タアアタのVIPRPGガイド

みなさんはVIPRPGについて知っているでしょうか?
今回はVIPRPGに関してガイド形式で話していきます。
では見て行ってみましょう


0,VIPRPGの構造上にある脆弱性について

 まず最初に踏まえておくべきこととして、VIPRPGはもとは匿名掲示板の有志によって始まったものということで、構造上無くてはならないサイト運営から5ちゃんねる大規模匿名掲示板上に開かれたスレッド立てまで、匿名の有志が行ってやってきています。
 この構造は人の善意に期待して成立してるもので、同時にこの構造自体は誰でもテンプレートさえ知っていれば比較してすぐにサイト運営側やスレッドの管理者になれるということで、非常にうつろいやすく、そして脆弱性があります。
 構造として悪用しようと思えば悪用すること自体は出来るということです。
 今に続く多くの参加者はこういった脆弱性も古いインターネットから続く伝統として、多少ノイジー《雑音あり》であっても作品投稿の場の体を為していればそれを善しとし、匿名掲示板の文化として多少の問題は匿名であるからという理由からアングラな立ち位置で不透明ながらも匿名の有志の了承のもと続いてることになっています。
 これら多くが成立していたのは利用する人にとってゲーム作品を投稿して感想をもらえる場やゲームのキャラを共有する形態というのが貴重であったからということであり、特別こういった恩恵を重要視しない人にとっては作品を公開する利点よりもセキュリティ上の脆弱性の問題のほうが先に立ちます。
 つまりここに書かれてることはすべて旧来の善意に基づいた構造で個人情報の保守に関しても脆弱な時代の価値観ともいえ、このガイドを読み終えて作品投稿をしたとしても匿名の不特定な人の管理下に作品が置かれるというのは事実であり、また祭りなどの規約で送るのに使ったメールアドレスなどもそういった匿名の不特定の人とやりとりした形になるということで、これはまず理解しておいてください。

・VIPRPGには公式的立ち位置の運営がいない

 上記の話から分かるとは思いますが、場の形成から作品の管理までVIPRPGには公式的立ち位置の運営というものが無く、その大半を匿名の有志が自己の判断で担っているので、今日日すぐに作品を投稿したいと思ったときにメールアドレスなど個人情報を必要とした公開のリスクは当然あります。
 投稿するにしてもリスクがあるとしたらなるべくリスクが少ない方向から活動をしていく必要はあり、現状、匿名の有志の方たちに任せている大半の運営部分は最終的には個人が自分の責任の範囲で活動することか、あるいはきちんと運営として名乗り出て活動することが望ましいところはあります。
 個人に掛かる負荷は大きなものになるでしょうが、出来る範囲で自分の作品の管理はまず自分で行い、なるべく管理者が誰か分かる透明性のある祭りが運営されることが良いのは確かです。
 こういったところからこのガイドを読んだとしても即座に行動に移さず、なるべく信頼できる創作活動の基盤を培うことから始めましょう。
 過去作を遊ぶ分にはそこまでリスクは無いと思われるところも、やはり匿名の不特定多数の作品をパソコンにダウンロードして遊ぶということをリスクと捉える人もいるので、記載しておく必要があると考え、これを冒頭に書かせていただきました。

  では本題に入りたいと思います。

1,VIPRPGのながれ

 おおまかにはパソコン版のRPGツクールで作られた作品がVIPRPGには多く、いうなればRPGツクール製フリーゲーム全体コミュニティの中の1つの分類およびジャンルがVIPRPGということになります。
 ではどのような分類、ジャンルとして今日に至るまで在るのか見ていきましょう。

  ☆主に投下場所と今につながるところまで

 ニュー速VIPの板、いわいるネット掲示板のなかにたてられるひとつの専用スレッドを中心として作品投稿が行われ、現在に至るまでスレ立てを有志の方が行ってる中でVIPRPG作品は共有され作者や作品を変えて個性的なキャラクターやストーリーが派生していきました。 ではおおまかなその変遷をお話します。


・大規模掲示板「2ちゃんねる」(「5ちゃんねる」)

 ネットではそのはじまりから個人サイトやチャットルーム、様々な場所で交流が行われてきましたが、その時に画期的だったのがネット掲示板でした。
 「2ちゃんねる」はそのネット掲示板をメインコンテンツとして多くのジャンルに分けられた掲示板を集積した情報交換の場として玉石混交の様々なネット文化からアングラなものも扱ってました。
 VIPRPGもまたそういった掲示板の一つのスレッドでRPGツクールというキーワードとともにスレ立てが行われ、その中でRPGツクール製のゲームを互いにアップローダーなどを使って作品公開する中で、軽いルールやスレッドの保守活動など掲示板にちなんだ習慣も今に至るまで続いています。
 掲示板のRPGツクールスレッド内で発表されるRPGツクール製のゲームは、当初からRTP(ランタイムパッケージ)というRPGツクール2000に導入された共通の素材をあらかじめダウンロードしておく仕組みが重宝され、投下するゲーム自体の容量を削減する目的とし扱われ、そのRTP素材の中にいるキャラを中心とした作品を投稿することで、イチから素材を制作したり、ゲームを自作する際に難しい部分を比較して簡単に行える利点がありました。
 この結果RTPキャラを中心としたもしもシリーズの基礎が培われ、「もしも勇者が最強だったら」からはじまるもしもシリーズ作品とその派生作品派生キャラは掲示板のニュー速VIPという名前から取って、VIPRPGというひとつのジャンルとしフリゲ制作者が認識し、共通のキャラクターや設定やネタなどを使った作品が色んな制作者によって投下されていきました。
 こういった作品はスレッドがレスで埋まると流れて、次のスレ立てという形でその時々のものとして流れていきますが、これを編纂しあるいは保管庫を設ける有志の方の手によって作品の流れをより認識しやすく、より共有しやすく便利になっていきました。

・もしものはじまり~もしもコレクション~

 もしもシリーズについては前述の部分で語ってもいますが、最初期はRPGツクール2000のRTPキャラたちを使った魔王把握という何気ない流れがあって、RTPキャラの筆頭として勇者アレックスとその勇者パーティー、勇者アレックス、戦士ブライアン、魔術師キャロル、僧侶デイジー、盗賊ファルコン、海賊ゴメス、エルフのヘレン。 という頭文字を取るとABCDEFGHと略せる個性豊かなRPGツクール2000のデフォで設定された主人公キャラクターたちが、それぞれの魔王把握を行ったり、
 あるいはキャラ同志でかけあいを行ったりと、また魔王把握自体が敵である魔王軍のメンツとして共通の雑魚敵のいる雑魚部屋を駆け抜け、幹部や四天王を撃破し、魔王をぶっ飛ばすという勢いの良い流れが繰り返されるうち、徐々に四天王や魔王軍内のキャラクターづけもなされていきました。
 こういうもしもシリーズの流れを編纂したコレクションゲーとして発表されたのが「もしもコレクション」という、ひとつのRPGプロジェクトの中に複数の作品、それぞれ微妙に作者も違ってるものをまとめた合同作品集のようなものを有志の方が投稿されたこともあり、とりあえずもしもシリーズのキャラ付けや立ち位置を知ろうと思ったら「もしもコレクション」をさわっていれば一通り把握できる気軽さがありました。
 もちろんもしもコレクションに収集されていない作品や、さまざまな複数の作者によるリレー作品など決してこれだけではおさまらないものでありますし、VIPRPGという括りに制限をもうけるためというものではないですが触っていて分かりやすい流れや、勇者パーティーの関係性、魔王軍の雰囲気などは現在にまで引き継がれてるものともなるので、VIPRPGの理解を促すうえで触れていて損はないでしょう。
 もしもコレクション自体は8か9くらいまで続きましたが、その間に収録されてる作品数は膨大で世界の広がりも多様なものとなっています。
 そういった広がりの面でRTPだけに留まらない創作の余地についてもお話しましょう。

・派生キャラの流行り(偽・闇)

