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染色作家にありがちな怪我

先日、久々に引っ掻いたのでご紹介。

フォリア工房は、染色の中でも”友禅染”と”ロウけつ染”を併用した作品作りが多いです。その殆どの作業工程を自分達の工房でします。

それで、伸子と書いてシンシと読む、竹製の細い棒の両端に小針が付いてる道具があるのです。カバー写真がそれです。

染の色々な作業をする時に、張り手という道具で生地を縦(経)に張ります。

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そして、伸子を使って横(緯)に生地を伸ばす...そして、生地をシワのない状態にしてから、作業をします。

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その伸子の小針が危険です。

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引っ掻きます。痛いです。本当に気をつけないと、目に刺さったりしたら大事件です。それでも、たまにやらかします。しかもフォリアでは、引き染めだけでなく、色挿しロウ置きなど...生地を張った状態で作業する場面が多いので、工房内は危険がいっぱいです。

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引き染めの時は大体、腰〜ヘソあたりの高さなのですが、色挿しやロウ置きになると座っている状態で作業するので、立った状態だと脹脛の高さくらいになります。でも、作業していない時は、シミがついたりロウを壊さないようにするために上に上げています。だいたい頭の上くらいの高さになりますが、平行して何本か同時に制作を進めていると上の生地は頭の上、真ん中の生地は目の高さ、下の生地は首の高さ...くらいになります。

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まんべんなく怪我します。今、私は脹脛に引っかき傷があり...師匠は腕を怪我しているようです。私は作業中は、眼鏡が殆どなので目の付近の怪我はあまりないですが、一度師匠が瞼付近を引っ掻いた時があって、あれは怖かったです。

...という感じで、とりあえずフォリア構成員に引っかき傷があった場合は、猫ちゃんなどの動物に引っ掻かれたのではないです。(↓治りかけの師匠の腕の傷)

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