バンドマンをやめます。

長らく生きてきました。
長らく楽しんできました。
長らく悩み苦しんで来ました。

いつの間にかぼけちゃんにとって
ヒミツノミヤコは
人生以上の存在になっていました。

この度、
バンドマンをやめることを決心しました。

長い文章だけど最後まで読んで下さい。





びっくりした人ごめんね。

最初に書いとく!
ぼけちゃんが脱退するわけでも
ヒミツノミヤコが
解散するわけではないです。

ぼけちゃんがバンドマンをやめるだけ!
(ますますわけわからないよね)

最後まで読んで!!





改めまして昨日は服部野音ワンマン宴
来てくれたみんな
配信を買って看板になって
参加してくれたみんな
ありがとうございました。

不安でいっぱいだったはじめての
野音ワンマン宴の
ステージからみえる光景は
本当に幸せな光景になりました。
手が痛くなるくらいのすごい人数が
配信を買ってくれて
一枚一枚手書きで看板を作る時間も
本当に幸せでした。
今まで出会ったひとりひとりを
思いながら描いたよ。ありがとう。

そして本編の最後、”小梅ちゃん”が
ステージに乱入してきて
だめんずという曲をみんなで
演奏しました。

”小梅ちゃん”は初期メンバーで
メンバーが全員いなくなった時も
2人で踏ん張ってくれた仲間です。
だけど、1年くらい前に
色々なことが噛み合わなくて
ヒミツノミヤコを脱退したメンバー。

もう会えないメンバーのはずでした。

だけど昨日、”小梅ちゃん”と会えました。

数年前メジャーデビューを目指す!って
決めたのはぼけちゃんの意地だった。
ミヤコが毎年ワンマンには何百人の人が
きてくれて最高のメンバーと最高の宴を
してることが世間に知られてないことが
ずっと、すごく嫌だった。

ばかにされるのが嫌だった。

見返してやりたいそう思って
目標を宣言した。

それからは本当に大変で

他のバンドだと、サブ業務というか
本業って感覚じゃないだろうオフ会や
(ミヤコでは、ミヤコ会議と呼んでる)
普段宴がない日に
メイドカフェで働いてたりする時間
物販の時間みんなとおしゃべりする時間
みんなからきたDMを返してる時間
ぼけちゃんにとっては
全部がヒミツノミヤコで
どれが一番、本業だとかなくて。

だけど、周りからしたらそんな感覚って
おかしい!と思われることが増えていって。

周りっていうのはメンバーでも
スタッフでもミヤコ民でもないけど
ミヤコのことを考えてくれる
周りの人達のことや
他のバンドマンのこと。

ヒミツノミヤコのことを考えてくれる
たくさんの人の”普通”は
ぼけちゃんにとっては”普通”じゃなくて
ぼけちゃんにとっての”普通”は
ほとんどの人の
”綺麗事”や”夢物語”になってしまう。

そんな誰かの”普通”に惑わされて
ぼけちゃんは大切な夢を
なくしかけていました。

ぼけちゃんは友達を何回も殺して
今までバンドマンを続けてきました。

去年小梅ちゃんのことも殺しました。
正確には小梅ちゃんも自分で
死ぬことをきめてぼけちゃん達
メンバーもそれに頷いて
全員で”小梅ちゃん”を殺しました。

”普通”という言葉に
「私たち」は殺されてしまいました。

2人で遊んだりできても
それはもう小梅ちゃんだけど
小梅ちゃんじゃないんだよ。

みんな想像できるかな。
それってぼけちゃんはすごく
苦しくて悲しかった切なかった。

ヒミツノミヤコは何回も
メンバーが変わっていて
脱退は死ぬってことだと
ぼけちゃんは、思っています。

死んだ人にはもう二度と会えない。
みんなまだ死んでないのに
自分で死ぬことを選んで死んじゃうんだ。
ぼけちゃんの書く歌詞には
生死のことがよく入ってくるんだけど
これは本当の命とミヤコの命について
の、生きる、死ぬなんだ。

そして、ぼけちゃんは
ミヤコ民のみんなのことも
あと少しで殺そうとしてました。

ずっと変わらないって約束したのに
それを破ろうとしていました。

それに気付いた時、涙が止まらなかった。

メジャーデビューを目指すなら普通、
お客さんとの距離感は
変えていかなきゃいけない。

メジャーデビューを目指すなら普通、
ひとりひとりの名前を覚えたいなんて
言ってられないし
そもそも、
お客さんの名前なんて覚えなくていい。

メジャーデビューを目指すなら普通、
足並みが揃わないメンバーには
やめてもらうしかない。

メジャーデビューを目指すなら

普通

メジャーデビューを目指すなら

普通

メジャーデビューを目指すなら

普通!!!!!

そんな誰かの言葉が

ぐるぐる頭の中でまわって…

あーーーーーーー!うるさい!!!!

数ヶ月前のある夜ぼけちゃんは
爆発しました。

普通、普通、普通って
それって誰が決めたことなの?!

ぼけちゃんは
へんてこで最高な
ヒミツノミヤコがやりたいのに
どうして、普通のバンドのルールに
縛られて苦しくならなきゃいけないの?

どうして、大切な友達を
殺さなきゃいけなかったの?
お別れしなきゃいけなかったの?

どうして、普通にならないと
夢は叶わないなんて決めつけられなきゃ
いけないの!?!?