 もしもシリーズ自体でとりあえず色違いキャラであったり、あるいはRTPキャラのグラ改変などで作り出したダークキャラであったり、色違いキャラというものも出てきました。 またRPGツクール2000だけにとどまらずRPGツクール2003、RPGツクールXP、RPGツクールVX、VXACEやコンシューマ版のツクールキャラなども作品の中で扱われることもあり、そういった新たにリリースされたRPGツクールシリーズから導入されるキャラも多くいます。
 VIPRPGで馴染みあるアンデッドナイというナイ軍を率いるキャラクターももとはと言えばRPGツクール2003に出てくるモンスターのひとつだったというのも、2000と2003である程度共通の素材規格であったのもあって閃いたところもあったかもしれません。(※2003主人公であるザックたちは2000の頃からRTP素材としパッケージされていた)
 そういう中で、アレックス達勇者パーティーを王国軍、魔王とその四天王たちモンスターを魔王軍とした中で、徐々に彼らに寄せた偽キャラや闇キャラというものが創作され素材も投下されといった具合で、徐々に派生キャラだけで派閥を為せるだけ数もそろっていきました。
 ナイ軍も偽魔王軍四天王を筆頭に、闇勇者勢、2003モンスターなど人員がちょっとずつ補填されたり、より作品を共有するにあたって性格豊かなストーリーや展開が期待できるようにもなっていき、作品ごと作者の色のようなものもあらわれて作品ラインナップも充実していきます。
 偽魔王軍四天王のメンツは、偽ムシャ、偽ダーエロ、ザンニンニン、ドラゴなすーん、偽死神五世など、他にも派生したキャラや偽もとの師弟関係なども模されてキャラが創作、作品・素材投下されていきました。(闇勇者は勇者勢ABCDEFGHの素材を模して作られたところもありました)
 こういった多様なキャラがいると当然作られるゲームの中にも悪役やボスとして様々な立ち位置が与えられ、時にプレイアブルキャラクターとして導入されもし、RPGの枠をとどまらない活躍がRTPキャラ、派生キャラともなされていきました。
 長編などが出るにあたって、祭りが突発的に起きたり、あるいは祭りサイトが紅白・GW・夏の陣(夏祭り)とにぎやかになって、その中で作者名が認識されもし、キャラクターのファンや特定のキャラのカップリングを好む人も出る具合で、単発の見るゲやksgという短いネタゲー・バカゲーなど賑やかに作品投下とその保管で循環し、piai専というプレイすることを中心とする人にとってもかなり選択肢が多様にあるゲーム群といえ、フリゲーとしても面白い共有の傾向であったと知れます。
 次によりVIPRPGキャラクターが増えることになった流れについてです。

・魔法具現化増える

 魔法具現化というものを知っているでしょうか? わてり、やみっち、ライチ、ウインディ、こういった名前のキャラクターのFAは今も多く投稿されていますが、これもRPGツクール2000から派生したデフォルトの魔法をイメージしたキャラクターになります。 いろんなRTP派生キャラが創作される中で、魔法具現化もまた興味深い要素として追加されました。
 最初期からいるウォーターIの具現化「わてり」も空気キャラと呼ばれたりどの勢力に属するのかとかが作品内で話される中で、徐々にキャラ付けと印象に残るゲームでの活躍や豊富な顔グラやグラフィックなども伴って、VIPRPGのキャラクターとして定着していきます。
 当初は魔法具現化というわかりやすい言葉があったかというとそうでもなく、とりあえず魔法の擬人化という形態が目を引き、版権キャラや独自のデザインが素材として提供され、魔法具現化たちだけで作られるゲームも発表と。
 勢力の垣根を超えた一種の自由な創作枠ともいえて誰が作者とも知れずとも、時に活躍し、時に個性的な性格付けをされ、悪役や引き立て役から、主役として祭りで作品が発表されもしました。
 ただ魔法具現化という言葉がうまれたのちも、どういった形態をもってどういうものなのかという明確な線引きは無く、なんとなくそれぞれの魔法属性に分かれて存在する、どこかポケモンのような扱いで点在する存在ともなり、未だその広がりは留まらずまた何かひとつの枠組みに括って定義しなくても十分な各キャラの個性がある具合になっています。
 近年だとバリアーズという2000のデフォルト魔法であるヒートバリアとコールドバリアから派生した数多くの魔法具現化、バリアーズが存在しています。
 このように元からある枠だけに留まらず、あらゆる属性であったり状態異常などを踏まえたものになるのか、あるいは新規に魔法が出来るケース「ミストラル」などの存在もあって、今後もそういった自由な流れは続くとしても、ひとまず魔法具現化というVIPRPG内でのひとつのキャラ群があるということが理解できれば大丈夫です。

※作品自動保管庫のはなしも

 さてVIPRPGの流れと、そしてキャラが増えていったことが分かった中で、こういったキャラクターがメインや登場して活躍する作品は作品手動保管庫の管理者の方がキャラ名を作品名とともに併記し、その作品のコメントなどを書いてくれてるのもあって、ブラウザのページ内文字検索ctrl+Fのキーを入力しキャラ名などを検索すれば、キャラの活躍してる作品を知ることは容易でしょう。
 ただ自分がRPGツクール本スレに常駐していた頃には、有志の方が自前のサーバーで運用していた作品自動保管庫があって、そこでは各作品ごとにキャラ名などでタグづけが他の有志含め行われていて、膨大な作品の中で特定のキャラクターのみを絞った検索なども可能でした。(※プロジェクト内の文章コマンドの中身までさらう機能もついてたので、会話に登場するキャラのことも分かったりした)
 今は運用されていませんが、自動保管庫は便利なとこもあるものの、やはり最終的には作者自身が自分の作品や遊んだ他作者のものを管理していると、何か関連があった時に改めて遊んでみたりするのも出来るでしょう。

 ではこの章は大体こんな形でおさめさせていただきます。

2,VIPRPGはどこで遊べるの?

 では今あそべるVIPRPG作品はどこで? と思う方も多いでしょうから、とりあえずこの章では遊べる場について話しておきます。

  ☆作品投稿場所と作品保管庫のはなし

 主にVIPRPG作品は本スレと呼ばれている5ちゃんねるのニュー速VIP板内に乱立するスレッドの中にスレッドタイトルにRPGツクールと含まれる語からなるもののスレッドへのレスポンスとして投下(投稿)されており、スレッド内のヘッダーに値する最初の本文レスにRPGツクールスレッドに関しての概要が書かれてるものを見かけたならば、大体の場合はそこに記載してあるアップローダーや作品保管庫などに作品が投下・保管されています。
 本スレにはアップローダーに投稿した作品のURLを記載してRPGツクール製の作品を投稿したことをレスしたり、投下された作品に返信して感想レスやコメントをつけたりして作品が投下されるのを待つのも一興です。
 ただ本スレ自体に投下されるのもまちまちですし、自分の作品を投下したりその待ち時間などに最近の複数のスレッドにわたって投下された作品群などは手動作品保管庫に収録されてることもあるので、最近の流れを知りたいという時は本スレの冒頭に記載されてる作品保管庫に行くか、あるいは開催されていた祭りなどからゲームをダウンロードして遊ぶのもいいでしょう。
 基本的にVIPRPGのゲームはダウンロードして遊ぶ形式を取っています。
 ただ近年リリースされるRPGツクールによっては大容量化であったりして、アップローダーに上げれるサイズを上回ったりしているので、何がしか外部、ブラウザで遊べるような形態もありなのかもしれません。
 (保管庫で保管するという流れもある程度、許容量がありますので)
 まあこれも時代により変わってくることは考えられますし、今後どうなるか進展を待ちましょう。
 では遊ぶにして作品を管理してる場所について紹介します。

・VIPRPG祭りのお知らせ(GW・夏祭り・紅白)

 VIPRPGに関連して有志の方が定期的に祭りサイトを立てて、ひとつのVIPRPG、RPGツクール作品のフリーゲーム祭りを開催していることがあります。
 それぞれの祭りは年にGW祭り・夏祭り(夏の陣)・紅白 といった形で年に三回ほど祭りが開催され、どの祭りに際してもその祭りにのぞむにあたって期間があるので作りこまれた作品から、祭りを盛り上げるものまで色んなゲームが集結し、遊ぶのを主体として参加するのもよし、作品を発表するためにエントリーするのもよし、基本その祭りの概要に記載された規約に基づいて、常識の範疇で遊べば楽しいでしょう。
 VIPRPG祭りに関しては終了後も祭り会場は祭りに寄せられた作品を掲載し広く公開してくれる場として残るので、過去にあった祭りなども保管されてるサイトのリンクなどで飛んでサイトにいってみるとまだ見ぬ作品に触れる機会が増えるかもしれません。
 なんにしても祭りはVIPRPGに関してある種の今あるものの見本市的な意味合いもあるので、ぜひたのしんでいってください!

