見出し画像

苦い出来事だとしても、その酒は確実に美味い/飲酒について考える3


友人が学生時代、コンビニでワンカップを温めたことがある、と教えてくれた。それ、仲間がいただろ?と聞くとスルーされたけど、いいんだ。友人は人徳があるし、一人でカップ酒を啜るタイプではない。逆に「当時一人で飲んだ」と返ってきたら、学生時代に何があったんだ??と今すぐに問い詰めに行くだろう。友人のその思い出は全行程において良き記憶であってほしい。もしくは、苦い出来事だとしても、その酒は確実に美味い。

一方で、では、なぜ私はあんなに欲していたことをやらないのか、と問われたら、今である必要がまったくない、ただそれだけだ。「やってみた」をやらないことで思考する。すると今回、酒やその他トピックがどんどん増殖していく。食い止めた脳内物質が結局こうして静かに体内を侵食する。その勢いで某友人とたわいもない連絡を取り合ったLINEで「テンションが高いけど、今、飲んでるの?」と問われ、我に返る。飲んでいないのに、飲んでいるようなこの状態とは一体なんだ、と。/つづく

いただいたサポートは今後の制作や活動費にしていただきます。 気にかけて頂き、ありがとうございます