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退職日記④ 体は正直

さてさて、フリーランスのライター兼カメラマンを目指したものの、何をどうしたらなれるのだろうかさっぱり分からない。僕に限らず多くの人が夢の叶え方に悩んだりしているのではないだろうか。夢はぼんやりしてるから叶わないんだなぁ。僕も全くそうだった。

先日事業相談に乗っていただいた方がおっしゃってました。「人はそうなることが見えてると頑張れる」と。つまり大きな目標は一足飛びには叶えられないということ。地道な努力、積み重ねあるのみ。今月、今週、今日、今という細切りの計画を実直に行動に移すことしかない。

四年ほど前は、これがなかなかできず(まぁ、やったことないし、道無き道を切り開くのはこれで良いのかという不安が常にある)、まさに真っ暗闇のような状態だった。

現実社会と頭の中の理想郷。このギャップに苦しみ、時には鬱になる人だっている。幸い僕はポジティブな人間だから大丈夫。



では、なかったのだ。

体の異変

二年ほど前までがピークだったけど、実は身体にいろいろ異変が起きていた。話してる人もいるが、公にすることは初めてだ。

①「ハゲとるやないか!」
もともと髪の毛を触る癖があるが、ある日、その一部がハゲていた。指の先くらいの大きさだったが、すぐにわかった。まったくそこだけ髪がないのだ。いわゆる円形脱毛という、10円ハゲだった。これが最大四ヶ所くらい同時にできたし、ヒゲにもできたときは驚いた。

②ピンク色の尿
これにはかなり焦った。会社のトイレであやうく叫びたくなった。人生の中で血尿を経験することになるとは。まじでビビる。これは絶対に重い病気に違いないと、県立中央病院に駆け込んだ。結果は膀胱炎。薬を処方され、1週間ほどで良くなったが、確実にストレスが原因だったと思う。

③あれ、顔の半分動かんぞ。。。
ある朝、味噌汁がなぜかうまく飲めない。変だなぁと思いながら歯磨きをして出社準備をしていたとき。口をゆすごうと思ったら、なんと口が全部閉じれない。そのときに気づいた。「あれ、顔の半分が動かんぞ。。。」。顔面神経麻痺だった。これも驚いた。自分がまさかそんなことになるなんて思いもよらなかった。これは一ヶ月以上病院に通い、首に注射を打ったり、リハビリが少し大変だった。

このほか、全身に発疹が出たりもした。勝手にタフだと思い込んでいた。鬱にはならなかったが、確実に身体にはきていた。

原因はもちろんストレスだろう。これは仕事の内容も関係してくる場合もあるし、その間変わり続けた僕の価値観も関係してくる。要はそのギャップが大きくなっていったからだと思う。

身体は正直だ。心も正直だ。でも、価値観や常識にとらわれた頭がなかなかそれを自由にさせてはくれない。この変わろうとしない考えを自分にまとわせる鎧のような頭を、どう切り替えていくかが大変なのだ。その過程で、考えるのをやめたり、理由をつけて勝手にあきらめたりする。やってもないのに、だ。

僕も苦しかった。いや、人生を自分で歩むと決めた今の方がある意味苦しいが、それはワクワクを伴う苦しさだ。

身体に異変が起こり、僕は感じていた。「このままこういう状態で生きていくのは無理だな」。答えは出ていたのかもしれない。最終的には、心に芽生えたものを見て見ないふりをするのか、それとも、その小さな芽を懸命に育てていくのか。やるか、やらないか。

人生は、常に選択なのだ。


(続)内容に合う写真がない問題(笑)


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