・作品手動保管庫(登場キャラやコメントなども)

 作品手動保管庫に関してはこの章の冒頭でも書きましたが、有志の方が本スレを確認して作品を保管、それぞれまとめてくださってます。
 ここでは祭り作品よりも広い意味で多種多様な作品が寄せられ、数十秒で終わる一発ネタであったり、あるいは魔王把握の流れに沿ったキャラ紹介、他にも季節や時事ネタ、ちょっと踏み込むのに躊躇するアングラなものまで、管理者の方が保管して作品ジャンルに分けてくださってもいます。
 つまりよりピンポイントにキャラクターやジャンルで遊びたいという時に膨大な保管作品から見ていくというのもVIPRPGに関する理解を深める上で丁度よいです。
 Ctrl+Fキーによってインターネットブラウザに出るページ内文字列検索機能を利用するとたとえば自分が興味を持ったキャラクターやジャンルを調べることが出来ますし、あるいは昔聞いた作品を探したいときに便利ですので、手動作品保管庫で活用していくと今興味ある事を遊ぶのが捗るでしょう。
 手動作品保管庫は主に一定の期間にわたって本スレに投下された作品をナンバリングして網羅的に追っかけてる部分もあるので、何代にもわたって収集されてる作品の中からこれというものを探すのは結構骨が折れるとは思います。 ただ手動作品保管庫は有志の方が管理してくださってるので、遊んでいくなかでどこかで触れることにはなる作品の歴史や変遷を追えること自体が有難いことです。
 今日発表される作品と保管されることに日々感謝しています。

・VIPRPG黒Wiki(概要などもあり)

 VIPRPGには黒Wikiと呼ばれる手動作品保管庫とはまた別の有志の方が運営されてる保管兼VIPRPGの概要を紹介したサイトがあります。
 ここは手動作品保管庫や自動作品保管庫とは違って網羅的に作品を並べていくということではなく、比較的初期から今に至るまで部分的に作品が保管されています。
 これという作品保管の基準自体は謎ですが、ただ保管の形態としては作品手動保管庫や祭り会場ともまた違ったラインで安定しているため、VIPRPGの顔として長い変遷を知るときに便利なサイトです。
 また手動作品保管庫は基本祭りの作品まで保管してるところは少なかったりすることもあるのですが、黒Wikiに関しては祭り作品も保管していたりします。
 そういった意味合いでVIPRPGの歴史としての側面を発揮するところもあり、黒Wikiに載ること自体がツクラーのひとつのモチベーションになってるところもあるにはあるかもしれません。
 ※ツクラー=RPGツクールを使ったゲーム制作者の略称及び愛称

・ツクスレに投下される作品群

 手動作品保管庫、黒Wiki、祭り掲載作品など、VIPRPGの範疇で今までの記録として、あるいはこれから発表される作品というものはなんとなくつかめたとは思います。
 ではツクスレ、すなわちVIPRPGが今日まで続いてきた本スレに投下された作品を体験することもまたその時、リアルタイムで追いかけたいという意味合いであったり、あるいは作品発表者として何がしか感想を、また作品保管してもらうことで作品のコメントであったり、時には並行して投下される作品を一緒に遊んだりしていろいろと見識を深めるのも楽しみのひとつになるとは思います。
 5ちゃんねる内のニュー速VIP板の中でRPGツクールスレッドを探すこと自体はスレさえ立っていれば難しいことではありません、ただ実際に書き込んでレスをつけたり感想を書いたりするときに、やはり掲示板の基本的なマナーというものはあるのと、アクセス規制というものにつかまると書き込めなかったりすることもあるので、人によっては本スレのレスを経由せずに記載されてるアップローダーなどで確認して新作を遊ぶという人もいます。
 なんにしても思い立ってすぐ何かが出来ないとはがゆいですが、焦らず、ちょっとずつROM専、見ることから始めるのも悪くないでしょう。

  ※まずツクール製ゲームを遊ぶ上で必要なもの

 ここまで記載した上で忘れていたことがあります。 RTP「ランタイムパッケージ」のことは簡単な説明をしたので理解いただけたと思うのですが、要するにツクール製ゲーム特にRPGツクール2000や2003は遊ぶ上でランタイムパッケージを使用してるものが多かったりするので、ツクールの公式サイトからRTPを一式ダウンロードして解凍して実行しておいてください、これがあれば基本的に遊べますが、ただツクール2003はスチーム版、すなわち英語圏対応のものがあったりしてまた別個にランタイムパッケージが必要だったりもするので、遊ぶ際に注意してください。
 そしてVIPRPG関連の作品群からダウンロードした作品、RPGツクール2000や2003製のゲーム自体を遊ぶのに起動ファイルが無いということに気づかれる人もいるかもしれません。
 多くは昔から続く容量削減の知恵の一つで、ゲームの実行起動ファイル自体は構成自体は同じということから、これを削除しておくことで、ゲーム本体の容量が数百キロバイト内でおさまるくらいコンパクトにも出来るというところから今日日までその手が使われてます。
 まあ要するに実行ファイルさえあれば良いということなので、実行ファイルを配布している公式から探してダウンロードするか、何なら実行ファイルを含んだゲームから遊びたいゲームフォルダ内に直接コピーペーストすれば起動させることは可能でしょう。
 (※2003スチーム製のゲームは有志の方が制作におけるパワーアップ   をはかるために特別な実行ファイルが封入されていることがあります、こういった場合は多くの場合は他から実行ファイルを持ってくる必要はないですが、また仕様が変わってくるので注意しましょう)
 最後にRPGツクール2000など自体が割と昔から変わらず遊ばれてるのもあって、最新のPCのOSだと実行ファイルが正常に動作しない、エラーが出ることがあります。
 そういった場合は実行ファイルを右クリックして実行ファイルの詳細などからタブを調べていき互換性モードを旧OSのバージョン、Windows7などに合わせることで実行できることがあります。
 また実行ファイルを管理者権限から遊ぶなども効果があることがあります。 ただこれらをするのに抵抗がある方もいるとは思いますので、まあ正常に動くようでしたらそこまで手を掛ける必要はないですし、あくまで遊ぶ際のひとつの方法として試してみてください。
 ※筆者の経験での話ですので別の方法があるようでしたら、無理に試さなくても大丈夫です。

3,VIPRPGのキャラについて知りたい

 VIPRPGには魅力的なキャラが多数いることは一章のVIPRPGの流れでも大筋は紹介しましたが、ではVIPRPGのキャラについて知りたいと思ったとき、パッとそれについて詳しい作品が出てきたりなんてことは珍しいところもありますし、作者の方によってキャラの解釈もそれぞれです。
 そういった仲でパッとイメージを知りたいという方のために軽くここにまとめておきます。

  ☆キャラに興味が出てきたときに

 キャラに興味が出る経緯は人それぞれいろいろあるとは思います。
・ファンアートで見かけた
・作品でキャラが出ているのを知って
・ジャンルとしてジャンルの中心にそのキャラがいるらしい
・なぜかこのキャラを扱ったネタが頻出する
 多くは好奇心からそのキャラがどういうものなのか知りたいというところも多いとは思います。
 ただVIPRPGは”もしも”の世界です要はそのキャラがもしもこうだったらどうだろうな、もしも友達百人出来たらどうだろうな、そういった様々なもしもを叶えることによってキャラの雰囲気やイメージをゆっくりでも着実に紡いでいくことで作品をキャラを通して表現したいことが出てくることもあります。
 そういったちょっとしたきっかけから始まってるものなので、確定したそのキャラのキャライメージを求めて探すのは、色んな作品を遊んだうえでもなかなか時間の掛かることなので、あくまでふわっとした輪郭でそのキャラをとらえたうえで、その中で自分の見たいキャラの面を思い浮かべていくのもいいでしょう、要するにあなたの想像もまたそのキャラを形作るアイデアのひとつなので、いいかもしれないと思ったキャラ造形をちょっとずつメモしていくと作らないにしても見たいキャラものの傾向が分かってくることはあるかもしれません。
 ではVIPRPGでの大まかなキャラ分類について。

・おおまかなキャラ分類

 VIPRPGのおおまかなキャラ分類は簡単には所属勢力で分かれ、次に種族というものでまとまってるところはあります。
 そして制作ソフトごとのデフォルトキャラであったりモンスターであったりで分類されることもあり、また版権キャラというようにどこか既存の版権作品で見たことのある造形をしたものもいたりはします。

 ではまず所属勢力から、おおまかにはRPGツクール2000のRTPキャラが多く存在しているのがポテチ王国とされます。
 ポテチスキー王を中心としてなぜか魔王にポテチを盗まれるたびに、魔王把握という恒例の勇者アレックスによるポテチ奪還の行程が描かれます。
 ポテチ王国、王国に所属するのはABCDEFGH、勇者アレックス、戦士ブライアン、魔術師キャロル、僧侶デイジー、武闘家エンリュウ、盗賊ファルコン、海賊ゴメス、エルフのヘレンらの2000のRTP主人公キャラのデフォルトでステータスの設定された勇者パーティーや、その勇者パーティーと同じ職種で性別とし対になるキャラクター、リリア、ジャンヌ、サモン、ダッツ、リンファ、ミネアン、アラマキ、アーディス、その他2003の主人公であるザック、アリサ、アルベルト、ミーアなど、RTPの素材に含まれてるものを主体として構成されています。

