詩みたいな言葉を書き連ねます。写真も撮ります。 猫と音楽が好きです。死んだように生きて…

詩みたいな言葉を書き連ねます。写真も撮ります。 猫と音楽が好きです。死んだように生きてます。1日1回更新出来たらなーっと、あくまでも願望です、ゆるくやります。

最近の記事

終活の詩

「ゆったりとした服を着る人は 自分に自信のない人で、 ぴちっとした服を着る人は 自分に自信がある人だ」 って言っていた友達が、 最近、スーツを着るようになった。 アッシュにしていた髪の毛は黒に染められている。 前よりも少しだけ濃い陰が、顔に落ちていた。

    • お風呂の詩

      恋なんて風呂みたいなものだ 入るまでは億劫だけど 一旦入ってしまうと気持ち良いし 熱しすぎず、冷めすぎずが丁度良いし たまには開放的な温泉に行きたくなるし 裸で入るものだし ちゃんと出ないとのぼせるし 満タンにしとくと溢れるし

      • 体重計の詩

        見返りを求めると、 その瞬間に優しさは偽善になるという。 無償の愛なんてものはきっと、 綺麗なお花畑にしか咲いてなくて、 蝶にしか手に入れることができない。 10歳にも満たない頃、 ひらひらと舞う蝶を一羽 網で捕まえたことがある。 籠に入れた、美しいその蝶は、 必死に、必死に、飛ぼうとしていた。 僕はその蝶が可哀想に思えて、 お花畑に帰してあげた。 お花畑に放たれた、美しい、その蝶は、 もう、飛ぶことはなかった。 愛はとても重たいらしい。 どこにも行けなくなったはずのそ

        • 真実の詩

          棘のない花は嘘だし、 毒のない言葉も嘘だし、 闇のない人間も嘘、 全部嘘。

        終活の詩

          朝5時の詩

          人間は勝手に期待して、 勝手に失望する生き物で、 だから花は美しいものとされるし、 月にはウサギが住んでいるし、 僕はただの人間だった。 あなたは僕を優しい人だと言った。 僕はあなたを面白い人だと言った。 あなたは僕を嫌いだと言った。 僕はあなたを好きだと言った。 僕はやはり花にも月のウサギにもなれず、 今日も朝の5時まで起きていて、 よく眠るあなたを羨ましいと言った。 あなたは、時間がいっぱいあって良いね、と笑った。 僕はそんなあなたが好きだった。 あなたは、もう

          朝5時の詩

          鎮魂歌の詩

          音楽を貪り聴く時間、 服に囲まれる時間、 本を読み耽る時間、 一瞬を切り撮る時間、 言葉を紡ぎだす時間、 酒に溺れる時間、 猫と戯れる時間、 その全てが僕を作っていて、 その全てを僕が作っていて、 なんて、そんな事はできてなくて、 作りたいな、 その他大勢の中のその他大勢で居たくない誰かを、 傷つけてしまうような、 生かしてしまうような、 殺してしまうような、 救い出してしまうような、 そんなものが此の世に遺せたらいいな、 それで救われるのはきっと僕だけど、 きっと人間なんて

          鎮魂歌の詩

          モミジの詩

          きっともう遥か昔に俺は死んでいて、 惰性でこの世に留まっているだけの存在だから、 僕は人を愛することをやめた。 その瞬間から私は、優しくなれた。 トイレットペーパーのような優しさを、 手に入れた僕は、 やっと俺を弔うことができる。 ようやく僕は死ぬ、 次はあなたになりたい、 でも私にはあなたを愛する心が残っていなくて、 水を一杯注いで、そしてそのまま捨てた。 これで、また、俺は、優しくなれる気がした。 朝日が眩しい、カラスの声が聴こえる。 あなたの匂いがした気がするこの街に、

          モミジの詩

          魔法の詩

          冬の海が好きなのは ラブホテルの対極にあるからだ。 に続く言葉がまるで出てこない。 冬の海からは何も生まれないのだろう。 もうすぐ春が来る。 「出会いと別れが入り混じったイメージの カフェオレのような淡い季節」 とはよく言ったものだ。 僕はコーヒーをブラックで飲みたい。

