろんな現場で働き、そして1年が経過しようとしていた年末年始のお話。

プログラミングしてなんか作って動かしたい、みんなが使える便利なものを作りたいと思って、この世界に飛び込んだんだけどなあ・・・


でも、回ってくる仕事は、テストをしたり、仕様書書いたり、進捗まとめたり、単発で思いつきで、ちょっとした溢れたタスクをしておいて、みたいな使いっ走りの仕事ばかりだった。


それまでの自分の仕事経歴が、接客業と営業と事務職で、何をどうすればプログラミングできるようになるかわからなかった。

とにかく「エンジニア」として、ようやく雇われたので、そこの現場でできることをガムシャラにやって、機会をつかもうと必死だった。

年末年始であろうが、どんな仕事がきても、とにかく一番に受けて走り回っていた。

使いっ走りだろうが、単発の思いつき仕事だろうが、単純作業だろうが、ガムシャラにやることしか能がなかった自分。


あのとき、あの時代、どういう方向で、ガムシャラにがんばればよかったんだろう。他に自分の工夫の余地はなかったのかな、といまだに思う。


この年末年始シリーズは、そんな頃を思って描いたシリーズです。だから、毎回、呼び出されたり働いたりしているんですね。


その後どうやって、普通にエンジニアらしい仕事ができるようになったのか?って?それはまた今度機会があれば・・・ですね。


このマガジンでは、こんな感じで、今まで東洋経済オンラインで連載していた4コマ漫画の背景を書いています。

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