 ポテチ王国の対となるのが魔王軍、まおうさまを中心とした魔王軍四天王たちや幹部、各種モンスターたちで構成されています。
 中には人のような種族なものもいますし、実際、RTPにおいて主人公側の素材にあるキャラも魔王軍の一員として加わってもいます。
 列挙すると前述した形のように多くなるのでキャラを調べやすいところを後に記載します。 では残りの勢力をおおまかに説明します。

 ナイ軍、アンデッドナイを首領とした偽四天王や闇勇者勢を幹部に据えた魔王軍とは別の組織で、どこか影がありまた万年貧乏のような形態がとられることもある。 2003モンスターなどもここに加わりさながら2003の悪役といったところだが、そこまでザックたちと接点があるわけでもない、割と派生キャラが集まってるのが特徴。
 ブライアンパン軍、あくのブライアン、ブライアンパンマンが率いる個性派揃いの派閥、そこまで人員が多くなくナイ軍に所属してない闇勇者勢がここを主体にしていたりする。比較してアンパン軍の身内だけでも面白い構成になっているのと、割と常駐している魔法具現化などもいて、彼らが主役の作品を遊んだ時に全容を把握しやすいのも魅力。
 玉露軍、玉露リレーという企画から派生した死の支配者ことしぃちゃんを中心とした勢力、何気に玉露軍にはアグネファイア、ブリザルド、ライスパークを初めに様々な属性の将軍が数存在し、割と玉露リレー外で玉露軍の露出が増えてからは結構な数の玉露軍所属のキャラクター及び素材が豊富に存在している。 近代的な軍隊のイメージもあることと、それぞれ属性に分かれた特徴を持っているのもあってRPGでの役付けがマッチしやすそうなのもいいところ。
 緑化委員会、アーディスを筆頭として緑色のキャラや植物族のキャラクターが集まってにぎやかに緑化活動にいそしんでる。 緑化委員会がメインとなる作品が投稿されることもあり、その雰囲気になごむことも多くあった。
 冥界軍、冥府の王であるヘル様こと幼い姿をしたばあ様喋りの特徴を持つ存在を主体として、主に冥界に関連する幽霊やアンデッドなどが入り浸っている。 ヘルを筆頭としたやりとりのゲームも数はあり、ゆるくその関係性を楽しむ人も多い。
 天界、もしもの神々に位置するものをまとめた勢力、おおくのゲームのラスボスであったり、黒幕だったり、いろいろがんばってくれるのと、天使が多く所属してもいて、何かと強い。
 魔術師協会、比較してオリキャラの魔術師でまとまったグループ、時魔術師アゼクラと強い力を持つ魔術師ミナトンのコンビを筆頭として、アシュリーという魔術師の子が活躍してるゲームも記憶に新しく、魔術師協会のライバル的立ち位置で別個に呪術師協会があったり王国軍や魔王軍と比較して新しい勢力。
 深都、勢力自体がエターなった作品がある海の底に位置するというテーマを持った独自性の高い勢力、正体不明のニャル市長をはじめとして、さまざまな深都住民からデフォの装備が擬人化したようなキャラまでいて、どこかワンダーに満ちた設定を持ちやすい勢力。
 勢力に関しては大体このくらいになる。

 あとは種族だが、大まかに人族、エルフ、亜人族、魔族、天界族、闇勢、魔法具現化、死霊、モンスター、と大別することは可能である。
 ただ複数の種族が勢力に含まれてることもあって、明確にこの種族だけに限定した決まり事みたいなものは少ない、要するに作品ごとに設定が異なっているので、そこまで種族に括る必要性はない。
 これを踏まえておけば、ある程度は大まかに輪郭を知ることは出来たはず、ではここまでを元に、いろいろ見ていってみよう。

・素材保管庫を見てみよう

 今まで書きつづったキャラの勢力であったり所属、種族などは主にはVIPRPG素材保管庫にまとまっているので、気になったキャラがいれば、その素材からイメージを膨らませるのも面白い、何にせ素材で気になるキャラがいたら、手動作品保管庫などでキャラ名で検索してみて作品でどういう活躍しているのかを見るのも一興である。
 素材を見ることは翻って制作者の気持ちや考え方であったり、動かし方とかを想像することにもつながるので、よりキャラに対する関心も深まることと思う。
 案外新たな発見もあるかもしれない。

・作者それぞれのはい説

 作品ごと作者ごとにキャラの設定は異なっている、それもそのはずでRPG、ゲームにおいて自然と決まってくるキャラの役回りというものでは、場合によっては主人公側の操作キャラ、ある時は悪役という形で、本来のキャラクター像というもの自体がこれと明確に決められてるわけではない、それはすなわちキャラ自体に遊びがもたせてあるということで、そこに創作の余地があるということでもある。
 そして作者ごとに持ってるそのキャラの設定を簡単に”はい説”という言葉で示すように、割とみんなそれぞれが思ってるキャラ像というものがあるので、動かしているうちに他の作者さんとの一致点が増えたり、あるいはまったく別の表情が見えてきたりと、簡単にはそのキャラの喋り口調や性格付けくらいしか特に被る部分が無いなんてことも多くある。
 そして関係性やカップリングというものに括ってある作者ごとのその時の興味関心で作品がつづられるものと考えれば、長くやってるうちに定着したものもあれば、初出くらいで決まった性格がそのまま引用されてるキャラクターもいる。
 なので遊んでるうちに各キャラのおおまかな雰囲気を楽しむというのも醍醐味であるし、作者ごとのアレンジを受け入れられればまた違った見方が増えて楽しいので、基本的にこれだからダメとかでなく、自分に合うなってものを増やしていく感覚で見ていくのがおススメです。

・基本はRPGのため作品ごと色んな役回りがある

 ゲームを構成する上で、町の住民から悪役、商人から宿屋の店主まで、色んな役回りがあるのでそれぞれを各キャラがやってるということもある。
 つまり仲間としてみてもいいしモブとして見てもいい、王様役でももちろん、魔王把握で魔王役をやっていてもいいという具合で、どんな役回りでも面白いと思ったらやってみて損はない。
 もちろん短い見るゲームとしてキャラクターのやりとりを鑑賞するとか、読むゲームとしてノベルの中で描かれる関係性みたいなものをつづったものも楽しいはず、要するに作品ごとに立ち位置が違っているのは当然で、そういったものをロールプレイング、役割をこなす一種の遊びの部分ではあるのだ。
 そういった具合でVIPRPGのキャラにかくこうして在るものと決めつけなくてもとりあえず大まかに今回はこういう役回りなんだなと、その遊びに入っていくと、違いを楽しむことは出来る。
 要は作品自体が大きな意味でキャラの色んな差分だと考えれば、いつもと違った魅力というものが発揮されて意外性からひかれることもあるという具合で、広く言うなればスターシステムと言われる、同じキャラでも異なる役割に抜擢されたらそれをこなすという役者〈アクター〉としてキャラを見るのもいいかもしれない。

  ※オリキャラ・版権キャラ

 さてここまで記載してきて、オリキャラや版権キャラといったものもあることをちょっと話したが、作者が自前のオリキャラで展開するお話があったりしても良いしVIPRPGはRPGツクールで制作されてるゲームであれば、特別、素材保管庫に保管されてるキャラに限らず広く受け入れる土壌はあるので、既存の素材として出てるキャラクターを扱わずとも大丈夫である。
 ただ版権が絡んでくる既存のキャラクターの場合は、それは版権を持ってるサイドのガイドラインというものはあるので、VIPRPGの範疇で負えるものではないところはある、規約の中でなんでも運用されるのが望ましいし、かといってアングラなところという意味合いからたまに限りなく黒に近いような作品が出てくることもあるが、それは作者の自己判断に委ねられてるのもあって、なるべくたけプレイヤーに誠実であるゲーム制作者であることを心がける必要もあるが、まあそう肩ひじ張らずにまずは自分が受容できる範囲から遊ぶのが一番である。
 プレイヤーとしても苦手なものがあって当然なので、そこは自己判断でプレイを中断するのも良いし、無理に許容せず距離を置くのも時には必要だろう。
 なんにしても作者ごといろいろな表現があるということだけ覚えておこう。

4,VIPRPGはコミュニティがあるの?