そんな思いが爆発して

10年かかって病みに病んで残った気持ちは
怒り、逆ギレ…

そう、残ったのは
おこちゅ1000%!!!!!だった。

そして、ぼけちゃんは決めたの。

ぼけちゃんは普通の
バンドマンをやめる。

もう誰に何を言われても揺らがない。

だって最初にメジャーデビューを
目指そうと決めたあの日ぼけちゃんは
こんな最高のヒミツノミヤコを
もっとたくさん認めて欲しいって
思ったんだもん。

どんな形でもいいからメジャーデビューを
すればいい訳じゃない
ヒミツノミヤコのままじゃないと!

そこに想いと願いを込めたんだもん!

この話をきいた
こたにゃんは
もう全部わかってくれていて
ミヤコはぼけちゃんの人生だから
俺は命削ってやってるんだよ!
そんな話をしてくれた。

ジャパは
何故か嬉しそうで
それでこそぼけちゃんだよ!って
やっと本当のヒミツノミヤコが
始まるね!!!!って
笑顔で背中を押してくれたの。

10年もかかってしまったけど
ぼけちゃんは
最高の仲間を手にしたんだって
手にしてたんだって気づきました。

そして、ぼけちゃんの仲間は
こたにゃん、ジャパだけじゃない。

”小梅ちゃん”と”悪ちゃん”のことを
真夜中に、あの日悪ちゃんと
お別れした”公園”に呼び出して

ぼけちゃんはバンドマンをやめる!
ぼけちゃんの人生は、
生まれてきた意味は
ヒミツノミヤコを完成させることだって
気付いたの!もうこれは絶対
やり遂げなきゃいけない!
そのためには絶対に必要なのが
小梅ちゃんと悪ちゃんとぼけちゃんなの。
こたにゃんとジャパにはもう話したよ
私たちの一番大好きで一番楽しい
ヒミツノミヤコを取り戻そう。一緒に!
楽しい人生にしよう!

そんな話をしました。

あの日言えなくて風にさらわれてしまった
言葉をたくさんの夏を越えて
やっとふたりに伝えることができました。

それから”小梅ちゃん”とは何度も
話し合いをして2人で答えをみつけました。
”小梅ちゃん”はぼけちゃんの友達として
みんなの友達としてヒミツノミヤコを
完成させるっていうぼけちゃんの夢を
支えてくれることになりました。

ぼけちゃんが必要だと思った時に
応えてくれるそんな存在!

”こうめちゃん”として生き返りました。

正規メンバーはこれからも
ぼけちゃん
悪ちゃん
こたにゃん
ジャパ
で進んでいきます。

そこに、アルバイト団員の
レイ、今回の公演からピヨちゃん。
そして来年は久しぶりにりんりんが復活!
力を貸してくれてさらに強くなります。
(これからはツインギターの日と
そうじゃない日と
まさかのトリプルギター
色んな組み合わせで宴をします。)

10年間ずっとヒミツノミヤコの
絵を描いてくれてるぱわちゃん。
衣装を作ってくれるみぃさん。
ふたりもずっと”ぼけちゃんの友達”です。

もちろんスタッフののばらちゃんも!

ぼけちゃんの”普通”には
正規とかサポートとかスタッフとか
そんな括りはなくて
みんな同じヒミツノミヤコの仲間
”ぼけちゃんの友達”です。
私が人生をかけてみつけた”友達”と
作るヒミツノミヤコを応援してほしいです。

もっと自由に色んな人が入ってこれる
集団になるよ。

ヒミツノミヤコを表現する1つの
手段が音楽やバンドなんです。

ヒミツノミヤコの中にはミヤコ民もいるよ。
メンバーと同じくらいに大切な
”ぼけちゃんの友達”

”私たち”ヒミツノミヤコはこれからも
”夢物語”のまま進んで行きます。

”夢物語”のまま、
絶対にメジャーデビューします。

ここから先は”全員”連れて行きます。

それがぼけちゃんの夢です。

来年の6月27日がくると、
私たちは10周年に突入します。

来年、もう会えないと思っていた
ぼけちゃんの友達が
もう一度ヒミツノミヤコの夢物語に
登場する準備をしています。

1月から順番に解禁していくよ。

毛皮くんも今目を覚ます準備をしてる!

楽しみにしていてください。

そして、来年6月27日大阪。
ぼけちゃんが友達と作る10周年の
ワンマン宴。絶対にあなたに会いたいです。

ぼけちゃんはバンドマンをやめて
ぼけちゃんとして”生きて”いきます。

普通の人間をやめて
人生をかけてぼけちゃんと一緒に
終末旅行に出発しよう。

何も変わらずにメジャーデビューを
叶えた人なんて見たことないって言葉が、
それは普通じゃないって言葉が、
きっとこれからも
ヒミツノミヤコの前には
何度も何度も立ちはだかろうとするだろう。

だけど、「私たち」なら越えていける。

憧れを捨てる必要はない。

大きな山を越えた先に
私たちの国が、きっとあります。

まだ見ぬ姿の私たちが待っています。

ヒミツノミヤコの10周年に
広がる景色は、きっと
今まで誰もみたことがない景色だよ。

長く果てない冒険の途中!
ぼけちゃんは
始まりの鐘を鳴らした!!!!!!

もう弱音も批判も越えていく!

”君”に会いにいくよ!

GOGO!! 10th year

服部野音ワンマン宴アーカイブ発売中

笑女歌劇団「ヒミツノミヤコ」でベースボーカル、ソロで弾き語りをしている主に歌を歌う宇宙人です。これからもよろしくね。