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脳出血レポート-6

リハビリは理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の三人が一日に
合計180分の施術をする。
日本語だと何をする人なのか分からないが 英語では それぞれ
physical therapist 略してPT
occupational therapist 略してOT
Speech-Language-Hearing Therapist 略して ST
だそうだ。みんな若くて 私の担当は男も女も20代
毎日顔を合わせて 三ヶ月も付き合うのだから
いろんな事を お互い 教わる

私が アップルウォッチをしているのを見て
二人が買ったと 見せてくれた 可愛いもんだ

言葉が出てこない事があるが
英語ではそれが起きないことに気がついたら
STが言った
母語は左脳の言語野にあって 後から覚えた言語は
記憶している場所が違う
私は言語野にダメージを受けていて
記憶領域は無事と考えられるから
そういうことは説明がつくと

バイリンガルというのは 言語野に二つ言語が入ってるんだろう
と納得した

毎日 リハビリだけの生活が 8週間も続いた
世間との繋がりが 無いのが 心に不安と葛藤を呼び覚ます
生きがいって 何だったんだろう
何が私の生命を 永らえさせていたのか?

定年で 家にいる男って こんな気持ちなんじゃないか?
仕事は 仲間が回してくれている
私は治療に専念しろ と言ってくれる
私が死んでも こうして世の中は 回っていくんだろう
病気になるというのは 精神も 弱るものだ
治ってからの事を 生きがいに思おう
たとえ 右腕が使えなくなっても だ
健康だったら そんなことは 思わなかったろうな
2021.10.10記

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