 基本的にこれと決まったコミュニティは無いが、有志の方が様々なものを運用しているのもあって広く浅くVIPRPGが今日日まで知れわたり、フリーゲームの枠組みの中でも1ジャンルとして一応はネット上に存在している。
 それをコミュニティと呼ぶかは分からないが、認識としてVIPRPG作品群としまとまって見えるということである。

  ☆コミュニティらしいもの

 無論、コミュニティらしいものを運営することは可能ではあるし、作者ごとに自分のテリトリーで交流を行うことで、知れずと創作の和が出来ていることもある。
 これをコミュニティと呼ぶことも可能かもしれないが、そこまで広域に色んな人を迎え入れれる領域が広がってるというわけでもなく、同好の士で結成されたファンコミュニティというところで、公式があるか無いかで言うと、素材やゲームの制作者という意味ではあっても他の作品まで手が回ってるわけでないので、明確に公式を名乗ることはなく割とフリーなところも多い。
 つまりVIPRPG内に明確な公式という認識はひとつの作品にはあっても、すべてがその作品から派生したものと呼べない以上、ジャンル全体の公式は存在していないので、コミュニティに公式非公式というのも浅く、とりあえずVIPRPGはコミュニティらしいものがネット上に点在している形態と筆者は認識している。

・FAを通じたゆるいつながり

 VIPRPGを知った切っ掛けがファンアートということもあるだろうし、何か作品のファンアートを描いてる人がたまたまどれかの作品内のスチルであったり、素材を制作したりということも十分あったりする。
 またVIPRPG作品を遊んでいるということから作者に感想が届くこともあって、そういったところからゆるくつながりが出来てなんとなく作品の進捗を追いかけたりというのもあるし、特定のカップリングやキャラクターのファンということでファンアートを続ける人もいることもあり、こういったゆるさというのも創作をするうえで楽しい要素のひとつなので、まあ気軽に構えて遊んでいこう。

・SNSにある作者ごとのアカウント

 作品の作者はSNSにアカウントを持っていることもある。
 当然ながら自作品を遊んでもらう上で周知を目的とした広報活動というものもあるのだ。
 それに作者ということでのつながりというものはそれぞれに作品に違いはあるものの、作品を完成させるというところは同じ方向であるので、多少の趣味興味の差はあったとしても作者さんと気軽に感想を言い合ったりしてSNS上での交流をするのも良いところもある。
 ただ距離感というものは誰しもあるので、あまりことあるごとに詮索するより、作品を遊ぶということを純粋に楽しむことがまずは何よりとは思う。

・祭り作品から広がるフリゲーの輪

 祭り作品に参加してる作者の中にはVIPRPGジャンルだけでなく他のフリーゲームを創作してる人も少なくありません、またVIPRPGでは様々なゲームを模して創作していることも多く、要するにフリーゲームから既存の版権タイトルまで様々な共通点のあるゲームが多いので、ゲームの知識が豊富なほど遊ぶ上でのヒントにもなるということはあります。
 もちろん祭りゲー、VIPRPG独自の発展を遂げた見るゲというジャンルなどもあり周りのゲームから吸収するだけでなく、独自の発展を遂げた作品も多くあります。
 VIPRPGのキャラクターをシェアして作るやり方なども既存のゲームの作り方と若干異なった発想ではあるので、逆にVIPRPGの手法を他所のフリーゲームで構築しなおすというのも面白そうですし、今後も様々なフリゲーに伝搬していくことと考えられます。

・フリゲーの1ジャンルといってもいい

 VIPRPGの長年積み重ねられた創作の年輪のようなものは、一般のゲーム制作者が一人で担うにはとても出来ないようなボリュームがあります、それでいて一般のゲーム制作と比べても決して引けを取らない、キャラクタ―を扱いきるために組まれたゲーム制作の労力もあります。
 VIPRPGならではのというと分かりにくいところもありますが、VIPRPGは知らずとシェアードワールドとしての機能を果たし、誰が企画したわけでもないうちにキャラクター創作の発表や世界観においての交流、それこそ単発作品からシリーズ作品など玉石混交の尺のものもある中で、興味を持った人ならばどれか一つは琴線に触れる作品はあるだろうという、ゲームにおけるシェアードワールド創作というものをそれとなく行えて循環出来てる面白さがあります。
 ただこういった面も有志の方が今日まで継続してこなかったら見えなかった要素と思えば、何事も継続は力なりといったもので、今後もフリゲーの1ジャンルとして続いていく中で新たな展望を見せてくれるでしょう。

  ※ゲームに必要な更新パッチから

 VIPRPGの作品は当然ゲームが主体であるので、ゲームの不具合の修正パッチ、追加要素の更新パッチなどをやり取りすることもあります。
 プレイヤーからのフィードバックを活かして作者はゲームの調整を加え、遊びやすい形を模索したり、あるいはデバッグの足りてないところを知ったりなど、作品自体を理想的なものに近づけていきます。
 こういう時に連絡先をSNSなどにもうけていたり、あるいは祭り会場の併設されている感想掲示板などで対応をする中で、ちょっとずつゲーム本体によるコミュニケーションを重ねていったりもするので、更新前の最初期のバージョンを遊んだ経験や、不具合の報告または初歩的な質問であったりをする中でプレイヤーもゲームに適応していくことが活発になることから、継続的な連絡先があるというのも一つの形。
 SNS上で祭りゲーを発表したあとに出てくる感想などのフィードバックを見るのも今後の制作に役立つというのもあって、またゲームの進捗やメイキングをちょい出ししてる様などを見ながら交流していくのも楽しくあります。
 つまり本スレという場、単独では直接出来ない交流なども作者やプレイヤー間で行われゲーム制作やVIPRPGのキャラクター創作の糧になったりするので、ちょっとした連絡フォームのつもりで作ったSNSアカウントが、いつしか交流用アカウントとして機能したりというのもあって、いろんな流れがそこで生まれたりもします。
 実際、SNSを主体としてちょっとずつ交流を模索してる作者の方もいるので、同ジャンルでつながってtktkしていくのもスタイルの一つとしてはありでしょう。


5,自分もVIPRPG作品を投稿してみたい

 さて、作品をプレイして触れていくと、徐々に自分でも作りたい、tktkしたいと思うこともあるでしょうから、ここでは簡単に作品制作と説こうの流れを紹介します。

  ☆ツクール製品を購入してみよう

 RPGツクールは公式が発売しているゲーム制作ソフトです。 現在に至るまでパソコン版やコンシューマ版(各種ゲーム機発売タイトル)など紆余曲折ある中で、パソコン版のツクールがVIPRPGでは主体となっていて、RPGツクール2000で扱える素材が豊富にVIPRPG素材保管庫などに保管されてることもあって、RPGツクール2000をデータダウンロード購入すると大体の流れを試してみることもしやすいです。
 またRPGツクール2000には公式が付属させているヘルプや色んな作者が培ったノウハウなども豊富なので、まずは手にしてみて操作感を覚えるのに向いています。
 次にRPGツクール2003は2000とそこまで素材規格が異なるわけではなく遊べる利点もあることと、有志の方がスチーム版の2003にある種の拡張機能のようなものを付属させるパッチのようなものを公開したこともあって制作における自由度や上級者向けの制作環境が整っています。
 ただ海外表記のツクールがベースでRPGMAKER、RPGメーカー2003という具合で若干、公式のサポートから外れたところにあるため、何かと自分の手で試してつかみ取っていくものが多いのも確かです。
 こういったときに共通のソフトで制作して交流できることが、ある種トライアンドエラーを色んな人の環境で実行していって知識を共有する機会ではありますが、なかなか難しいところはまああります。
 あとは2003以降のRPGツクール製ソフトも多くありますが、2000素材規格から少しバージョンアップしたのもあって、使い勝手に関しては割と分かりやすいですが、案外、VIPRPGの枠組みよりもまた別所で交流してるところが専門性の高い製品ももちろんあります。(RPGツクールMVなど)
 そういった経緯もあってまず手軽にパソコンで作るにあたってはVIPRPGで発表する目的である場合は2000か2003からでもいいかもしれません、もちろん最近リリースされたRPGツクールを扱うことで最新のフィードバックというものを得るのもまた大事ですが、いかんせん創作におけるノウハウの蓄積が新しいものほど足りてないところもあるので、自分で切り開かなければならないことの多さもあり、少し制作難度がたかかったりするので注意しましょう。

