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【インドネシア】心の豊かさを教えてくれたインドネシア人の習慣

日本にも朝のお弁当作りなど、何気に浸透している習慣があるように、インドネシアにも独自の習慣があるようだ。

今回は2つと多くはないが、私が気が付いたインドネシア人の習慣と、真似したいと感じたものを紹介していく。

※なお今回も「インドネシア人」と記載してある部分は、あくまで私が関わったインドネシア人の習慣であるということをご承知の上、お読みください。

それではどうぞ!


『アイロンがけ』が得意な人々

インドネシアにはイスラム教徒が多くいる。
というのも世界で最もイスラム教信者が多いといわれるくらい。

イスラム教徒の女性は、宗教上の理由でヒジャブと呼ばれるスカーフを使い、肌の露出を抑える。
(ヒジャブに関する詳しい話は、ぜひ本やネットで調べてみてほしい)

このヒジャブにアイロンがけをする習慣があり、その他の服にもアイロンをかけることに慣れているようだ。

服の整いは心の整い

今回の旅で現地の結婚式に参加する予定があり、ブラウスをアイロンがけすることになった。

しかし、大変恥ずかしいことに、アイロン経験ほぼゼロの私。 
見守られながらアイロンがけをするも、一向にしわが伸びない(笑)

見かねた友人に最終的に交代してもらったのだが、さすが慣れているだけあり手つきがプロなみ
見事に私のブラウスはきれいな、しわ一つない服へと生まれ変わったのだ。

結婚式の衣装

それまでのイメージでは、アイロンがけ=しわが目立つ正装を着るときにするものだと思っていた。

しかし、普段着でも日ごろ身にまとうものを大切にすることで、結果として自分の自信に繋がるのではないかと感じた。
人には気が付かれない部分かもしれないが、このひと手間をやるかやらないかで背筋の伸びが変わるのだと思う。

朝のお掃除

朝ごはんを食べ終えると、お掃除タイムに入る。
誰か掃除担当がいるわけでもなく、家族みんなで。

私がお邪魔した2つの家庭では、キッチン周りにほうき・ちりとりが置いてあり、掃き掃除をする人、ものを元の場所に片づける人など役割分担をしていた。

よく海外の人が驚く日本の習慣で、学校での掃除の時間があげられる。

確かに学校では毎日していたけれど、家で毎日掃除する習慣があると答える人はなかなか稀ではないだろうか。

その点、インドネシアでは学校での清掃はないかもしれないが、家族みんなが阿吽の呼吸でササっと掃除をしてしまうさまがなんとも気持ちよく、一日をすっきり始められるような気がしたのだ。

先日、料理研究家の瀬尾幸子さんもこんなことを言っていた。

70点を保った方が、100点ではないけど気持ちよく暮らせる

NHK『人と暮らしと、台所』より

気になったらやるではなく毎日とりあえず小さな掃除をすることを心がけたら、結果的に自分にとっても無理なく家をきれいに保つことができるのではないだろうか。

【番外編】インドネシア人の朝は早い

世界で最もイスラム教徒が多いといわれるインドネシア。

そんなイスラム教徒の多くは一日に5回お祈りをすることになっているのだが、1回目のお祈りは夜明け前から始まる。

(人によって5回しっかりする人もいれば、それ以下の人もいる)

市内で一斉にお祈りの時間を告げるアナウンスが流れ、各自お祈りを始める。(私がいたときは朝の5時前には音声が流れていた)

家でお祈りする人もいるが、私の知り合いは近くに礼拝所(モスク)があったため、そこまで行きお祈りをしていた。

黄金に輝くモスク

ちなみに、アナウンスが流れると同時にやらなければいけないわけではなく、次の放送までにお祈りは済ませておけばいいそうだ。

お祈りのために朝早く起きるから学校の始まりも早く、7時ごろにはスタート。帰りも必然と早くなる。

私の中学生時代、7時40分に登校していて十分早いと思っていたのだが、それをインドネシアの友人に言ったら、「日本人ずるいよ~」と言っていた(笑)

場所によって、アナウンスがすさまじい音量で聞こえるので起きざるを得ないのだが、4時台に起きることがそうそうないので、これが結構つらい(笑)
自分でセットしたアラームとは違い、止めることができないので夜勤の人は辛くないのかな~と思う。

まとめ

今回は少しインドネシアに限った話ではなかったかもしれない。

朝のお掃除は、日本人にも習慣化している方がたくさんいらっしゃると思う。
インドネシアでも朝掃除をする人がマイノリティかマジョリティかはっきりとはしていないので、リストに入れるか悩んだ。
だが、私にとっては新鮮で学びのある光景だったため、今回書くことにした。

小さなこと。でも与えられるものは大きい。

掃除にしろ、アイロンがけにしろ、生活を丁寧にするって結局は自分の心の豊かさ・相手への感謝につながると思う。

家や服、当たり前のようでその裏には必ず多くの人が関わって生まれている。
毎日、一つ一つのものに感謝をするのは難しいかもしれないが、ケアをして大切に扱うことで自然とその奥にいる人も大切にできていると、ふと彼らの生活をみて感じた。

意外なところからこういう気付きがあるのでやっぱり旅は楽しい!( ´∀` )

今回も最後までご覧いただきありがとうございました!

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