          魔法の詩

          公園の詩

          バイトをしてなかった僕はお金がなくて、 いつもデートは君の家から近い高台の公園だったね 反対側から来たこの公園は 思っていたよりも広かった 腐る程来てたはずなのに 眼下に広がる景色が綺麗なことも 今更になって気づいたよ 全部知っていたつもりで本当は何も知らなかったみたい 足音に落ちる木の実の潰れるパチパチと音がした 君が1人ではしゃいでたブランコが見える 隣のベンチに座って眺めてた時間は特に幸せだった そういえばこの公園で花束をあげた気がする とっくの昔に枯れて捨てられてい

          公園の詩

          「問題が発生しました」

          先程1000字ほど書いていたものが 「問題が発生しました」 という文字と共に消滅した。 二日酔いの勢いに任せて 好きな人たちについて書いていたのに 一瞬のうちに消えてしまったのである。 「好きな人がいなくなってしまう前に ちゃんと好きだということを伝えよう!」 とは、もちろんならない。 そこまで安い心は持っていないよ。 そう言えば、 昨日は素敵なお店を2件も紹介して頂いた。 自分の好きなお店にも行けて、 幸せだったからとてもお酒が進んだのを覚えている。 最近、居場所が増えて

          「問題が発生しました」

          見ないで下さい

          今回は詩じゃないんだけど、ちょっと最近思ってたりすることを書いてみようかなと思いまして。 今大学3年生なんです。春から4年生。 そう、就活です。 まだ一切何もしていません。 リクナビやマイナビなんて登録すらしてないし、インターンシップにも説明会にも参加してない。 自分が何をしたいかが分からないんです。 なのに、もう1年したら半強制的に社会に放り込まれる。 周りのみんなはすごいです。 「こういう事をしたいからこの企業を受ける」「いいね。そこの企業は〇〇について特化してるから

          見ないで下さい

          こたつの詩

          いくら普通でないことを願ったって、 願ってる時点でもう凡人でしかないから、 おでんは美味しいし、ネコを愛でる。 季節は時に人を孤独にするけれど、 殺されるのは肉体じゃなくて記憶だった。 今日もイヤホンをしてやり過ごす。 耳は赤く染まる。

          こたつの詩

          大人の詩

          一通の手紙から始まる物語なんかに憧れて、 LINEから始まる恋に殺される。 色んなことに上手くなったつもりでいたけれど、 紙とペンは既にその辺に捨ててしまっていて、 どこかで燃えるそれらのせいで、 心なんて冷たくなった。 僕はどうやら大人になってしまったらしい。

          大人の詩

          戦争を知らない大人たちの詩

          寂しさを抱え込んだまま眠る。 逃げられる。眠れれば。 眠れない。寂しいから。 幸せそうなカップルに憧れる。 幸せさをアピールするカップルは死ねば良い。 アクセサリーじゃないんだから 見せびらかす必要はないぜ。 SNSってなんだ。 ソーシャルネットワーキングサービスってなんだ。 社会不適合者はどうしたらいい。 マイノリティには生きづらい世の中。 サイレントマジョリティとはよく言ったもんだ。 人の粗探しを公にする一部の暇人が、それが仕事として成り立つことが、嫌いだ。 みんな

          戦争を知らない大人たちの詩

          だれかの詩

          紙の上に並んでいたり、 メロディに乗っかっていたり、 誰かの口から飛び出たりするもののせいで、 生かされながら殺されている、 国語はずっと得意だった。 だから、花は美しいし、 僕は大人になったふりをするし、 誰かはきっとだれかを殺す。 誰かの目を気にするのはもうやめた。

          だれかの詩

          夏祭りの詩

          規則正しい太鼓の音が夏を押し付けてくる 情緒が安定してないのは生活リズムが乱れてるせいだ 肉体と精神が打ち砕かれ引き裂かれ まあ元からひっついてすらないのかもしれないけど 別れた先でまたそれぞれ分裂する、繰り返す 小さく細く弱くなった僕に生き残るすべも意思もない 全部太鼓が悪い 夏は嫌いだ

          夏祭りの詩