・まず作品を作ってみよう

 RPGツクールをパソコンに導入したら早速なにか作ってみましょう、ツクール内にある素材を利用して、簡単なマップでキャラクターを配置しイベントを制作、喋らせるイベントを組んだら、テストプレイしてみて実際に喋っているか、喋らせられるところまで作れたらイベントを追加したり、様々なイベントの発生条件などを決めることでよりお話の展開を大きくできます。
 ただ簡単なゲームとしてはマップに床と壁をもうけることで単純な迷路を作り、スタートに主人公パーティーのイベントをゴールに話しかけるとゲームを終了するイベントを設けるという迷路ゲームを作るのも面白いかもしれません。
 大体の場合がマップイベントに設定された住民との会話であったり、戦闘イベントを発生させることで勝利することを条件にクリアに、敗北でゲームオーバーになど、こういったものの繰り返しの中にゲーム性を見出しているものもあります。
 まず制作とテストプレイを繰り返しながら制作のコツをつかんで、一通り試すことが出来れば基本的なイベントの組み方は分かってくると思います。
 またあらかじめゲームにしてみたい考えや創作メモなどを書きとめておくことで、ゲームに実装したいことやストーリーの要点をおさえることが出来れば、作るうえでの楽しみも見えてくるでしょう。
 いろいろと調べたくなることもあると思いますが、まずはゲームは一日一時間、ツクールに一時間ほど向き合って出来るもの、ヘルプなどから見えてきたことをまとめてゲームを制作してみることをおすすめします。
 いきなり超大作とはいかないですが、ひとまずどんなに短い作品でも完成させることが大事です。

・投稿する場所をえらぼう

 さてどのような短い作品であってもとりあえず投稿することでVIPRPGの一連の流れを体験することが出来ます。 各項目で記したVIPRPGツクール本スレが指定するアップローダーにアップロードして、そのリンクを本スレの記述で定められた方式でレスに貼って書き込めば、投稿自体は完了です。
 もし少しtktkしたものに自信があるなら思い切って開催中のVIPRPG祭りにエントリーして投稿してみるのもいいでしょう、この場合は祭りの規約に従って投稿してみましょう。
 ちなみに本スレに書き込みが出来ない場合は避難所に指定されている場所やあるいは手動保管庫の掲示板などに本スレに転載願いをその言葉ととも記述し、転載したい作品のURLを記載したものとメッセージなどを簡潔に書いておくと有志の方が気づいたときに転載していただけることもあるかもしれません。
 現段階でVIPRPG向けに制作したRPGツクール製のゲーム作品発表をするという形態はこの二つの選択になり、この他のものに関してはまた作業進捗を小出しにするなどになるでしょう、また投稿した後の作品の動画を動画投稿サイトに投稿するということを行うこともしてる方もいるので、動画投稿サイトの規約の範囲で投稿してみてもなにがし発見があるかもしれません。

・作品の短めなシーンをSNSに出すのもよし

 SNSもまた発表の場としては昨今扱われています、VIPRPGのファンアートであったりあるいは作業進捗報告などそれぞれの作者の方が自由に行っています。
 ただ手動作品保管庫はあくまでも本スレで発表された作品を保管するものなので、個別に違うところで発表してるものまでは保管対象からは外れますが、作業進捗やゲームの構想などをSNS上でつぶやいたのちに完成した作品でも本スレに投下されたものであれば保管されるでしょうし、VIPRPG祭りなど比較して長期間を掛けてゲーム制作をするものなどは、作業のモチベーションを保つためにどこまで出来たかをちょいだしするのも自己評価を高める意味があるので、トライしていることはひとつ出来たことに対して小さなゴールラインを設定してあげると習慣化しやすいので、おすすめします。

・慣れたら祭りの規約を読んで投稿してみよう

 ここまでの一連の記載したことで、とりあえずRPGツクールを使ったゲーム制作というものを割とライトに捉えられたと思います。
 ひとまず作品を短めなものをいくつか完成させたり、あるいは短い話をまとめて一作にして話に展開を複数持たせてつなげてみたり、時には色んなキャラクターをクロスオーバーさせたりすると、自分の中で作品制作のモチベーションが上がってくるのが実感できると思います。
 そういう勢いがついたときにVIPRPG祭りに思い切ってエントリーして、自分の思い描くゲームを発表することが出来れば、ゴールを決めたといっても過言ではありません。
 楽しんでやってみましょう。

  ※ツクールそれぞれについて

 さて作品発表されるRPGツクール製作品はそれぞれソフトとしてリリースされた時期が異なり、当然、その性質や作っている層というのも異なってきます。 RPGツクール2000と2003は比較してVIPRPGの最初期を支えたこともあって素材保管庫の規格素材の豊富さから採用されやすいですが、決して他のリリースされたRPGツクール製品が劣ってるというわけではありません。
 XP、VX、VXACE、MV、MZ、ユナイト他最新のものまで、それぞれ特徴や最新の機能が実装されてもあり、またユーザーごとのコミュニティの存在から皆で情報共有しながらゲーム製作を豊かにしていくこともできます。
 ただ最新のものほどグラフィック自体が高解像度でたくさんのカラーを持ったものになったり、音源周りが豊かになったりして一つのプロジェクトあたりの容量が増大しているということもあって、気軽にksgを作って投下という用途の場合だと工夫しても容量削減は至難の業になってくるところと、あとは素材自体を探したり自作する必要も当然ソフトによっては出てくるので、新しいソフトほど規格をチェックして仕様をよく理解する必要があります。
 VIPRPGに関連して投稿するとき、こういったそれぞれの製品の特色を発揮して発表出来ればかなり面白いものになるでしょう、ただ多くは祭りの規約や本スレの決まり事など、常識の範囲で投稿することが望まれるのは確かです、新しいソフトの仕様と製品の規約などもいろいろあるので確認をしておきましょう。

6,VIPRPGでお決まりみたいなものはあるの?

 テンプレというものが気になったり、あるいはネタや繰り返されるパターンのようなものを見ることもあると思います。
 動画として動画投稿サイトに投稿されてるもののなかにも何がしかのネタやパターンで構成されたゲームが散見されたりすることは多いので、とりあえずおおまかにVIPRPGの中にあるお決まりのパターンのようなものをお話ししようと思います。

  ☆作品を遊んでるとよく見るもの

 ●魔王把握・・・・・・王様の前に呼び出されこっち向け
「もしも勇者が最強だったら」から始まった様式美を持つ一連の流れを示したもので、のちにこれを模して勇者アレックスに続いて数多くの挑戦者たちも最強の証ともなる”もしもの力”を受けて魔王把握を行っている。
 ●100人把握・・・・色んなキャラと会話イベント
魔王把握の形式を受け継いで、作者の思い入れのあるキャラクター100人であったり設定された数の分、もしもキャラ、マップ上に配されたVIPRPGキャラに話しかけていく形式のもの、ゴールは決まっているが何人と話しかけられたかなど隠し要素のようにキャラクターが配されていることもある。
 ●しょうゆ・・・・・・しょうゆおいしいです
しょうゆシリーズとよばれる一つの様式美で短い間に何度も繰り返し反復される一種の悪夢のような形式、キャラごとに違った流れで魅せられたり時に抗ったり、一説では魔王軍四天王のムシャがしょうゆを愛飲してるところから始まったのかもしれない。
 ●アレブラ ・・・・・・草原におとこふたり
勇者アレックスと戦士ブライアンがふたりで会話の応酬をしてる形式で何かを説明したり、あるいは作者の代弁のようなものを行ったり、たまに長編への導入としてアレブラの図式が最初に配されていたり、あるいはゲーム本編の箸休めとしてアレブラの会話が挟まったりと、何かと汎用性が高く、とりあえず会話劇を始めてみたいという時にこの形式をとる人も多い、アレブラというキャラに留まらず、さまざまなカップリングで会話を興じている。
 ●オレクション・・・・・・セルフコレクション
もしもコレクションのようにマップにキャラのマップイベントを並べて配して短編や掌編、シリーズ作品の分割として、など、自作品をコレクション形式で遊んでもらう分かりやすい図式、本編の後日談を本編終了後の作者部屋などに収録して遊んでもらったりなど多様な扱われ方をしている。
 人によってはもしもコレクションのように複数作者の作品をひとつのまとまりでコレクションしたりすることもある。 しょうゆコレクション、まほうコレクション、のような形式もいくらか過去に保管庫に存在していた記憶がある。
 ●デフォ戦ゲー・・・・・・戦闘イベントが主体
戦闘イベントといえばRPGの花形であるが、デフォ戦ゲーは要するにRPGツクールに自作戦闘ではなく、従来から入ってる戦闘システムを使って遊ぶものとなる。 たとえば新キャラの特徴などをつかむときに、その技能や特性を示すためにステータスをおおまかに決めて実戦をさせてみたり、あるいはボスラッシュのような形式で敵キャラを次々撃破してクリアまで突き進んだりいろいろあるが、とりあえずデフォルト戦闘の枠での工夫で様々な要素を実装したりと手が込んでるものもあったり、おおまかにデフォ戦を主体としてるものをこう呼ぶことが多いようだ。
 ●自作戦闘・・・・・・自作の戦闘システム
RPGツクール2000や2003では戦闘で出来るイベントややれる技能などにやはり限界や制限があり、様々な要素を付属させるのが難しいところがある。 そういった制約を自力で制作した戦闘システムで乗り切って、いちから構築されたものを自作戦闘と呼ぶことがある。
制作難易度としてデフォ戦よりも格段と難しいところもあるのと、うまく戦闘システムにゲームのイメージを落とし込めるかなどジャンルとして模索が続いている。
 ●キャラプッシュ・・・・・・キャラ推し
特定のキャラを推して紹介するもので、別にどのようなゲームかというのは限ったことではないが言葉として存在している程度。

 いろいろあるが、ネタという区分で言うともう少し吟味がいるかもしれない。 次に行ってみよう。

・流れの中でなんとなく使われてきたもの

魔王把握の流れの中にも複数の要素がある。
雑魚部屋、やたらと雑魚が密集していてこれを吹っ飛ばす爽快感を楽しむもの。
 四天王ルーム、魔王軍四天王のやりとりを見たりして一種そこが会話劇の舞台として扱われ、魔王軍視点からみた魔王把握などの舞台にもなる。魔王城のプレイルームともなり、四天王が卓を囲んでるのが印象的。
 魔王城の構成、門番にメカゴーレムがいて、雑魚部屋には大量のぶつかってくるモンスターのほかに中ボスのように通路をふさいでいるキャラがあり、大体、次のエリアにつながるところに恍惚なる闇が配されて、ニンニン部屋、四天王ルーム、魔王の間という順番になっている。ただこれらの魔王上の構成は要するに魔王把握用に整えられたルートで、別所に居住区があるというマップ構成にした作品も少なくない。
 橋の前にはブライアン、勇者アレックスに仲間にしてくれよと懇願する様が毎度のようにお決まりのパターンとして挿入されている。
 ゴメス 万能オチ担当とされている
 めでてぇwww 全体無属性魔法Ⅲ ニュークリアⅢの戦闘アニメ

・オチがつかない時にめでてぇwww

 多くの作品がオチ自体がよくわからない、収拾がつかないとなると、とりあえずゴメスを呼び出し、ニュークリアⅢを発動し、めでてぇwwwとすれば万事クリアとなる様式美が一種あり、これをパロディにしたり、あるいは変化形をいくつも出したりすることはあった、一時期はオチ担当をめぐっての短編なども数あったが、今日まで比較して様式美として続いている。
 これを最後にやっておけば一応のVIPRPG作品っぽさは保たれる。

・カップリングのようなもの

 アレブラ、のような分かりやすい構図で話を展開するとキャラの関係性が見えたりすることもあるように、それぞれのキャラの組み合わせで遊ぶ形式を使って作品として出されることも多くある。 こういったカップリングは勢力ごと所属ごとに定番のようなものはいくつかあり、ぎゃくに犬猿の仲もある種のカップリングともされ、知らない間に恋愛関係が作品によっては展開していたりする。 またキャラ自体が唐突に女体化したりする関係上、子持ちになったりなどイベントもいろいろあった。
 特段、何から興味を持つのも自由なので、カップリングに括りは特にないが、作者によっては特定のカップリングに熱心であったり、あるいは逆にこのカップリングはないという人もいるが、気にせず自由にやってみるのも悪くない。

・基本の世界観に困ったらRPGで考えよう

VIPRPGは剣と魔法のファンタジー世界を勇者や魔王が因縁の対決で、そこらにモンスターがいたりというRPGの基本的な流れもまた醍醐味の一つなので、キャラの関係性いかんやに困ったらRPGの世界観での役割に注目してみるのも手かもしれない、まあこの子は中ボスで、これは大ボスで、ここは幹部、四天王みたいな形で配して、RPGの要点をおさえたシナリオで展開させればそこそこ全員が活躍したなと分かるところはあるだろう、そこまで深く考えなくても自然とそういうものとみんなで作品を共有するうちに輪を広げていけばそこそこ楽しいとは思う。

  ※はい説は作者ごと作品ごとにあるものです

 時々、作中ではい説というものが披露されることがある。 作者にとって特に思い入れの強いことであったり、この設定があるからこういう配役をしているというこだわりの部分であったり、いろいろな理由からはい説が唐突に出るものもあるが、基本はシナリオのなかでキャラクターが会話などで回収していければ十分に作中世界観は伝わるなと思うところはあるのと、はい説自体を銘記しなくともこの作者での設定ではこうという、違いは生まれるものなので、作者ごとシリーズごと作品ごと、大筋でキャラクター設定が変わっていても、そういうこともあるかと流して遊んでるうちに、キャラクターの新しい一面であったり差分としてとらえることもできる。
 特に思い入れのあるものは時に人の心をとらえて、その世界観で他の人にスピンオフのようなものが作られることもあるので、まったく何も設定しなくてもあるいは設定していてもこればかりは人のその時に興味による。
 重要なのはなんでもはい説という言葉で切ってしまうと、作品の中身が入ってこない可能性があるので、少し冷静になって受け取る余裕も持っておくと楽しめると筆者は考えてる。

7,VIPRPGで使われてる素材って……

 RPGツクールごとに使われてる素材規格が存在し、その規格に基づいてそれぞれの素材が作られてる。 どんな素材でも色数を既定のビット数に落として、あとは透過色の設定などが出来ていれば、サイズさえ間違って無ければ素材として扱うことは一応出来る。 今回はそんな素材に関しての話。

  ☆基本はRTPをもとに作られてる

 RTP素材の勇者たちなど多様な初期に入ってるメンツの顔グラフィックなど、既存のキャラに対して素材を作る時もその基準はRTP素材をベースに製作されている。
 様々な派生キャラたちも勇者パーティーの特徴を捉えてRTP素材の色違いであったり表情であったりが描かれていたり、あるいは一から素材として作られてベースとしてRTPの規格を使ってはいるが、それぞれの特徴は書き下ろしたイラストなどをベースにした創作キャラクターも多い。
 魔法具現化なども初期はRTPの少年少女の歩行グラなどをベースにしてそこに加筆していく形であったが、キャラのイメージに合わせて歩行グラフィック自体のドットを打ち直し特徴づけがなされた結果、各キャラ多様なドット絵が素材保管庫におさめられてもいる。

・規格にあったものが扱われやすい

 RPGツクールの性質上、規格にあったグラフィックならそのままインポートすればゲーム中に登場させることが出来るというのもあって、みなまずは規格にあった素材のあるキャラクターを扱って、それから新キャラなどを創作する余地を考えていたりするようだ。
 RPGツクール2000や2003のベースの画面サイズは320対240ドットなので現状の高解像度ディスプレイからするとかなり画像サイズが小さい、それでもドット単位でキャラ付けをし描画されたドット絵ならば、引き伸ばして表示しても十分に見ごたえのある絵になる。
 逆に高解像度で描かれた大きな画像をこの画面サイズに落とし込もうとすると、絵の細かいところがつぶれてしまうなどがあるため、やはりある程度は画面の規格にあった素材制作を考えないといけないところはあるだろう。
 また規格にあった素材はそのグラフィックの容量自体が割とおさまりがいいのもあるので、沢山のキャラクターを登場させる時にも素材規格にあったもののもつ意味合いは大きい。

・キャラに興味があれば素材保管庫を活用しよう

 VIPRPG素材保管庫にはVIPRPGの枠組みで活用する分には利用がオッケーなキャラクターたちの素材が数多く保管されている。 これはゲームに使うのももちろんだが、ここにある素材を見てファンアートなどを描くのも一興であるし、遊んだゲームに使われてる素材を探してみて、そのキャラクターを控えておいてコレクションのような形で保管しておくと、いざ何か使いたいと思った時に便利でもある。
 また基本、ゲーム制作において素材はないよりはあったほうが説得力がつくということもある。
 キャラクターのゲーム上で使えそうなグラなどを描いたなら、それ一枚を使ってゲーム中で表現するという手もある。
 実際、VIPRPGのお絵描き掲示板の絵からインスピレーションを受けて、その一枚絵からお話しを創作して投稿という流れもあったり、あるいは一枚絵を見て歩行グラフィックや各種素材規格に落とし込んで制作するという循環も一定存在していたので、絵が描けるということは創作の幅を双方向に高め合う潤滑油の役割を果たすことも多い。
 何にしても素材保管庫で受けたインスピレーションというものもあり得るので、気軽に気に入ったキャラクターを探しに行ってみるのもいいかもしれない。

・自作されてるものも多い

 VIPRPGのゲームは全てが素材保管庫の素材だけを使って出来てるわけではなく、システムグラフィックからユーザーインターフェースまで自作してる製作者のかたも多くいる。
 そういった自作することは素材の活用をあらかじめ設定して出来てるという具合でもあるし、その作者さんの制作意図に合わせて使ってる面もあることから、素材保管庫に逐一保管などはしないものの大変勉強になることはある。
 なので作品の中をのぞかせてもらう機会があったならば、どういったところで自作素材や一枚絵を書き下ろしていたりするのか学んでみるのも楽しいかもしれない、何より、あのシーンのあのカットがとても気に入ったという理由がある場合はゲームを遊んでる時にスクリーンショットなどでシーンを切り取って集めるのも遊びとして楽しいところはあるだろう。
 当然、VIPRPGで素材として投稿されたわけでないものはその作品の中で完結してるところもあるので、あまり手を伸ばすものではないけれど、ただファンアートなどを描くにあたって印象に残ったところから触るのはよいことと思うので、色々と作品用に自作された素材というのも勉強してみて損はない。

・権利関係がややこしいので注意しよう

 VIPRPGの素材保管庫に入ってるものは基本的にVIPRPGの枠組みの中で扱われることが中心であるものの、時に素材としてグレーに近いものも入ってることがあるので、そういった権利関係がややこしいものもあることを注意が必要になる。 また外部のフリーゲーム投稿サイトなどで扱っていいかという判断も若干難しいところがあるので、基本として自筆のファンアートなどなら比較して他の投稿サイトで掲載していても問題は少ないところもある。
 何にしてもキャラクターが出来ていく変遷でこれと決まった作者がいるというケースのほうが稀なところもあるので(複数の素材制作者がいることもある)、そこまで気にすることでも無いが、ただ一定の敬意は持ってキャラクター素材に触れて欲しいということである。

  ※無ければ自作、物故抜きの文化があった

 素材が無ければ作るというのが割と一般の流れであるものの、手軽さから素材を一から作るのではなく、他作者のゲームから持ってきて扱う物故抜きと呼ばれるやり口もあった。
 ただこれはそのゲーム制作者の意図からは外れた使い方であるし、なんでもかんでも物故抜きという具合になるとものによっては物故抜きNGな作品もあるのと、版権のものまで物故抜きを行ってるともなると権利関係において黒になるのは確かで、またいくらアングラだからとはいってもネットという公共のインフラを利用してるところから、あまり物故抜きに頼ることは良くない、出来れば自作か、あるいは作品制作した人に利用許諾を取っておくことが望ましい。(もちろんその場のノリと勢いというものでやってしまうこともあるかもしれないが一応一般的な節度というものは持っておこう)

8,VIPRPGに興味が出ました!

 長い話になったが興味が湧いてきたのであれば幸い、ただ目が滑る長文を披露してしまったのもあるので、今後もう少し、内容を改稿した版や自分でもうちょっと人に見せたらどうなるのかなどを計算しておく必要があると考えているので、とりあえず軽く参考までにしておいてもらえれば幸いである。

  ☆気軽にtktk

 色々と口酸っぱく言葉を並べ立てたところもあるが、基本はRPGツクール製品を使って作品を作ること自体は誰が止めるものでも無いので、気軽にtktkしておいて大丈夫であるし、何より作品を投稿する場所というのはその時その時、自分の判断で選ぶのが幸いとも思う、VIPRPGに括るのはまあVIPRPGの枠組みで作られたキャラや素材ということであれば仕方がないかなというのはあるが、ファンアート的な立ち位置で制作されるものであればこういった枠組みの外にあっても自然と安定するところはあると思うので気軽にtktkしていこう。

・感想を待ってる作者も多い

 ゲームを遊ぶと色々と考えるところもあるとは思うものの、とりあえず作者もプレイヤーのフィードバック、感想というものが少しはあったらいいなと思ってるのに変わりはないので、気軽に面白かったことや楽しかったことなど、中にはネタバレになるなというラインもあるだろうが、最近ではネタバレをふせて投稿するサービスなども色々あるので、気軽に感想を書いてもいいだろう。
 時に長文に及ぶ感想になることもあるかもしれないが、ゲーム自体がプレイ時間がけっこう長いものではあるので、当然プレイ中に色んな感想が湧いてくるもので、またプレイにおける攻略法メモみたいなものも自分で作ったりしたりすることもあるだろう、そういうのをそれぞれ込みにして一つのファンムーブというものではあるので、感想として出力が可能な部分は気軽に書いてみて盛り上がっていくのは良いことだ。

・ちょっとずつ世界を広げていこう

 最初から十数時間にわたる超大作を作るのも遊ぶのもちょっと躊躇するところはあるかもしれない、はじめは短いところから見ていって、ちょっとずつ世界観に関して自分のイメージが出来てきたら、これを書き留めたり出力してみて、じわじわと世界観を補間する形で自分のイメージするものを足していく形にすると、ちょうどシェアードワールドのような形での創作に近いところも出来てくる。
 何が絶対的な不変な立ち位置とは言えないのが創作の流れであって、その人の好きというものから始まった世界もあれば、RPGとして完成された世界というのもある。
 すこしずつ発表されるものを遊んだり、自分でも発表してみたりというのを続けて自分から見える世界を広げていってみよう。

・関連作品全部網羅するのは大変

 すでにVIPRPG自体が20年近い積み重ねがあるといっても過言ではなく、また不特定多数の有志によって投稿された全作品を保管庫から総ざらいすること自体がある種難しいというのもあって、関連作品を網羅する目的で遊ぶというのは難しいところはある。
 イメージとしては自分の中の遊んだ履歴として、記録していくことが良いところはあるかもしれない、色んな作品を遊んだ履歴をブログやSNSなどで記録しておくことで、自分はこの作品をこの時に遊んでいたなと、ゲームの自分史を積み重ねていくことで広がっていくものもあるので、遊んだことや楽しかったことなどをちょっとずつ積み立てて記録していくことも立派なことなので、試しに日記や絵日記のようなものを書くことから始めてみると、自分の作品に対する趣向が分かってくるかもしれない。

・はじまりの好奇心を大事にしよう

 いつの時もワクワクドキドキという冒険をゲームというものは提供してくれたり、あるいは喜怒哀楽、情緒に働く作品も目一杯あるともなる。
 ただはじまりの好奇心というものを大切にするとどんなときも遊ぶのが捗るはずなので今後もVIPRPGを遊ぶにつけ、色々とまだまだやれることがあるなというところからスタートして自由に遊んでいくのが幸いである。
 筆者もまだまだ遊ぶにして遊べてないもののほうが多いという具合であるから、気楽に楽しいものや面白いものを共有していくことで徐々に慣れ親しむことが出来るので、やりたいことをやってみるのは大事。

  ※VIPRPGとかもしもとか意識しなくてもおk

 基本はそこまで既存の枠組みとか気にしなくても、最初に始めた人も気楽に作品を投稿していたと思うのでキャラ違いや、キャラの解釈違いが生じたとして、それは作品間で設定が違ってるというものとし、VIPRPGだからもしもだからという意識だけでなく、幅を広く好奇心のおもむくほうへ作ってみるのも良さげです。
 最後に注意点ですが、アングラだーと思うとなんでもぶちこんでしまいがちですが、作品には作者がいるので、過度に他の作品から要素を抜き出すと、それはそれで問題になるので、オマージュやインスパイアももちろんですがVIPRPGの枠組みの外にあるフリーゲームや版権ゲームなどから無闇に要素を持ち出すと揉めることもあるので注意しましょう。
 もちろんVIPRPGというジャンルの中でもあまり大暴れし過ぎると翻って負担というものが跳ね返ってくることがあるので、まあ継続的にお付き合いできるといいですね。

 では長文になりましたが、ひとまずこれでガイドはしめとします。
またなにか不足してるなとか、文章として長いわりに抜けてるものも多いなと思ったらコメントなど頂けると幸いですし、何せ推敲や文意の判断など全部が全部足りてないところもあるので、これから直しを入れる箇所など、他にももう少し一般にわかりやすい表現などを模索していこうとも思うので、とりあえず第一版はこの形で終えますが、今後もう少しまとめようとも考えているのでよろしくお願いしいます。

執筆者:タアアタ



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